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前回のお話でリアディレイラーをRD-5800からRD-R7000へと交換をしたのは2月初旬のお話でした。
このRD5800からRD-R7000の交換はディレイラーの構造がかなり変わるのものでして、実際に動作させたときの動きも結構な違いがあることは感じていました。

前回のお話をシンプルにまとめると、
動き:5800のほうがスルスル動き、7000のほうがカンカン動く
調整:5800のほうが許容範囲が広く、7000の方が若干シビア
というお話でした。

その後しばらく使ってみていたのですが、結果的にはつい先日5800へと戻しました。
ではそれはなぜなのか?というのが今回のお話、つい先日交換したRD-R7000からRD5800に戻した理由とは?そんなお話です。

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▶RD5800に戻した理由
まずは画像を見てみます。
RD-R7000を使用して、ホイールを外した状態です。
PXL_20230325_070626692.MP

続いてRD5800で同じくホイールを外した状態です。
PXL_20230327_002507177

同じく5800で車体をひっくり返してみます。
PXL_20230327_002539260

続いてRD-R7000で同じく車体をひっくり返してみます。
PXL_20230325_070638558
このようになります。
これが5800に戻した原因なのです。

感の良い方はお気づきかとは思いますが、5800に戻した理由はと言うと、運用に手間がかかると感じてしまったからです。

上の画像のように、5800(ダブルテンション)のリアディレイラーであれば、ホイールを外した状態でアウターに入れた状態であればある程度のチェーンテンションが保たれています。つまりホイールを外した状態でもチェーンはダルダルにならずに、チェーンが外れずになんとか保てている状態です。

しかしR7000(シングルテンション)のリアディレイラーの場合は、(たとえGSであっても)、ホイールを外すとチェーンテンションはほぼなく、車体をひっくり返したりした際にはいとも簡単にチェーンが脱落してしまうのです。当然トレーナーに取り付け後は、落ちたチェーンを戻してあげる必要があります。

ワタクシの場合は、基本的にローラー台用車体でもローラーにつけっぱなしにすることはなく、使用が終わったら片付ける必要があります。
スマートトレーナーから外すときは前輪を緩めて、トレーナー側を緩めて、の順番で行えば一気にばかっと外すことができます。
しかしトレーナーへの取り付けの際はフロントホイールを取り付ける必要があり、(車体をひっくり返したり、立てかけたりして)フロントホイールを取り付けその後トレーナーへセットする、という流れです。

この流れの中で現在の運用の場合だと、残念ながらほぼ毎回チェーンが脱落してしまうのです。チェーンが落ちた状態、もしくは取付時に5800よりも7000のほうがチェーンが格段に落ちやすく、トレーナーへの取り付け後に落ちた毎度チェーンを戻すのが少々めんどくさい、、、というのが今回RD5800に戻した理由でもあります。

▶まとめ
例えば輪行などでもキーパー等を使わずにチェーンがたるみづらいのはやはりダブルテンション旧型のリアディレイラーの隠れたメリットなのかもしれません。
今回のように実際の使い方、運用方法に合わせてパーツを選べた、というものもロードバイクの良いところだったとは思います。しかし現状では11速用のダブルテンションのリアディレイラーはありません。

またでは変速性能は?ということなのですが、最初の方でも書きましたが各々構造が違いますので性格というか、違いはあります。シングルテンションのほうがパワーを掛けたときの変速では若干の差を感じるときもありますが、ぜんぜん違うなんてことはありません。それならば付け外しのある運用上の毎回チェーンが落ちる、毎回チェーンを戻す、ということがめんどくさすぎてしまうので、どっちを取るかというと、微妙な変速性能よりも利便性を取った。ということです。

というのが今回のお話、つい先日交換したRD-R7000からRD5800に戻した理由とは?というお話でした。


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