疑心暗鬼が氷塊したけど | 無精庵徒然草

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無聊をかこつ生活に憧れてるので、タイトルが無聊庵にしたい…けど、当面は従前通り「無精庵徒然草」とします。なんでも日記サイトです。08年、富山に帰郷。富山情報が増える…はず。

 ← ジュール・ヴェルヌ著『月世界へ行く【新版】』(江口清 訳 創元SF文庫 あとがき:訳者) 「186X年、フロリダ州に造られた巨大な大砲から、アメリカ人とフランス人の乗員3人を乗せた砲弾が打ち上げられた。ここに人類初の月旅行が開始されたのである。(中略)19世紀の科学の粋を集めた本書は、その驚くべき予見と巧みなプロットによって今日いっそう輝きを増す、SF史上不朽の名作である。」

 

 ジュール・ヴェルヌ作の『月世界へ行く【新版】』(江口清 訳)を昨夜半過ぎに読み出し、つい先ほど読了。ほぼ一昼夜で。合間には、日本共産党についての大著を繙きながら。

 書店で本書を見出し、懐かしさで衝動買い。ガキの頃にヴェルヌの月世界モノを読んだと思っていたが、本作でも、その少年向けの翻案モノでもなかった。本書はガキにはレベルが高い。

 

「186X年、フロリダ州に造られた巨大な大砲から、アメリカ人とフランス人の乗員3人を乗せた砲弾が打ち上げられた。ここに人類初の月旅行が開始されたのである。」奇想天外というか、奇想ではないが(大砲で宇宙船を打ち上げる宇宙旅行の物語もシラノ・ド・ベルジュラックが先んじていた)、当時としてのサイエンス知見を駆使してヴェルヌならではの空想科学冒険モノを作り上げた。

 乗員たちの会話も突き抜けている。弾丸型のロケット(表紙画像を参照)を打ち上げ、宇宙空間を飛行し、月の衛星軌道に乗り、月と地球の重力でワープして地球に帰還する。

 凡そ百年後の1969年にアポロ計画により人類は初めて月面へ。

 時代だからか、白人賛歌の色彩が濃厚(というか一色)。

 訳者の江口清は、フランス文学翻訳者、小説家。レイモン・ラディゲ研究の第一人者であったとか。ヴェルヌモノに限らず、何かしら同氏の翻訳作品を読んだことがあるかもしれない。

 

 

 ← 宇宙空間を飛行中の砲弾。本作の挿絵。折々に挟まれるなかなか迫力のある挿絵が楽しい。

 

 ここだけの話だが……。ガスコンロに乾電池って生まれて初めて知った。昨年末からのガスコンロの不具合。点火してもすぐ消える。調理するにはスイッチを指でズッと推し続ける。 (01/16 20:01)

 ガスコンロの不具合……昨年末からのガス屋さんのガス機具点検に行きますという案内を無視してきたことへのガス屋の陰謀ではと邪推してみたり。

 とんでもなかった。読み友さんから、電池のせいではとの指摘。

 電池? 減ってないことは確認済みだし。が、我輩の目は瞬間湯沸し器に……

 うーん? もしかしてガスコンロの電池は別?

 あのピーピー音は、電池切れのサインだったのか…。

 ガスコンロをまさぐること数分。電池パックなんないよー。

 諦めきれずに探し続けた。あったー!

 慌てて雨の中 コンビニへ。

 早速、電池を入れ替え。快調に点火。火が消えない。よかった。あんな苦労しないでラーメンや焼き蕎麦を作れる!

 ガスコンロには説明書きが。文字が小さすぎて読めない。電池、1年に一度は交換だってさ。

 密かに……我輩は……愚か者ではと思わないではなかったが……最早 否定できん。

 この一ヶ月余りの労苦はなんだったのか。 (01/16 21:22)

 蛇足:今ふと思うこと。現行のガスコンロは2年前に買い換えた新品。先代が故障したので(古かったし)買い換えたのだけど、もしかして電池切れが不具合の原因だったのでは……という疑心暗鬼(無論、吾輩の愚かな憶測に他ならない。だが、こうした誤解が元で鬱になってってことがありがちなのが人生かも)。 (01/16 21:33)