漂月の本。

まず一言、こいつは酷い奴だ。

さて、狼男に転生したのでうら若い女性を襲ってしまう話だ。(概ね間違っていない)

それはさておき。

色々と頭を使って苦労して準備を整え、実行段階で更に問題が山積して突っ込んでしまうと言う、かなり困った指揮官の話だ。
しかもこの指揮官、色々と能力値は高い上に上司にも恵まれているし、部下もそれなり以上の戦力を持っているという少しおかしな立ち位置にいる。
まあ、自分が突撃した方が被害が少ないと思われるので、それは仕方が無いのかもしれないが、それにしても、苦労し続ける指揮官の話だ。

異種族混合型の魔王軍を創設した魔王様も、やはり転生者で、かなり色々と苦労しているらしい。
主人公が所属している第三師団の師団長も、第一巻では語られていないが少々苦労してきた人だ。
主人公の部下も、隊長が突撃してしまうために色々と苦労しているという、登場人物ほぼ全てが苦労人というのはかなり珍しいのでは無いだろうか?

さて、大元の小説家になろうで連載されていたのは読み終わっているのだが、そちらで書かれていなかった話も載っている。
合法ロリとの遭遇や、魔術を使いこなすまでの諸々も書かれていて興味深かった。
いくつか突っ込みどころはあるが、まあ、イメージをどうするかの問題なので野暮なことは言うまい。

さて結論。

今回登場人物の映像なども出てきて中々興味深かったし、そもそもが割と面白い話なので続きを楽しみに読みたいと思う。
とは言え一つだけ疑問がある。
要所要所(表紙を開いた瞬間に見えたりする)で登場する、王冠をかぶったような毛並みをした犬人は一体誰なのだろうか?
とても気になる。


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