2021年11月29日月曜日

本日のCD The Thelonious Monk Trio

 

 Blue Note から Prestige に移籍してからの1952年、1954年に3回に分けて録音されたトリオによる作品です。1951年にモンクは大麻事件に巻き込まてキャバレー・カードを没収されてしまったので、妻ネリーの稼ぎで生活をするしかなく Prestige Records に多額の借金を背負っていた状況下での演奏です。


 モンクはホーンを入れたカルテットでのフォーマットのイメージが強くトリオ作品はそれほど多いイメージはありません。数えると、Plays Duke Ellington 、The Unique、London Collection Vol2, Vol3 ぐらいでしょうか。そのトリオ作品には Art Blakey が高確率で参加していてこのアルバムにも、もちろん参加していらっしゃいます。
 このアルバムでは Blue Monk, Bemsha Swing, Monk's Dream の初期録音により目を引きますが、それ以上に演奏的にはアート、ブレイキーのドラムとも非常に相性が良く、円熟味を増す前のモンクの演奏がとても私は気に入りました。トリオは、モンクがテーマもアドリブも含めて楽曲全体を全てコントロールしなければならないので、彼の様々なアイデアが発見できるような気がしますね。
 先にも書いた借金状況下ではありましたが、モンクの気分も絶好調で唸り声を漏らしながら気分よく弾いているのがこのアルバムでは鮮明に聞こえます。

piano : Thelonious Monk
bass : Gary Mapp (1 to 6, 9, 10), Percy Heath (7)
drums : Art Blakey (1 to 4, 7), Max Roach (5, 6, 9, 10)

recorded by : Rudy Van Gelder
recorded on Oct. 15, 1952 (1 to 4), Dec. 18, 1952 (5, 6, 9, and 10) and Sep. 22, 1954 (7 and 8)

1. Blue Monk
2. Just A Gigolo
3. Bemsha Swing
4. Reflections
5. Little Rootie Tootie
6. Sweet And Lovely
7. Bye-Ya
8. Monk's Dream
9. Trinkle Tinkle
10. These Foolish Things




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