トラカリコン!

「虎・借り・コン!」。虎の威を借りた狐。虎の威を借りて吠える狐が私…。虎が何であるかは、本人にもわからない。

「室井さん」か昭恵夫人か(岸田首相)

2022-01-12 15:56:40 | アベスガ政治の仕上げ中?
第2次安倍内閣・菅内閣で閣僚を務めた政治家達なら、私は誰も信頼しない。
首相に異議を唱えるべき局面は多々あったのに。あんな9年間にせめて1人くらいは辞職覚悟で動いても良かったんじゃないの?
というわけで、昨年の自民党総裁選には誰にも期待していなかった。もちろん岸田新総裁に対しても。

ただ、2代の前任者達とは違って、陰険さ・陰湿さ・残忍さといった言葉はあてはまらない印象。




では、安倍氏・菅氏のような毒気はないか、というと。安倍昭恵氏のような「かまとと」的な毒を感じないでもない。

岸田首相は「聞く耳あり」の自己評価通りにわりと開放的に見えるし攻撃的な態度を見せてもいない。
だが、「善き志」(という言葉でどうでしょう。あくまで「」付きなのがポイント)ある人々と一見無害だが社会に地雷を埋め込むような会話(や約束。「良い話ですから進めてください」のような)をして回っていた安倍昭恵氏・・・という前例がある。そういう「毒」もあるのだ、と夫人には思い知らされてきた(最近発見された地雷が「東京2020」記録映画監督の河瀬監督だ)。
ご本人のえぐい言動が伝えられるわけではないが。昭恵夫人を利用した人達はえぐいなあと思うし。ご本人が本当に無垢なのかは怪しい。無邪気な無分別な無神経な悪意をたま〜に使って他人を動かし、周囲の人間関係における序列を確認するお嬢様、私は何人か知ってた。

露骨に腕力を使うのではなく、いつのまにか、ふわ〜っと。不本意な、思いがけない方向に連れて行かれてしまう。いつのまにか「アベスガ政治」が完成されてしまう。岸田首相にそんな恐れを感じるのは怯え過ぎだろうか。



疑ってごめんなさいな展開は、「踊る大捜査線」の室井さん的なもの。
室井さんは、警察組織の不条理さに悩んでいるが。湾岸署の青島刑事から、「上」へ行って改革を、と託されている。なので、出世街道から外れないようにしていた。

選択的夫婦別姓制度に対する態度のように、かつては「リベラル」と評されていた首相。そうでなくても、第2次安倍政権以降の政治のあり方とそれが日本内外に与える悪影響に心を痛める方が普通の感覚なのでは。
首相になって強い権力を握るまでは本心は出さない。アベスガな人達(維新含む)との対決は、それからだ。・・・そんな期待を持って、首相は官房長官人事(*)などで安倍元首相に逆らっているので2人の間に亀裂が、というような記事を読むと。岸田さん、応援しようかな、と一瞬思ってしまう。

この場合、「アベスガ政治」は挫折するのかもしれない。だが、岸田首相ってそんな人かな? その政策などを見極めればわかるだろうか。
日本学術会議問題や赤木裁判への態度からするとね〜

しかし。
こんなに長い間自民党に期待できないなんていくらなんでも、という思いはある。昭和の頃、大平さんとか宮澤さんとか伊東さんとか、「さすが。こういう人物が出てくる」と感心したことがあったので。




なので、室井さん説に逃げ込みたい気もするが。

「(・・・)長官番記者にとってみれば、記者会見で菅の怒りを買う質問を執拗に繰り返すよりも、別の機会にサシとなって懇談取材に呼ばれる方が、メリットが大きいという思惑もある。だから、“はぐらかし”答弁を殊更、問題視することもなくなっていった。メディアと菅官房長官との打算的な関係が築かれていたともいえる。つまり、“鉄壁のガースー”は、こうした関係を前提として成立していた“幻想”のようなものだった」(柳沢高志『孤独の宰相 菅義偉とは何者だったのか』文藝春秋)

ウェブ論座「永田町で話題の菅義偉氏の内幕暴露本に見る「政治報道の落とし穴」内容は読み応えあり。オフレコ発言の扱い、政治家と記者の間合いをどう考えるか」星浩 政治ジャーナリスト 2022年01月10日(https://webronza.asahi.com/politics/articles/2022010700001.html?page=1)・・・からの孫引き。



岸田首相は室井さん的に動いてきたと仮定してみても、日本が失うものは多そうだ。
国家財政や自然環境など、物理的な損失だけでなく。信頼や善悪や勇気など、精神的な損失。

「踊る大走査線」の完結編はなかったと思うが。たぶん、室井さんは失敗してます。



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((*)でも、今の官房長官って森友学園問題が浮上した時に文科大臣だったような。ということは、あの出来事の隠蔽に携わったと言える。そのままなら元首相とは同じ穴のムジナじゃん)

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