昨日の記事のつづきです。
青島神社(宮崎県)のある青島。
青島神社を参拝したあと
島の裏側へと歩いて行きました。
識子さんが書いていた
聖地中の聖地という場所へ
向かいました。
龍神が「神事をするならここ」と
識子さんに言った岩は
この先にありました。
あたりには私達以外誰もいませんでした。
引き潮だからこそ
その岩のすぐ近くまでたどり着けましたけど
ツインがちゃんと調べて
計画してくれていなければ
こんなところまで
歩いて来れなかったでしょう。
それでも残念なことに
「神事をするならここ」の岩に行くのは
見るからに無理でした。
その岩に立つまでに
海に２～３回バッシャ～ン
と落ちることは確実です。
すぐ目の前にその岩があるのに
行けない
というのは実に残念ですが
３月だったのでずぶ濡れは避けたいところです。
仕方ありません。
あきらめて
できるだけ近いところで
神事をすることにしました。
ええ、ツインも私も
日本酒はちゃんと持参していました。
ツインが先に
神事を行いました。
次に私が…
と思ったとき
あ、もっと近いところまで行けそうだ
と私は思いました。
「こっちへ行ってみる！」
と私は言い、
両手で岩をつかみながらそっちの方向へと
進んでいたそのときです。
ズルッ！！
足が滑ってしまい
バシャッ！
私は滑った拍子に派手に倒れてしまって
岩のくぼみの海水で
上着やズボンが濡れて
スニーカーは完全浸水しました。
海に落ちたわけじゃないので
体は足が濡れただけですみました。
一瞬、何が起こったのか
理解できなかった私は
我にかえると
青ざめました。
ええーーん！！なんなのよーー！！
(私の心の声)
びっくりしたのはツイン。
「大丈夫か！！」
ツインがものすごく心配していたので
心配をかけたことが
本当に申し訳ないと思いました。
もう気をつける。
もうこんなことにはならないから大丈夫。
とツインに言ったのに
なんと私は
そのあとまた
「ここ行ける」と思って
ズルッ！
岩のくぼみにたまっていた海水に
バシャッ！
と倒れてしまいました。
もうっ！
ちょっといったい
なんなのよー！
なんでこうなるかな？という
何に向けているのかわからない腹立ちが
わき起こりました。
ツインが
頼むからもう無謀なことはするな
と心底心配して
ケガしなくてよかった
持ち物を海水のくぼみに落とさなくてよかった
と私をなだめました。
さすがに２度も転ぶと
私もしょんぼりです。
ツインが神事をした場所と同じ
安全にだどりつける岩に立ち
私も神事をしました。
ツインが唱えた祝詞は
「高天原に～」という祝詞でしたが
私はこの祝詞を
すらすら唱えられるほど
覚えていないので
ひふみ祝詞を唱えました。
ところが
ひふみ祝詞を唱えたあとに
あら？そういえば私
インドで覚えた
マントラを唱えられるわ
と思いつきました。
神様はインドから来ているので
このマントラを聞くと
少なくとも
「おや？インドの？」
となるでしょうから
我ながらいい考え。
マントラとは日本語にすると真言。
私がインドに行った20代の頃
そのマントラは
100万回唱えたら幸せになれる
と言われていたため
当時人生に迷いまくっていた私は
真面目に100万回めざす勢いで
帰国後よく唱えていました。もちろん無理だったけど。
しかしあのとき
唱えても唱えても
幸せになれそうな気は、全然しなかったなぁ…
私はそのマントラを思い出し
岩の上で唱えました。
目の前には、海が広がり
空には低めの雲がたちこめています。
そこには
龍の姿をした神様がいるはず。
マントラを唱えながら私は
ああ～、私は、
本当に幸せになったよな～
としみじみ思いました。
20代の頃
喉から手が出るほど
幸せを渇望していた記憶が
マントラのせいでよみがえってきて
あのとき手に入らなかった幸せを
私は今、
しっかり手にしているんだな～
と思いました。
そして
え？ちょっと、もしかして
これが
マントラの100万回目とか
言ったりする？
(いや、実際は回数は全然足りてない)
なんてことを考えていて
私はハッとしました。
私はインドの寺院であのとき
神様やお坊さんに向かって
必死に心の中で
どう生きたらいいのかどうか教えて欲しいと
訴えていました。
でも帰国後の数年間、
それがまったく叶うきざしがなくて
正直すっかり失望してしまいました。
ところが
あれから20年以上経った今
それはちゃんと叶っていました。
今の私は
どう生きたらいいかを知っています。
あのときの
インドの神様やお坊さんに
お礼を言わなきゃ…。
そう思うと
とっさに私は
龍の姿をした神様に
言っていました。
インドの神様やお坊さんに
伝えてください。
私はちゃんと幸せになりました。
どうやって生きたらいいかも
わかりました。
今、私が心から感謝していることを
お伝えください。
と。
インドに行ったときのことは
社殿に参拝するときにすでに話していましたから。
相変わらず、龍の姿をした
神様はみえませんでしたが
私はものすごく満たされて
満足していました。
インドに行ったときの
迷いに迷っていた自分と
その後の失望した自分が
すーっと癒やされてほほ笑んでいるような
そんな満足感でした。
いい参拝ができたなぁと
青島神社をあとにしました。
それにしても
私はなんで
２回も転ばなければならなかったのだろう。
１回ならたまたまかなと思って
なんでもかんでも神様のせいにはしませんけど
２回目にこけたときの感じが
私の中ですごくひっかかったのです。
そのことだけはしばらくの間
謎のままでした。
つづく
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