夫のバケット・リストのひとつは
各州の最古のバーへ行ってみること
せっかくアラスカまで来たんだし
次はいつ来るか分からないし
(私は物凄くアラスカの居心地が良くて
またすぐに戻ってきたいなあと思っていますが
暑いの大好き、サウス・カロライナの湿気OKな夫は
またそのうちね＝当分来なくていい、と思ってる）
じゃあ、アラスカ州最古のバー、行っちゃいますか？
アラスカ州南の島コディアック島にある町
コディアックへ行くことに
アラスカ州（というか、アメリカ合衆国）最北のバローから
一日一便しか出ない飛行機に乗り、アンカレッジへ
アンカレッジからコディアック空港へは
一日3便の飛行機が飛んでいます
アンカレッジで滞在したホテルには
アラスカ各地の観光案内が置いてあって
コディアックの物もあったのですが
表紙 『コディアック 2020年』
あのぉ、もう、どっちかっていうと
2022年の方が近いんですけど．．．
COVIDの影響で観光客が減ったから
観光案内を作っても意味ないと思ったのか
1，2年じゃそれほど変化がない所なので
数年に一回しか観光案内をアップデートしないのか
（ここのホテルはアンカレッジで最古のホテルで
置いてある観光案内までアンティーク、とか
そこまで細部に凝っていたのかも）
後にネットで調べると、２０２１～22年版が出ていました
「コディアックは、冬の間でも
雨が降ることがある」
どこかに書いてあったので
アラスカと言えど南の方だからね
バローとか、アンカレッジよりずっと暖かいに違いない
来週のコディアックの気温は
0℃を行ったり来たり、位みたいです
バローのマイナス20℃に比べれば、なんてことはない
アンカレッジ空港からコディアック空港まで50分
飛行機には、家族に会いに行く人たちと
どうも釣りをしに行く人たちのグループ
夏なら、世界最大のヒグマ「コディアック・ベア」など
野生動物を見ることができるそうです
このメーカーはユタ州パークシティにある会社です
なぜ、コディアックという名で、コディアック・ベアの
絵がパッケージについているのか？
ご存じの方、いらっしゃいますか？
真っ白な山々、凍った海の美しいこと
ずっと、窓にかじりついて景色を眺めておりました
そして、飛行機がコディアックに近づき
高度を下げ始めたころ、機長のアナウンス
「現在、コディアック空港は除雪中で
飛行機は滑走路に降りられません
しばらく、このままで待機します」
ああ、そういえば天気予報で雪っていってたっけ
機長 「滑走路が開かないようであれば
アンカレッジに戻ります」
私「あはは～、面白い冗談だね」
夫「冗談じゃないと思うよ」
だって、ここ、アラスカだよ～
ここ、いくら南の方とはいえ、ア・ラ・ス・カ
雪が降ることなんて、珍しくもないでしょうに
凍ることなんて、日常茶飯事でしょうに
滑走路が雪で埋もれて、着陸できない？
そんなこと、あり得ない！
アナウンスをする機長の声
焦っている様でもなく
ま、こんなもんか、みたいな感じで
冗談だよね？
飛行機、コディアック空港上空から
アンカレッジ空港に引き返しました
飛行機を降りた時点では
この便の乗客はできるだけ次の便へ乗れるようにします
手配しますので、カスタマー・カウンターへ
そういうことでしたが
結局、この日のコディアック行き最終便は欠航
(日付が変わる前に、翌日の一便目は
すでに遅れることが決定）
夫と私の後ろに並んでいた老夫婦は
コディアック島に住む息子さんを訪ねる予定で
ご本人たちも、数年前まで島に住んでいたそうです
「(アラスカの）外から来た人たちは
びっくりするみたいですけどねえ
天候のため欠航って、よくあるんですよ」
この方たちの「まあ、しょうがないか」みたいな口調
機長のこんな日もあるさ、みたいな言い方と同じ
こうして、コディアックへは行けずじまい
夫、また、アラスカに来る理由ができました
禁酒時代に生きてもなにも困らない私は
最古のバーに全く興味はないので
夫がバーで飲んでいる間
ヒグマを見に行くか、鮭釣りにでも行くか
コディアックを堪能できる夏に来たいと思います
