神社で購入した熊手は、
福運を招く縁起物です。
識子さんによると、
家で飾りっぱなしにするのではなく、
本来の農具のように、
実際にかき寄せる仕草を
ときどき行うことで、
福運をかき集めることが
できるそうです。
このことを知って、
私は３年前に、
いいことを思いつきました。
当時、
家に２人の受験生を抱えていた
私は、
熊手で
子どもの得点をかき寄せられるのでは？
と思ったのです。
受験では、0.1点差や、0.01点差で
明暗が分かれることが
普通にあるので、
ほんの少しの得点でも役に立つかもしれない
という親心でした。
でもむしろ、
なにかすることによって
母親の自分が落ちつく…
こっちの効果の方が
高いのかもしれませんね(笑)。
ちなみに、熊手は
学問の神様である、
天満宮のものです。
この方法で、３年前、
効果があった！
と私の中で確信があったので、
今年も、娘(高校生)が
大学入学共通テストを受ける
昨日と一昨日は、
母は家で、
熊手を手にし、
大真面目に「かきかき」しました。
もし誰かに見られたら
かなり恥ずかしいんですよ…これが。
はたして
娘の得点がどうだったかというと、
熊手の効果があったかどうかは
ひとまず置いておいて、
自己採点の結果、
本人が「うれしい」と思うくらいの得点が
とれたようでした。
ほっ、ひと安心です。
ところが、
ちょっとした不思議なことがあったので
今日はそのことを。
共通テストの１日目に
娘は、
「地理」
「国語」
英語の「リーディング(読む)」と「リスニング(聞く)」
を受けました。
私は、
「地理」と「国語」と「英語」の得点が
ざくざく集まってきます
と言ってイメージしながら、自宅で
大真面目に熊手を「かきかき」しました。
娘が１日目を終えて帰宅したとき
私は娘に「かきかき」のことを報告しました。
そして、２人で笑う…
…という流れになると思いきや、
娘が大真面目に、私に言いました。
お母さん！
「地理」と「国語」と「英語」じゃないよ！
「地理」と「国語」と「リーディング」「リスニング」
だよ。
と。
娘はこの日、ほぼ
自分の力は発揮できたけど、
得意のはずの英語の「リスニング」だけ
心残りがあったのは、
そのせいだわ！
と冗談で私のせいにして、
笑いました。
ええー！
「リーディング」「リスニング」は
つまりは「英語」じゃないかー！
と言い返しましたが、
真面目な私は ←？
せっかくやるのなら、
そのへんもきちんとした方がいいな
と思い、
次の日の２日目は、
「数学ⅠA」と「数学ⅡB」と
「物理」と「化学」の得点が
ざくざく集まってきます
と、ややこしい科目名を言いながら
熊手を「かきかき」しました。
よしっ！！
これなら大丈夫だろう。
すると、
２日目の夕方にさしかかった頃、
私は家でブログを書いていて
ふと
もういちど、熊手を「かきかき」したほうが
いいような気がする…
と思ったのです。
時間的には、娘は
「物理」か「化学」を受けている頃なので
「物理」と「化学」の得点が
ざくざく集まってくるように
熊手を「かきかき」しました。
２日目を終えて、
娘が帰宅すると
娘が言いました。
最後の「化学」で
しょっぱなの問題がわかららず
ものすごく動揺したと。
娘は心理的に崩れやすいタイプ。
パニックになりかけて
やばいと思ったそうです。
なんとか、わかるところから解いて
気持ちをたてなおそうと
必死になっていたら、
窓の外から突然
たくさんの鳥たちが、
ピーチクパーチク鳴き始めたそうです。
換気で窓は全開。
窓から近い席だった娘は、
自分が参拝した
ヤタガラスの神社から
応援が来てるんだわ！
と気がつき、
とても励まされたそうです。
娘は、最低限の崩れでとどまり
本当に助かったと言っていました。
私があのとき、
もう一度熊手をかきかきしたほうがいい
と思ったのは、
それでだったんだなー
と思いました。
へその緒は、ちゃんと切れているのかしら
熊手は、
やっぱり効いてるよね！
と、私はまた
ひとりひそかに確信しました。
かき集められる福運は
小さいもののようですが、
ええ、
あなどれませんよ。
あなたも、
ぜひ！
まぐまぐ大賞2020 こころ部門 入賞
観月まひろの
「不思議まっさい中！遠慮なく幸せになる話」
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