自分より仕事ができない(と感じられる)人に対し、イライラしたり、呆れたり、見下したりすることはありませんか?
感情は心の中に生じるものですが、きっとあなたの表情や態度、言葉に表れ、相手に伝わっています。
「おまえ、バッカじゃねぇの?」
「どうして、そんなことが分からないわけ?」
「あんたがいると、自分の仕事が増えるんだよね」
「そんなこと、今ここで言う?」 「ああ、とろくさい。早くしてよ」
…このような心の声は、あなたの表情、仕草、声のトーン、あなたが出す物音などで、確実に相手に伝わっています。
これは、あなたの方から「上手なコミュニケーション」を放棄しているようなもの。
相手も、自分をバカにしたり、見下したりしている人に対して、「この人、好きだな」「一緒に仕事して、楽しいな」なんて、思うはずがありません。
お互いのコミュニケーションは、ぎくしゃくとしたものになるでしょう。
しかし、あなたが見下している相手から、もしかしたらあなたが助けられることがあるかもしれません。
もしかしたら、あなたが知らないだけで、あなたよりもスゴイ才能があるかもしれません。
もしかしたら、あなたよりも顧客には気に入られているかもしれません。
まず、「この人は自分より下」という上下を決めつけないこと。
あなたから見て、効率の悪いことをしていると思ったとしても、「この人はこういう人なんだ」と客観的に観察してみるだけで良いのです。
「自分が上、相手は下」と思うだけで、もう上手なコミュニケーションはできないでしょう。