出張猫カフェ 開催予定

ジュリちゃんのFIP(ドライタイプ)の治療

いつも当店をご利用頂き、ありがとうございます。

最近、猫スタッフ達の調子が悪く(毎年、この時期色んな風邪が流行ります)
スタッフは投薬にかなりの時間を費やしています。
6月の法改正からブリーダーレスキューする子が多く、特に今回は廃業した猫カフェさんのレスキューもしたため、かなりの頭数が増え猫スタッフのお世話も通常の倍以上時間がかかっております。
人間スタッフも1オペから2オペに増やしておりますが、
なかなか接客する時間が取れずに申しわけありません。
気になることがあるときはいつでもお声掛けください。

特に今回の猫風邪は、ヘルペス系の風邪と診断され、くしゃみ・鼻水に加えて眼球に影響が出やすい種類です。
ところが通常のヘルペス治療薬の、ファムシクロビル・ジスロマックではなかなかスッキリ治りきらず、治療に時間がかかっております。通常治療薬のアモキシシリン・ジスロマック・ビブラマイシンなど試しておりますが、一説では元祖薬のクロロマイセチンが効くとか、セフジニルが効くとか、ファロムが効くとか。

そんななか、眼球が少し白濁しだしたジュリちゃん。

お医者様の診断では、「ヘルペス」とのことでお薬を処方して頂きました。
ところが一向に良くならず、ある日、ふらふらと歩いてるところを見つけたため、慌てて大阪のお医者さんに行きました。(セカンドオピニオン)
その後3週間のステロイドと抗生剤の治療がなされましたが、症状は一向に改善されず、通常1日に10gは増える体重も3週間変わりなし。
さらに、神経症状と眼球の充血が出てきたため、FIPが疑われました。
日本で何件かFIP治療をしてくれるお医者様がいるので診察してもらおうと思ったら、FIPの診断された子しか見てもらえないそうです。
そこで、最初のお医者さんにお願いして診察して貰ったら腎臓の肉芽腫が見つかり「ドライタイプの疑い有り」の診断結果を持って、大阪市内のお医者様に行きました。(サードオピニオン)
通常はそちらで血液検査の後、診断確定で治療が始まるわけですが、診察中にみるみる眼球が腫れてきて白濁が進んだため検査結果を待たず治療が始まりました。

FIPの治療薬は現在日本では認可されておらず、お医者様でも手に入るところが限られています。
また、使い方によってはお医者様の営業停止につながるという難しいものです。
制度を守っているとジュリちゃんの命を救うことが出来ませんので、個人輸入で手に入れて自己責任で自分で注射を打つという治療が始まりました。

注射 1日目:薬剤の粘度が高く注射に時間がかかります。その間とても痛いそうです。
      この日1日で3件のお医者さんを回り、そのたびの、血液検査とエコー検査と
      レントゲン検査。ジュリちゃんよく頑張ってくれました。
      夜から食欲が出てきました。
注射 2日目:注射器の太さを変えて早くに終わるようにしました。10秒かかりません。
      なるべく楽に終わらせてやりたいです。
      それでもしばらくは痛いようで文句を言われました。
      3週間以上ずっとうずくまっていたジュリちゃんでしたが、あちこち歩いてる姿を
      見るようになりました。
注射 3日目:よくご飯を食べるようになりました。それでもまだ体重は増えません。
      しかし、眼球白濁が綺麗になってきました!

眼球の充血はまだ治まりませんが、1日1日良くなってる気がします。
この薬を使っても、寛解する確率は90%弱。再発もするかもしれません。
しかし、GC-376は再発した場合、同じ薬は使えませんがGS-441524はまた使えるそうですのでそちらの選択しました。

ジュリちゃんは頑張ってくれていますので、ストレスが掛からないよう今までの生活を続けさせてやっています。
目が見えにくいようでまだふらつきもありますが、元気になってくれることを祈っています。
個室に入るのは嫌がりますので店内に居りますが、温かく見守ってやってください。

今回、多くの情報をくれたお医者様方や友人たちにこころより感謝致します。

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