暇に見えるらしい | That's where we are

That's where we are

the Church of Broken Pieces
(アメリカ救急医の独り言と二人言)

私は自分のことを患者に喋るのは好きじゃない

 

私はプライマリー・ケア・ドクターではなく

できるなら、同じ患者には二度と会いたくない

(健康でいて欲しい、という意味で、ね)

この人とは絶対にお友達にはなりたくないな~

みたいな患者もいるので

私自身、そして家族のことはあまり詮索されたくない

 

ところが、私のことを色々知りたがる人はいる

 

こちらは仕事に来ているし

ERで茶飲み話をする時間はないし

適当に話をそらして、終わらせようとしても

えんえんと世間話を続ける人は結構いる

 

自分の病状そっちのけで世間話

喋りたいから、ERに来たのかな?みたいな人もいる

これも絶対、ERの混雑に加担している

「あなた、中国から来たのでしょう?」

 

始めから決めつけている患者

いえ、中国なんて行ったこともありませんよ

そう言っても話をやめない

 

「これ、あなたが絶対見たいと思うから」

 

中国からアダプトされた孫の写真を見せられた

中国に行ったことがあるかとか

中国の話をずっと続ける

 

私はこの人の孫に全く興味はないし

中国には全く関係ないし

次の患者を診にいなかなくてはならないし


ナースには、私はいつも走っていると言われるが

患者には私は暇に見えるらしい

 

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