「自分は人見知りである」と感じている人は、少なくありません。


「人見知り」にも、タイプはいくつかあるようです。


初対面の人と話す時は、緊張してしまう...。


“この人、苦手”と思う人は、いつになっても上手く話しができない....。


仕事では人見知りしないのに、近所の人たちや子どものPTAでは自然な話ができない...。


仕事でも業務的なことなら話ができるのに、雑談は苦手...。 そ


このような、「スムーズにコミュニケーションができない」という気持ちをひっくるめて「自分は人見知り」と感じていませんか?


実は、私も相当な「人見知り」です。


正確に言うと「人見知りだと思っていた」でしょうか。


しかし、保健師という仕事柄、仕事に関して誰かに保健指導をすることは何の抵抗もありませんし、人前でセミナーなど話をすることもあまり緊張しません。


ただ苦手なのは、ママ友。


子どもの友達の親と話をする時は、何となく緊張するし、何を話したら良いのかわからなくなります。


自分から話しかけるのも苦手です。


でも、よく考えてみると、日常生活の大半は「ママ友以外の人間関係」が占めています。


つまり、「ほぼ、対人関係で緊張することはない」のです。


そこで、何故「ママ友」が苦手なのか考えてみました。


いくつか理由はありますが、最も大きなものは「自分がおかしな言動をすると、子どもに影響があるかもしれない。子どものために、うまくコミュニケーションとらくちゃ!」とプレッシャーがあったのだと思いました。


…そうです。


「うまくコミュニケーションをとらねばならない」。


「気の利いたこと、面白いことを言わねばならない」。


「親しいママ友にならねばならない」 。


そんなプレッシャーから、緊張や力みが生じ、「ママ友は苦手」になっていたのでしょう。


自分は人見知りだと感じている人へ、ひとつアドバイスを。


「自分は人見知りだ」と決めつけないこと。


自分自身にレッテルを貼らないこと。「うまくやらねばならない」と、自分で自分のハードルをあげないこと。


「人見知りだ」と思うだけで、「もっと上手にコミュニケーションしなければならない」という高いハードルができてしまいます。


ハードルを上げてしまうと、緊張からさらにガチガチのしどろもどろになり、笑顔さえ作り物のようになってしまいます。


そこで、「自分は人見知り」と思わず、ハードルそのものを取っ払ってしまってはどうでしょう?


自分のコミュニケーションについて「できた」「できなかった」「上手」「下手」のような評価をしないのです。


会話をするだけ。


挨拶をするだけ。


冗談を言い合うだけ。


評価がなければ、自分に落胆することもありませんよね?