”Mr,Las Vegas"とも呼ばれるWayne Newton(1942.04.03~)はアメリカを代表する
Entertainerのひとり。
映画にも多数出演しており、"License to kill"「殺しのライセンス」(1989)"Vegas vacation"(1997)など
10作を超えています。
日本でも1960年代から'70年代にかけてかなりのLPが発売されましたが、今一つ注目されずCDに
いたってはわずか1枚しかリリーズされていません。Jackie Gleason, Bobby Darinに認められ1963年
にCapitol Recordsと契約しプロの歌手としてデビュー。
"Danke schoen"(ダンケシェーン)はMilt Gabler-Bert Kaempfert-Kurt Schwabachの作品。
全米13位を記録しましたが、日本ではConnie Francis, Brenda Lee盤がヒットしました。
"Red roses for a blue lady"(ブルーレディに紅いバラ)はSid Tepper-Roy Brodskyの
1949年の作品。
1965年Wayne盤は全米23位を記録しますが日本ではAndy Williams盤がヒットしました。
Capitolには1967年まで在籍し15曲のヒットを残しその後MGM, Warner Brosなどをへて1972年に
Chesea Recordsに移籍し"Daddy don't you walk so fast"(行かないでパパ)は全米第4位(Cash Box
では第1位)を記録しLas Vegasでのショウなどに活躍の場を移し成熟したEntertainerとしてVegasを
象徴する存在になり今日にいたっています。
ここからが今回の本題に移ります。
”Merry christmas to you"は1970年にリリースされた2枚組のクリスマス・アルバムで
Perry Botkin, Jrの編曲が素晴らしくWayne Newtonの代表作ともいえるアルバムで2009年に
アメリカでCD化されています。録音は1966年で24歳の時で、後年には聞かれないセンチメンタルな魅力がよくでた好盤です。
クリスマス・アルバムも今日まで5種リリースされていますが、今回のものが一番ポピュラーです。
"Jingle bell rock"はJoe Beal-Jim Bootheの1957年の作品。Bobby Helms盤が今でも
親しまれています。
"Christmas song"はMel Torme-Robert Wellsの作品。Nat King Cle盤がよく知られています。
"Rudolf the red noised reindeer"(赤鼻のトナカイ)はJohnny Marksの1949年の作品。Gene Autry
がヒットさせました。
"Let it snow let it snow"(雪よ降れ降れ)はSammy Cahn-Jule Styneの1946年の作品。
当時Vaughn Monroe盤がヒットしました。
"Christmas journey"はWayneの音楽監督でもあるDon Vincentの作品。
”Winter wonderland"はRichard Smith-Felix Bernardの1934年の作品。
”Little drummer boy"はKatherine Davis-Henry Onorati-Harry Simeoneの1958年の作品。
日本ではJoan Baez盤などで知られています。
"Silver bells"はRay Evans-Jay Livingstonの1950年の作品。Bing Crosby盤などがヒットしました。
”Christmas in Washington Square"は日本ではあまり知られていないBob Boulanger-Heardの
作品。
"Jingle bell hustle"はWayne Newton-Don Vincent-John Madaraの作品。1976年のクリスマス・シーズン
に発売され話題になりました。