ザ・ノンフィクション ゴミ屋敷生活に陥るみずきさんの番組視聴で

片付ける側目線で観る みずきさんのゴミ屋敷と片付けられない人の共通点

女装趣味を持つゴミ屋敷の住人 みずきさん

先日フジテレビ系の『ザ・ノンフィクション』でゴミ屋敷生活を送るひとりの若き女性の問題に迫ったドキュメンタリー番組がございました。

皆さんはご覧になられたでしょうか?

なんて言いつつ、これ知ったの恥ずかしながら後日なんですよね、言い訳になっちゃいますがこちらも片付けSOS現場の改善作業に追われる日々ですので…。

なぜ気付いたかというと、この番組放送日の当社ウェブサイトへのアクセス数が、他の日と明らかに異なるレベルの伸びがあったので、ちょっと調べてみたら「なるほど..」と納得。

これまでもテレビでは数限りなく、ゴミ屋敷や汚部屋に関する片付けられない問題について取り上げられてきておりますが、バラエティー色が強くエンタメ感が否めない番組が多いのが特徴です。

これはこれで決して悪い事だけではなくて、肩ひじ張らずお茶の間で見られる様に、マイルドに加工された情報で、問題の存在について伝えてくれる役割を果てしてくれていると思っています。

ゴミ屋敷に関する情報量が少なかった初期の頃、いわゆる片付けられない人に対する偏見や風当りは今よりはるかに強かったと思います。

もちろん誤解は今でもありますが、時間をかけて多くの人々に認識される様になってきていると感じますね。

大人の発達障害、ADD、AD/HDを取り上げて、先日も「僕の大好きな妻!」というドラマがありました。

「この様な病気を抱える人が居る、そして一般の人達にはない葛藤を繰り返しつつ生活している」という事を知る前と、知った後では人のリアクションは大きく違ってきます。

自分にとって当たり前に出来ている日常のちょっとした事が、彼らにとって障害となっている事に。

それを考える良い機会を与えてくれる。

他人に相談出来ず、ゴミ屋敷・汚部屋生活が地獄絵図まっしぐらな人達

後追いになりましたが、ザ・ノンフィクションのこの放送回、片付けられない問題に携わる者の一人としても良質だと感じました。

一体どんな人がゴミ屋敷生活に陥るんだろう、取材を受けられたみずきさんの勇気を称えたいです。

ここからはネタバレになっちゃうので、番組に興味のある方はFODでご覧ください(残念ながらTVerでは観れないんです)。

父母共に東大の研究員というエリート家庭に生まれ、両親の離婚後、教育に駆り立てる母に敷かれたレールの上をひたすら走る暮らし、東大現役合格そして大学院中退、女装への目覚め、女性向けファッション業界への就職、溜め込み癖、親友ミクさんの存在…。

あくまでもみずきさんからの視点なので、彼のお母さまは異なる見解を持っているかも知れません。

この様な見方、捉え方のズレは私達の人間関係においても同様の事が言えると思います。

てんこ盛りの個性的なエピソードの中、引っかかるのは愛情不足や自己肯定感の低さ。

それが「ゴミを捨てるのは当たり前、でも何故か寂しい」という物や過去への強い執着と片付けられない問題につながっていきます。

心と部屋はリンクする、がそのまま室内環境へと反映されています。

片付けるには、まずその心に抱えた傷や自身のトラウマと向き合う事が必要。

あるきっかけを皮切りに片付けを始めるみずきさん、ゴミ山の中で彼は何を発見し、どんな変化がもたらされていくのか?

みずきさんのインターネット月イチ動画配信「みずきさんのアル日の出来事」にご興味のある方はのぞいてみてはいかが?

「みずきさんのアル日の出来事」

当ブログでは引き続き、ゴミ屋敷・汚部屋の片付けられない問題について、現場視点で記事を更新していきます。

みずきさんの例とは異なりますが、ゴミ屋敷を片付けたいのに片付けられない、片付けの専門業者やサービスを利用するにも勇気が出ない等の悩みから、更に深刻な状況下で悩む方々についての記事などもご覧頂ける様公開しております。

また翌月はこの様な環境に陥りやすい方に共通する特徴・性格・考え方等についても考察していこうかな、なんて考えております。

あとがき

本記事を書き上げた後、みずきさんの別動画を拝見しました。

そこではみずきさんのセクシュアリティ(というかアイデンティティーなのかな)について語られていて、僕が上記で”女装”という表現を使ってしまっているのですが、そう言われる事がめちゃめちゃ嫌だそうです(あえて以降から改めていきます)。

それはみずきさんにとって、女性服を着る事はあくまでも日常であり、好きな物、着たい服が女性ものだという結果なのであって、これと同じく ”男性” ”彼” といった呼ばれ方も嫌だと発言されておりました。

言葉で括られたり、はめ込まれたりされるのが嫌で、みずきさんは、みずきさんと呼ばれたい。

こんなこと聞かないと分かりませんよね、実際。

…学びになりました。

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