箕面の森の小さなできごと&四季の風景 *みのおハイキングガイド 

明治の森・箕面国定公園の散策日誌から
みのおの山々を歩き始めて三千余回、季節の小さな風景を綴ってます 頑爺<肇&K>

出版 動き始める

2021-12-10 | 箕面の森の小さなできごと プロローグ
出版 動き始める

9月に出版した2冊の本が動き始めた



amazon.co.jp からの販売が始まりました
電子出版  の準備が整い販売が始まりました
大阪府箕面市はじめ近隣図書館へ順次納入が始まっています
他都市図書館や自然関連団体への献本をしています 

みのおの森の小さな物語
明治の森・箕面国定公園の散策日誌から、その体験などの中から書いた、初めての創作短編物語12編です
大阪の都市近郊にありながら、自然豊かな箕面(みのお)の森、その四季の自然や人との交わりの中での物語をお楽しみください
<定価1800円+Tax 
発行・ブイツーソリューション
著者・  桐原 肇  hajime kirihara




箕面の森の小さなできごと
明治の森・箕面国定公園の散策日誌から 20余年、3千余回歩いた箕面(みのお)の森の四季、自然の営みと人との交わりの中から体験した53編のエッセイ集です
<定価1500円+Tax 
発行・ブイツーソリューション
著者・  桐原 肇  hajime kirihara


 
(本の写真の絵は全て油絵、アクリル画で描いた箕面の風景です)

 


どうぞよろしくお願いいたします

My Book    Advertisement
                     By Hajime  Kirihara


現在このブログは閉鎖中ですが、My blog.
喜寿の青春賦 老楽生きがい日記」(検索)は継続しています(頑爺)

http://blog.goo.ne.jp/mi8no7o4




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出版「箕面の森の小さなできごと」

2021-09-02 | 箕面の森の小さなできごと プロローグ
9月1日(水)22/33℃  
<箕面の森の小さなできごと>出版

8月末日にAmazon.comでも販売が開始された頑爺の書いた箕面(みのお)の森の本。 電子出版はもう少し後から販売されます。
 
1⃣「みのおの森の小さな物語」は箕面の森を題材に初めて書いた12話の創作短編物語です。

2⃣「箕面の森の小さなできごと」は森の自然と人との交わりを書いたノンフィクション 53編のエッセィ集です。



更に今日(9/1)はその出版本を中心に地元の箕面FM局・番組から生放されますので、お時間のある方は聞いて下さい。 
<タッキー818 みのおFM >
(タッキーは箕面大滝のことで、ターキーと引き延ばすと七面鳥だよ❌🤣)

番組は 15時から16時 
「植田洋子とTer For Two」
パーソナリティの植田洋子さんとの対談で「徹子の部屋・箕面版」と呼ばれているようで、1時間のぶっつけ本番生放送です。(そんな番組にでて大丈夫かな?)
今はインターネットラジオで世界中の番組が聴けると聞いているけれど便利な世の中でビックリ! 何だか怖いな。
 
という事で、どうやら頑爺の化けの皮が剝がれることになり、何ともどこへ隠れたらいいのやら 短足ハゲのカバ顔に出腹のポンタ トホホ! 頭隠して尻隠さずか  😫😭🤣

・本書けば恥ずかしながら宜しくと
・生放送 電波届くか世界へと
・本に顔  載せなきゃよかったカバの顔
・これからは開き直りのケセラセラ

タッキー816  箕面FM局が入る
箕面・船場東のCOM3号館 


周辺は今 北大阪急行の延伸工事と新駅建設、また大阪大学の新学舎など再開発中で賑やかだ 


右側はCOM3号館、左側は大阪大学外国語学部箕面キャンパス

自分が31歳の時、サラリーマンから独立し、一人で会社を立ち上げた創業地でもあるので懐かしい

今まで長い間このblogを見て頂きましてありがとうございました。 この度その一部ですが本にまとめ出版することができましたので、
一旦blogを閉鎖 させていただきます。 
またの機会に再開できればと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。 

 本書は Amazonにて販売各電子出版社 も扱っております。
また箕面市立図書館各館はじめ近隣都市図書館でもご覧頂けます。

尚、日々の日記を綴ったブログは引き続き継続しておりますので、
覗いてみてください 

「喜寿の青春賦 老楽生きがい日記」(検索)
  https://blog.goo.ne.jp/mi8no7o4

                           (管理人・頑爺)    
                                  1 SEP. 2021 


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森の中で聞く、箕面FMブルーグラス音楽!

2021-08-16 | *編集・冬/12月

森の中で聞く、箕面FMのブルーグラス音楽! 

(再掲・回顧)

今日は憩いの丘から東方の箕面の森・松騒コースへ向かいました。

細い山道を上下し、右に平和台の住宅地を見下ろしながらやがて少し深い森に入っていきます。  山道には鹿の小豆粒の糞がたくさん落ちています・・・夜明けまでこの近くに鹿たちがいたようです。

 坂道を上り尾根伝いに南に回り込んだ所から急に視界が開けて、大阪平野が一望できる所にでます。 今日は快晴の初冬日和? なので遠方まで見渡す事ができます。

私はこの山道から見渡せる素晴らしい眺望の場所を 癒しの丘 と勝手に呼んでいます。 西の方から西宮ヨットハーバー、大阪湾、その先には泉南の山並み、中央の前方には大阪市街地のビル群・・・東には金剛山から生駒山まで180度視界のいい眺めです。  

ここから更に東の桜谷へ向かって歩くと望海の丘の屋根つき休憩所に出るので雨宿りの時に利用します。でも、樹木が多く繁っていて 望海 ができないのは残念です。

 私は癒しの丘で、一休みにしました。 静かな森の尾根道ですが、小鳥のさえずりと たまに風に吹かれて落葉する 木の葉の音が聞えるぐらいで静かです。  

温かいコーヒーを飲みながら時計を見ます・・・10時半になりました・・・ あと10分です!  私はリュックから30年前の小さなトランジスターラジオを取り出しました。

 

実は一年前の事ですが・・・

書斎の整理をしていたら 何と! 相当古い小さなラジオが出てきました・・・懐かしい・・・!  早速電池を用意して鳴らしてみました・・・ガーガーガー・・・ まるでアヒルの鳴き声の連続 (笑) やっぱりダメか ? 

ところが一箇所だけにかすかに反応して音楽が聞えてきたのです・・・嬉しいじゃありませんか・・・  部屋の中を動き回ってやっと電波を捉えました。 それは確か土曜日の朝10時半を過ぎた頃でした・・・

そしてそれはなんと! あの懐かしいブルーグラス ミュージック がバンジョーの軽快なリズムと共に流れてきたではありませんか・・・ 私の心は一気に学生時代にすっ飛んでいきました。

 

余談になりますが・・・私が大学に入学したのは今から半世紀も前の事 (古い昔ですね・・・笑) 入学式の翌日のこと、校門を出るとバスが2台停まっていて先輩達がしきりに無料で音楽が聞けるから・・・と、誘っていました。 

何も分からないままにバスに乗ると、着いた所が中ノ島中央公会堂でした。 裏には中央図書館、大阪市役所、御堂筋を挟んで日本銀行など、いずれも石造りの堂々たる建物ばかりでまるで異国に来たみたいでした。

何のイベントだったのか未だに分かりませんが、関西の各大学の新入生で会場はいっぱいでした。  

 やがて学生バンドの演奏が始まりました・・・そこで私がいまだに鮮明に覚えている強烈な印象を受けた音楽! それが初めて聞く ブルーグラス ミュージック だったのです。 

カントリー&ウエスタンや ジャズバンドもよかった・・・ 感動でした。 その後、モダンジャズ気違いの友人ができて、彼の影響でナンバのジャズ喫茶に入り浸った事もありました。 懐かしい思い出です。

 そんなはるか昔の懐かしい思い出の音楽が一個の古い小型ラジオから流れてきたのでビックリしたのです。 その番組は何の解説もなく流れ続けました・・・   

そして・・・ 「 ブルーグラス タイム・・・ 選曲リストはホームページで公開しています・・・ 選曲、ご案内は藤井 崇志でした。 今日も素敵な一日をお過ごしください・・・ 」 と。   なんとスマートな番組なんでしょうか・・・

 これどこのFM局?  タッキー? 七面鳥?  あれはターキーか? (笑) それどこにあるの?  よく聞くと・・・ 箕面FM・・・ まさか?  地元のFM局で・・・  う~ん  私はしばらくうなったままでした(笑)  

さっそく調べてみると・・・ 箕面・船場に基地局があるれっきとした地元FM局・・・大変失礼を致しました・・・ 全く知りませんでした。 番組表がスカイアリーナ(市立総合体育館)にあったので貰ってきて早速見てみる事にしました・・・ 何と!  嬉しいじゃありませんか・・・ 私の好きな思い出のブルーグラス音楽が毎日聞けるなんて・・・ちなみに・・・

 *  「bluegrass ramble] は・・・

月曜~金曜日  毎朝6時から55分間 

土曜~日曜日  朝6時から110分間。

(何といっても無駄のないノンストップがよく、ゆっくりと浸れます・・・)

*  「bluegrass time] は・・・ 

土曜日   昼10時半と夜18時半から各30分。

日曜日   夜19時から30分。

 (DJの軽いおしゃべりと選曲がセンス良く、更により楽しくしてくれます・・・ もう少し長い時間ゆっくりと聞きたい事ばかりです・・・)

 まさに古き良き懐かしの学生時代にタイムスリップして ヨダレ タラタラのメロメロものです・・・(笑) このFM816局はただものではありませんな・・・

それ以来、書斎のオーデイオは毎日その時間になるとFM816が流れ、私の心も体もうきうき・・・の、グッド・ナイスタイムになりました。

 余談が長くなってしまいましたね・・・ 少し興奮気味です (笑)

そんな訳で今日は初めてリュックにあの小型ラジオを入れて来て、山で聞いてみようと思い立ったのです。  ここへ電波が届くかな・・・?

10時30分になりました・・・ 入った! 流れてきました・・・ 「この番組はアメリカのユニークな音楽ブルーグラスを

・・・」 と始まりました

無駄のないトークで、最後までたっぷりと音楽を楽しませてもらいました。 まさにFMの原点ですね・・・ いつも見事です。

 森の尾根道に座り、遠く大阪を一望しながら、温かいコーヒーを飲みながら聞く ブルーグラス ミュージック・・・ 心うきうき・・・ ワクワク!  足でリズムを取りながら・・・ ビル・モンローの世界に浸る・・・ こんな楽しみ方ができるなんて・・・ なんと幸せなことだろうか・・・涙が出るほど嬉しい至福の一時です・・・ 

人生っていいもんだな・・・! 遠い遠い青春時代を回想し、時には辛かった思いに涙し、時には嬉しい楽しさに一人笑いをし、淡き恋に・・・古き友に想いをはせ、喜怒哀楽の青春を次々と思い起こしてくれる音楽に出会えたことが本当に嬉しい・・

 今年もあと数日で終わりますね・・・ 私のこの一年は 箕面の森の散策と、いいFM番組に出会えたことが何よりの幸せでした。

'12  12/25

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森で踊るキノコ!?

2021-07-18 | *編集・夏/7月

森で踊るキノコ!?

 今日は朝から夏日です・・・ 

湿度も相当高そうです。

 

私は箕面・白島西から細い道を山手に上り、鎮守の森へ・・・

散歩中のご夫婦が大きな声で話しています・・・

73 7・11

 

   「あんた!  これヤマモモの木やんか!

        ものすごい大きさやな!」

   「ほんまやな!  でかいな!」

と、二人して見上げていました。

この森にはシイやクロガネモチの木もあり、確かにいずれも大木で

ビックリです。

 

普請池などを横目に森に入ります・・・

振り返ると、大阪市街が樹木の間から一望できます。

欝蒼とした森に入ったとたんに大きな羽音が・・・

ふっ! と横の樹を見るとスズメバチがいっぱいです・・・

あわてて避難です・・・ クワバラ クワバラ!

 

巨岩の医王岩を腰を反らして見上げると、先端のてっぺんに

小さな木が見える・・・

双眼鏡で覗いて見ると、松の幼木のようです・・・

あんな岩の上で育つのかな・・・?

 

欝蒼とした薄暗い森を登っていくと、歩く山道の両斜面に

キノコが沢山顔をだしています・・・

白、茶、灰、黄、肌色など、大小さまざまのいろんなキノコが次々と

目に飛び込んできます・・・

 

(後で調べてみたら・・・ 

これは毒キノコに違いない・・・ と思っていた アカヤマドリ という

大きなキノコは、パスタやリゾットに適しているキノコだとか・・・

傘が不規則にひび割れた黄土色で派手な衣装なので

すぐに見つかります。  私の見た最大は傘が20数cm、

本によりと30CM前後のものもあるとか・・・ 

グロテスクなので、まさか食べられるとは!  です。

 

反面、林の中に上品に並んで、まさに桜色したとても可愛い

サクラタケ は、一見美味しそうに見えて・・・

これが毒キノコだとか・・・

人は?  否、キノコは姿形だけで判断してはいけませんね・・・ 

 

道を外れて、しばしキノコ探索をしていると・・・

少し先で動くキノコが・・・?

  エッ!  まさか!  

  何で・・・?  

近寄ってみると、まるでキノコがダンスをしているように、傘が大きく

左右に揺れています・・・

 

笑いキノコを食べた人が、笑いが止らずに死にそうになった話は

聞きましたが、キノコ自身が笑っているようでもあり、

思わず ゾクッ! と背筋が冷たくなりましたよ 

 

冷静に再度よくみてみる・・・

どうやら根元が動いているようです・・・ 何かがいるに違いない・・・

緊張感が走る・・・

でも、怖いもの見たさにゆっくりと傘を小枝で押しのけて・・・

覗いて見ると・・・

 

  ワー!

  分かった!

 

沢山のコガネムシ(カナブン)が、根元で食事中でした・・・

押し合い、へし合いで、その都度上の傘が揺れていたのです・・・

原因が分かってホッ!  分かると拍子抜けです。 

 

でも、こんな調子で薄暗い森の中で、白い傘のキノコがあちこちで

踊りだす・・・ と想像するだけで、気の弱い私などは卒倒しそう

です・・・!?

 

それとも、一緒に踊りだしたりして・・・?

’13 7・11

 

 


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高山・棚田からの夢!

2021-07-18 | *編集・夏/7月

高山・棚田からの夢!

 私はいつも箕面の森の鉢伏山(604m)から明ケ田尾山(619.9m・

箕面最高峰)へ行くと、帰路は高山の村落に下ります。

逆に清水谷~東海自然歩道を歩くと北攝霊園を横切り 高山の村落を

抜けていきます。

 

箕面(みのお)の隣村となる 大阪府豊能郡(とよのぐん)高山地区・・・

人口何百人? の過疎地ですが、昔の古きよき時代の田舎の風情を残して

いて、私はここを通るたびに 故郷・信州の安曇野(あずみの)を思い出して

懐かしくなるのです。

高山に店は一軒も見当たらず、府道沿いにあったガソリンスタンドは閉鎖し、

小学校も先年廃校になり、何の施設も見当たりません。

 

おじいさんやおばあさんがノンビリと畑仕事をされていて、昔ながらの大きな

家屋の回りにはいつも季節の花々が咲き誇っています。

今は田植えも終わり、農家の軒先には玉葱が沢山かけてありました。

稲は40cmぐらいの高さで風になびいていますが、これが秋になると稲穂に

スズメが押し寄せているし、道脇の柿の実はたわわに実り、鳥たちが

ついばんでいる姿に見とれ、私はコスモスの咲く土手で浸るのが楽しみです。

 

森の中からセミが鳴きだしました。  今日も猛暑日です。

今日はここの鎮守の森で一休みにしました。  

大きな杉の大木に囲まれていて、昔懐かしい神社の境内がありますが、

今は無人のようです。

 

子供のころ遊んだ故郷の神社を思い出します。

あの頃は神社の境内でボールも古布と糸で丸く固め、木の枝をバット代わり

よく野球をやったものです。

木登りをしたり、お社の回りでかくれんぼをしたり、それに帰り道ではマツタケ

やマイタケ、ゼンマイやワラビを採ったりして帰ったものでした。

終戦直後ですから田舎とはいえ食糧難でしたからね・・・

川遊びをしているとザルでどじょうを採ったり、田んぼではタニシやイナゴを

取ったり、木登りをするとスモモやアンズ、柿やグミなどをとったりして遊びと

食糧調達を一緒にやっていたようですが楽しかったです。

 

話がまた昔話で寄り道してしまいましたね・・・ ごめんなさい!

 

この鎮守の森の神社境内でお昼のおにぎりを食べながら、いろんな昔の

想いに浸っている時、お婆さんが小さな女の子を連れて境内に入って

きました。

お婆さんは杉の大木が茂りうっそうとした境内の前まで来ると、見慣れない

(村民以外のよそ者) がいるので一瞬 ビックリされて構えておられ

ましたが、私がおにぎりを片手に こんにちわ! と言うとやっと笑顔になり 

こんにちわ! と応えてくれました。

 

お嬢ちゃんも ニコ! とすると可愛い頭をちょこっと下げてくれました。

なかなかお行儀がいい子です。

木の切り株に腰掛けて二人で綾取りを始めました・・・懐かしいですね。

お婆さんの両手のヒモをお孫さんがとったりして二人で笑っています。

いい光景です。

 

 

私は目の前の棚田の一番上まで行ってみたくなり あぜ道を上りました。

水田の稲は元気に育っています。

クワを担いだお爺さんが上から下りて来られた・・・

 

  「こんにちわ!」 

  「ああこんちわ!  どこいくんだ?」 

  「この一番上まで行って棚田の景色をスケッチしたいんで・・・ 」 と、

   私は持っていたスケッチブックをかざす・・・

  「そうかい! いい眺めだわ・・・ 気いつけてな・・・」

  「ところで・・・ この先はどこへ行けるのかね?」

  「山の中まで入っていける・・・ 車だと行き止まりだがな・・・」

  「ありがとう! 」 

 

森の中から見事なウグイスの鳴き声が聞えてきました。

段々畑の稲の上を もう沢山のトンボが飛んでいます・・・

年々トンボが飛ぶのが早くなる感じがします・・・?

脇の畑には沢山のトマトがたわわに実っています。

 

棚田の上に出た・・・

  ワ~!  いい眺めだな・・・!

下方一帯の段々畑には若い稲が風になびいて気持ち良くそよいでいます。

下方の右にはさっきの鎮守の森を見下ろし、正面の先の方には府道が見え

、その先にはお寺の鐘が見え、高山の集落が見えます。

その先にはかの有名なキリシタン大名だった<高山右近の生誕地石碑>

があります。 

かつてのキリシタン時代の史跡が所々に見受けられます・・・

   いい眺めだな~! 

 

私はその場に座り、スケッチブックを持ったまま浸りこんで風情を楽しんで

いました。

こんな所にセカンドハウスが欲しいな・・・山小屋の!

私の愛読書の一つ、150年前に書かれたヘンリー・D・ソローの

「森の生活」を思い出していました。

 

トンボと共に白いチヨウチョが飛んでいます・・・

土手には黄色と紫の名も知らない草花が咲いています・・・

鳥の声、風が心地いい、空気がなんとおいしいんだろう・・・

ここから箕面駅までは車で山越えをして約25分、私がいつもの山道を歩い

て 約150分位だから、まさに都市近郊の田舎です。

しかし何の施設もなく、陸の孤島のように感じるのか?  住む人は意外と

少ない。

 

山を上り、しばし森の中で過ごした後、違う道を下ってきた時でした・・・

場違いのようなモダンな家がある・・・よく見ると無人で表札が外されている。

その近くにも大きな家が荒れ放題?で表札も無く放置状態だったのだが・・・

  森の中に何 ? 

考えたら・・・かつて別荘だったんだと理解すると同時に  欲しいな・・・! 

と思わずさけんでしまった・・・( 単純人間なんです! )

 

  広い森の中にいい建物だな・・・

私はもうすぐに自分が作業服を着て家の修理をしたり、庭を手入れしたり、

森の整備をしたりして汗を流している姿を勝手に想像してしまいました。

人の家と土地なのに・・・ 勝手に夢を膨らませてしまう自分に苦笑!

でもいい物件を見つけてしまった・・・

実現不可能? とは思いつつ、振り返りつつ山を下りてきましたが、

当分しばらくはこれで夢を見れそうです。

 

また高山(たかやま)を歩く楽しみが増えたのは確実です!

  夢見つつ眠ってみた夢 夢芝居     (花詩

’13 7・11

 


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山頂で感謝!

2021-07-18 | *編集・夏/7月

山頂で感謝!

 ‘90花博 みのお記念の森に着くと、すでに多くの人々がいました。

野鳥観察や撮影の為に大型カメラを担いでいる人、

お父さんに連れられた二人の幼児が、各々虫かごに網を持って、

バッタを追いかけています・・・

年配のご夫婦がリュックを背に、両手にストックを持って、山へ

向かっています・・・  

ハサミを片手に枝葉を採集? している方もいます。

いつになく人が多いように思いましたが、それとてもこの広大な森に

7~8組の事ですから、大した事はありません。

 

森の北の外れから、突然に電気ノコギリのバリバリ キンキン 音!

休日に作業されているのは珍しい事ですが・・・?

近づいてみると、箕面ビジターセンターの職員の方です・・・

・ どうしたんですか?

      * いや~ シカですわ!  シラカシが全滅ですわ!

         この分厚い樹皮をはがして食べるんで・・・

         グルッと丸裸になってしもうて、すぐに枯れてしまい

         ます。

         金網で囲わんとあきませんわ・・・  

と、悔しいような、諦めのような顔をして、倒れた樹木を切り、枝葉を

切って、整理されていました。

 

尾根筋に上ると、北の方角から ポンポン バンバン・・・ と、猟銃を

撃つような音が聞えてきます・・・

そう言えば止々呂美地区の森では、害獣駆除日と、その為の

注意表示が出ていましたから、その作業中なのかもしれません?

シカ、イノシシ以外に、最近は捨てられたペットのアライグマまでが

猛繁殖して、お互いに森の食糧争奪戦を繰り広げているようです

から、残念ながら駆除も仕方がないのかもしれません・・・

人間との適正な共存共栄が必要ですからね・・・

 

私は長谷山(568.2m)への尾根道に入りました・・・

この尾根の東側は、四反田谷にかけてリョウブ、コナラ、クヌギ、

アラカシ、カエデ、モミジ、ヤマザクラなどの、緑豊かな雑木林が

広がり、西側は植林された杉やヒノキの森が広がり、尾根を

挟んではっきりとした分布状況が分かり、面白い森です。

 

長谷山頂を越して更に南に進むと高圧鉄塔があり、周辺が

伐採されているので、急に視界が広がります。

私は腰を下ろして一休みにしました・・・

東南の方向に大阪平野の街並みが見渡せます・・・

いつも見える生駒山、金剛山などは少し霧がかかっているようで、

かすんでいます。

 

私はリュックから、今朝自分で作ったサンドイッチと、ポットから

珈琲をいれて、少し早いランチタイムにしました・・・  

美味い!  

山や森で食べる物は、どうしてこんなに美味しいのでしょうか? 

 

沢山の野鳥が鳴いています・・・

賑やかなヒヨドリが二羽、後方で追いかけっこをして遊んでいます・・・

チェ チェ ツツ- ツアー あれは何の鳥?

名前は分からないので、そのさえずりの真似しましたが、なんだか

楽しそうです。

 

少し先のほうで ゴソ ゴソ と何か動く物が・・・?

早速双眼鏡で探してみると、長い尾を引きずったオスのヤマドリが

森に入っていく所でした・・・

あんなに長いと、森の中では邪魔じゃないのかな?  と、いらぬ

お節介を考えてしまいました・・・ 

あの長い尾は、メスへの求愛の舞いに必要なんだろうな・・・?

 

今日は梅雨の合間とは思えないような好天です。

寒がりの暑がりで、汗っかきの私ですから、今日のように爽やかな

風が吹き、汗をかかないようなお天気は、最高の散策日和です。

ワタ雲がふんわりと浮かんでいます・・・

眼下には、枝先に白いクリーム系の小花をつけたクマノミズキが、

満開の花を咲かせています。

今の季節は白い花が目に付きますね・・・

ヤマボウシ、マタタビ、ガマズミ、ムシカリ・・・  きれいです!

 

ピー ヒョロロ・・・

見上げると、トビが大きく輪をえがいて飛んでいます・・・

見上げたついでに頭上の高圧鉄塔を見ると・・・

「関西電力・山下線32号・昭和22年6月建設・・・ 」 の文字。

私と同じような年齢です・・・

この鉄塔は62年間、この山頂にたって送電しているんだな・・・!

もう10年も前に引退して隠居生活の私ですが、この鉄塔はまだまだ

現役で活躍中です・・・

ご苦労さん!   

私は思わずつぶやきました。

 

はるか下のほうに、府道(茨木-能勢線)が走っているのが垣間見え

ます。

清水谷園地が見えます・・・ 

その上方には、清水谷と勝尾寺圏の山並みが続きます。

何人かのハイカーの方が、歩いて来るのが見えます・・・

しかし歩き方がおかしいな・・・?

 

早速、双眼鏡で覗いてみると・・・

皆さんが片手にゴミ袋を持ち、もう一方につかむ金ゴテを持って

おられます・・・

そうか!  ゴミを拾いながら歩いておられるのだな・・・

クリーンハイキングの方々のようですが・・・ ?

見ていると道の両側にまたがり、ゴミを丁寧に拾っていきます・・・ 

その数、10数人です・・・

 

走ってくる車が、なにごと・・・!?  と、減速し、 事情がわかると

又、加速していきます。

このゴミの殆どは、走る車から投げ捨てられた空き缶やゴミです

から、そのボランテイア作業の皆さんの姿を見せるだけでも、

抑止効果がありそうです。

 

それにしても、山頂でノンビリとくつろぎ、森の散策を楽しんでいる

私と、懸命に汗を流して清掃活動をされているボランテイアの

方々・・・

その差に、私は少し気恥かしくなってしまいました。

 

ありがとうございます・・・

皆さんのお陰で、いつも箕面の森を楽しむ事が出来ます・・・

遥かかなたの方々に聞えようもありませんが・・・

心からの感謝をつぶやきました。

 

清水谷の方角で、ウグイスが鳴きました・・・

ホー ホー コッチコイ ケキョ ケキョ  ホー コッチコイ・・・

こっちへこい!  と、ボランテイア活動に誘われているように

聞こえましたが・・・?

’13 7・8


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猿の大家族!

2021-07-18 | *編集・夏/7月

猿の大家族!

 今日は箕面駅前から滝道を歩き、落合橋の先から右に折れ、姫岩から

地獄谷へ入りました。

梅雨の谷間の晴れ模様です。

見上げるとこの周りにはモミジの大木が沢山あり、新緑から濃い緑になって

きた葉に太陽が反射してキラキラときれいに輝いています。

横の渓流もいつもより水量が多く、岩に当たる水しぶきの音が気持ちのいい

リズムとなって森に響いています。

 

いったん箕面ドライブウエイに出ると、すぐ前の山道から再び地獄谷を上り

ます。

山道沿いにはシャガ(胡蝶花)が群生していて清楚な白い花が美しい。

しばらくしてこもれびの森へ向かう尾根道と谷道の分岐にでるので、今日は

尾根道へ向かいます。

左へ曲がったところで急に上のほうから ヒュー という鳴き声! 

見上げるとケヤキの大木の上に一匹の猿がいました。

見張り役か? 

仲間に合図を送ったのかな?   人間が来るぞ・・・! とかね?

 

以前、ババタレ坂で同じような光景で上を見上げたら突然水滴が降って

きた・・・

とっさに避けたがどうやら猿が私におしっこをかけたようだった。

近づくな!

そんな警告だと分かったのはその少し先で40-50匹の猿の群れが山のほう

へ移動中だったのです。

私は足止めをされて彼らが山のほうへ去っていくのを待っていた事があり

ました。

 

今日は何か・・・?

そのまま木の上の猿は静かなので、私は尾根道を上っていきました。

狭い山道から尾根に出ると周辺の山々が見渡せて気持ちがいい・・・

咲き遅れたモチツツジのピンクの花が一輪だけ咲いている。

ここは他に比べて松の木が多い・・・しかし、マツクイムシにやられたのか

枯れ木も目立ちます。

 

いろんな低い木々が茂る雑木林にやってきた時、前方の木の切り株の上に

大きな猿が座ってこっちを見ていました。

私は歩をゆるめてゆっくりと上ります。 堂々としたボス猿の様相です。

目を合わさないようにして横を通るとあちこちに猿達がいてこっちを伺って

いる。  どうやら猿の群れの中に入ってきてしまったようだ。

 

私の前を歩いている猿の下には小さな赤ちゃん猿がしっかりつかまってい

たり、逆に歩いている猿のお尻に乗っかっている小猿がいたり、小さな小猿

同士がじゃれあって遊んでいたり・・・視界に入るだけで20匹以上だ。

 

その時だった、突然ギャーギャーとすごい声で何匹かの若い猿達? が 

ケンカか? 遊びか? 分からないが騒々しく騒ぎ始めた。

あちこちで樹木の小枝がしなったりはねたりしている。

何事・・・!  自分の体が硬直してくるのが分かる。

でもしばらくして静かになった。   ホッ! とする!

 

周りの猿達は何も無かったかのように我関せず・・・いつもの事といった

感じ。

さっきのボス猿はというと・・・役目が終わったのか?  

切り株の回りにいつの間にか数匹のメス猿? が 取り巻き、寝そべる

ボス猿を囲んでかいがいしく毛つくろいをしている。

穏やかなものだ・・・

私は覚悟を決めてそこへ座り込んだ。

 

ゆっくりと回りを見渡すとまだまだ驚くほどの数の猿がいる・・・

私を受け入れたのだろうか?  

みんなは私を無視したかのように思い思いに行動している。

あの枯れ木の松の樹皮をバリバリ剥がして中の虫を食べているもの、

小枝の木の実をしきりにつまんでいるもの、

お母さん猿のオッパイを放さない小猿、

その横では眠っている子猿を抱いて自分もうつらうつらして半分寝ている

親猿もいる・・・

人間生活と同じような構図に苦笑する。

老年猿がたまに私の方をチラリと見るぐらいで、他は全く私を警戒していな

い様子です。

 

私も最初は恐かったが、そのうち慣れてきて、自分もこの猿達の家族か? 

なんて事は感じないけど、心は穏やかになって彼らを眺めていました。

すると急にまた・・・

今度は何か悪さをしたのか?   

体の大きな猿が、若い一匹の猿をすごい勢いで追いかけ始めた・・・

若い猿はキーキーといいながら逃げ回っている。

どうやら何か怒りをかう事をやったようだ。

賑やかな騒動があっても、あの親子猿は相変わらず私の前でウトウト居眠り

をしている。

子供猿は遊びに夢中だ。

 

私はその時なぜか信州・安曇野の田舎から大阪へ引っ越してきた子供の

ころの事を思い出していた。

その頃の大阪・下町の長屋での風情を思い出して急に懐かしいものを感じた

からだが・・・  隣近所はみんな仲間で家族のようだった・・・

子供の悪さへの注意もみんなでしていたし、喜びも、楽しさも、哀しみも、

怒りも、みんなで共有していたし、防犯や防災などもみなで助け合っていた。

温かい人情が下町全体にあって安心して生活していたように思う。

私はそんな古きよき時代の人間生活の縮図を垣間見ているような気がして

眺めていました。

 

 

まもなく私はゆっくりと腰をあげてこもれびの森へ向かいました。

振り向くとあのボス猿は恍惚気分でまだ寝そべっていました。

それにしても私の人生 一度でいいから・・・ あのような恍惚のハーレムに

浸ってみたいものだ・・・ なんて!   うらやましく思うのでありました。

 次の世では猿に生まれてこようかな !?

’13 7・8

 

 


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夏の森のひとコマ!

2021-07-18 | *編集・夏/7月

夏の森のひとコマ!

 朝から暑い夏の日差しが照り注ぐものの、森影に入ると

ひときわ涼しさが感じられて、気持ちのいいものです。

 

政の茶屋園地に着くと、「箕面の山パトロール隊」の腕章を

つけた方々が集っていました。

今朝は6時から <夏だ! 早起きクリーンハイキング> の

イベントがあったようですが、もう次の活動に入られている

様子・・・ いつも感謝です。

 

自然3号路に向うと、まだ倒木による通行禁止表示が・・・

しかし、6月27日からもう一ヶ月経つので入ってみる事に

しました。

上がってすぐにその状況を知ることが出来ました。

あの梅雨明けの豪雨での被害、大小10数本の樹木が自然路を

ふさぐように折り重なって倒れています。

この一ヶ月の間、そのまま手付かずの様子です。

しかし、この間にハイカーの方々が多く通られたようで、

通れる道筋ができています。

倒木の下をくぐり、上をまたいでやっと豊能自然歩道へでました。

 

箕面川ダム湖に着くと・・・

湖周路沿いにアベリア(ハナゾノツクバウツギ)の白紅色した

小さな花が満開に咲いています。

いつも釣り人の車でいっぱいの路上に車がない?

見れば湖に下りれる垣根沿いに高いフェンスが新設されて

います。

これでは釣り人も入りようがないようですが・・・?

 

湖東路に入って行くと、先の方に何かいる?

近づくと一匹の老猿が柵の上に座り、物思いに耽るように

静かに前方を見つめています。

すぐ後を通ってもその姿勢は変らず、その姿に哀愁漂う淋しさを

感じました。

 

湖南の西の山から、山伏の吹く法螺貝の音色が風に乗って

何度か聞えてきます・・・

あの天上ヶ岳の<役の行者昇天の地>(瀧安寺奥の院)で

今日は何か行事でもあるのでしょうか?

そう言えば、あの山の向こう側の天上ヶ谷は、

箕面猿の故郷のようですから、あの老猿は法螺貝の音に

懐かしい故郷を見つめていたのかもしれません?

 

場違いのような所に、キンシバイの真黄色い花が二輪

咲いています。

 

箕面トンネル北口から府道茨木能勢線沿いに、しっかりした

歩道橋が、箕面林道のかおり橋近くまで1Km程続いています。

ここから西側のダム湖、箕面川を眼下に眺めながら歩くのは

気持ちのいいものです。

立派な設備なのに、いつもハイカーの姿さえ時々見かける

程度・・・欄干の上は猿たちの足跡が多くついています。(笑)

 

下方で人の声がするので覗いてみると・・・

湖岸で3人の若者が釣り糸を垂れています・・・

どんなにフェンスで囲っても、抜け穴はあるもののようです。

それにしても10数mもある湖面までどこから降りたのだろうか?

 

ネムノキが淡紫色の花を咲かせています。

かおり橋の下が箕面川の源流とのことですが、

そこに一台のワゴン車が停まっていたので川を覗いてみると、

子供二人を含む家族連れが楽しそうに水遊びをしていました。

 

清水谷園地から清水谷林道へ入って行くと、ヒガンバナの近縁と

言われるキツネノカミソリが、オレンジ色のきれいな花を咲かせて

迎えてくれました。

有毒植物とのことですから、その優雅な花を撮るだけにしました。

 

白い小菊のようなヒメジョオンが道端に咲いています。

紅紫色の花、果穂をつけブドウのような実をつけたヤマゴボウが

数ヶ所見受けられます。

 

一休みにして横を流れる小さな谷川の流れで手、顔を洗うと

冷たくて気持ちのいいこと・・・

カワトンボが舞い、少し先でホオジロドリ? が水浴びを

しています。

時折りウグイスが鳴き、シジュウガラが飛んでいます。

見上げれば樹間の先に真っ青な空と白い雲が~

こんな小さな風景と、そこに浸る静かなひと時が・・・

私が一番至福を感じる時なのです。

 

林道から続く自然8号路を上り、尾根の東海自然歩道にでると、

勝尾寺の鐘の音、読経が森にこだまして聞えてきます。

 

最勝ヶ峰(538.5m)の眺望のいい岩場で一休み・・・

暑い中にも心地よい風が吹きぬけていきます。

遠く生駒山、金剛山の上空にはモクモクと大きな入道雲が

見えています・・・いい眺めです。

 

東海自然歩道の暑い尾根道を避けて、途中から自然4号路に

下っていくと、なぜかいつになく森が明るい?

周辺をみるとスギ、ヒノキ林が間伐されて、暑い日ざしが山道を

林床を照らしています・・・暑い! こんなはずでは~(笑)

しかし途中からまたいつもの緑のトンネルに入り、涼しい山道を

下りました。

緑陰では気温が3-4度は低くなると言いますから、

まさに森は清涼の世界です。

 

夏休みに入ったせいか少年が一人、お父さんと一緒に

大きな網を持ち、虫かごを提げて上がってきました。

挨拶をして少年の目を見ると、生き生きとした好奇心いっぱいの

澄んだ目をしていました。

 

かつて昆虫少年だったあの<鉄腕アトム>の作者 手塚 治虫や

ノーベル賞作家の川端康成など多くの著名人が、

その少年時代に情緒を育んだというこの「箕面の森」に思いを馳せ

改めて思い起こしました。

 

夏の箕面の森にはいろんなひとコマがあるようです。

 ’10-7-25  (晴れ)

 

 


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梅雨明けの森へ!

2021-07-18 | *編集・夏/7月

梅雨明けの森へ!

 今日、梅雨明け宣言がなされ やっと! と言う思いで空を見上げ

ました。

カラッとした爽やかな風が吹き、久しぶりに澄んだ青空に

さっそく入道雲が浮かんでいます。

 

滝道から箕面大瀧に着くと ド ド ドドドド~ と、滝幅いっぱいに

まさに怒涛の如く水が流れ落ち、その爆風が水滴を霧状にし

周辺が霞むぐらいの絶景です。

ここ何回かの大瀧での感動と印象は、私の心に強く残るものです。

 

滝上にでて「箕面野猿管理事務所」前に来ると、南側にある

「杉の茶屋・野生植物園」で、「箕面自然観察会」の方々が

草花の植付け作業をされています・・・ ご苦労さまです。

 

天上ヶ谷林道へ入る小さな百年橋を渡り、自然2号路を上ります。

梅雨明けの箕面川渓流は豊かな水量に溢れ、その岩しぶきや

流れる音がかなり上の方まで響いて聞えます。

 

時折りスギ、ヒノキの大木に両手を当て、その精気を頂き

いつものようにゆっくりと森に浸りながら上って行きます。

 

やがて自然3号路から箕面ビジターセンターに下りてくると、

日頃見ない幼稚園のバスが3台停まっています。

いつもと違う可愛い子供たちのいる光景に目を細めました。

 

一休みしながら見ていると・・・

可愛い帽子をかぶった園児たちがいくつかに分かれ、

先生の後に続きながら、あるグループは森の博物館で動物や

野鳥の剥製、蝶々や昆虫の標本に目を丸くしたり、

川沿いの岩場で紅羽カワトンボを見つけて歓声をあげたり、

ウグイスやキビタキの鳴声にみんなで耳を澄ませたり、

セミの抜け殻を見つけ、説明を受けて大喜びしたり・・・

森の中で見聞きするもの全てが新鮮なようで、好奇心いっぱいで

目を輝かせています。

幼い子供たちにとって、こんな豊かな森の中で自然を体感できる

事は、大きくなっても忘れない良い思いでになる事でしょうね。

 

ババタレ坂を上っていくと、岩場のどこから湧き出てきたのか?

水の流れがあり細い谷川となっています。

手を浸すと冷たくて気持ちのいいこと・・・

しかしいつの間にかその流れは消えて、その間わずか10m位

でのこと・・・どこから湧き出てどこへ消えるのか?

その小さな流れの音が、静かな谷間にこだましているのが

印象的でした。

 

こもれびの森の展望台に着くと、10数名の賑やかな方々が

昼食中でした。

大阪のオバチャンとオッチャン連といった感じで、

ほろ酔いのジッチャンもいる様子。

 

  *  ニイちゃん! この下の坂 上がってきたんかいな!?

 

また爺をつかまえてニイちゃんです。(笑)

しばらく話していたものの、早口で鉄砲玉のような大阪弁には

全くついていけず、早々に失礼しました。(笑)

 

風呂ヶ谷を下っていくと、珍しいキノコを3種見つけたので

早速デジカメで撮っていると・・・

急に横の杉の木の根元から ジジジ~ と大きな音で

何か飛び出したので ビックリ!

よく見ると木の上にとまり、羽化したばかりのセミが、

まだ初々しい羽根を木漏れ陽で乾かし、温めているのが

見えました・・・ようこそ箕面の森へ!

もうしばらくすると、森を揺るがすセミの大合唱隊の演奏会が

あちこちの森で始まることでしょうね。

 

風呂ヶ谷の谷川にかかる小さな丸太橋を渡ろうとすると

木が朽ち、崩れかかっているので、落ちないように

慎重に渡ります・・・

少し下りると、下流の2ヶ所は新しい杉丸太で架け替えられて

います・・・順じ改修されるようで一安心です。

しかしこんな深い谷間の安全の為にも、作業してくださる方々が

いるかと思うと本当に感謝です。

 

途中から雲隣への森の山道を上がっていくと・・・

間もなくして 「・・・落石の為、通行注意・・・云々」 

近づくと、いつもポロポロと小さな落石のある岩場から

大きな岩が何個か落下しています。

つい先日の豪雨による土石流のTV映像を思い出し、

早足で通り抜けました。

 

急斜面を上りきると、雲隣の森の展望台へ到着!

若い二人の女性がお喋りに夢中です。

最近は「山ガール」と呼ばれる若いハイカーが多く見受けられる

ようになりました・・・なんだかブームだそうですね。

山ガールとは、確かに可愛く柔らかに感じられますが、

同じ意味でも「山女」ではちょっと怖いですからね。(笑)

 

挨拶を交わすと道を訪ねられました。

市販の山旅の案内書では、森の複雑なルートまでは分からない

ので、私はこんな時の為にコピーして持っている自分専用に

編集した<箕面の森のハイキングマップ>を差し上げながら

説明すると、大変喜ばれました。

 

どうぞゆっくりと箕面の森に浸りながら、自然の散策を楽しんで

ください。

 

梅雨明けの森の中を、爽やかな夏の風が通り過ぎて

いきました。

 ’10-7-17 (晴れ


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森の中では頭上にも目がいるよ・・・! 

2021-07-17 | *編集・秋/9月

森の中では頭上にも目がいるよ・・・! 

 今日も厳しい残暑です・・・ 32℃とか! 

しかし、空の色は青く澄んでいて秋空を感じます。

実際、森の中で感じる風はもうすっかりと秋の始まりなんですがね・・・!

尾根道のススキの穂も風になびき、秋の虫の根も聞えています。

晩夏か?  初秋か?

一日のうち山や森の場所によってそれぞれ肌で感じる季節の移り目

ですね。

 

今日はスカイアリーナ(箕面市立第二総合体育館)の東横方にある

「小川口」から森に入り、まず憩いの丘を目指しました。

ここはとても気持ちのいい森で、私のお気に入りのコースです。

 

しばらく上ると大きな松の枯れ木がドデ~ン! と倒れて山道をふさいで

いました・・・ まだ倒れてまもないようです。

幸い誰もいなかったのでしょう・・・ よかった!

倒れた木をまたいで通りましたが、男一人の力では片付けようもありま

せん。

 

箕面の森の中でもマツクイムシにやられた松の枯れ木が時々見受けられ

危ないな・・・! と思っています。

そのうち強風でも吹けば倒れそうな古木も多くあります。

 

強風と言えば数年前の近畿直撃の台風で箕面の森の樹木も相当倒れて

一時はあちこちの山道を通行止めにした事がありました・・・

松だけでなくいろんな森の樹木が根こそぎ倒れていた時はビックリした

ものです。

 

そんなことを思いながら歩いていましたら、ようらく台へ向かう途中にある

大ケヤキの所に着いた時です・・・

なにやら表示物が立っていました。

よく見ると・・・ 「この大ケヤキに枯れ枝があり危険です・・・注意して

通ってください・・・」 旨の事。

 

見上げると、確かに5M位の長さの太い枯れ枝が、今にも落ちてきそう

です・・・ 

確かにあれをまともに受けたら大怪我です。

幸いどなたかが見上げて気づかれたのか・・・

よく見ると大ケヤキの回りには黄色テープで予防線を張っていて、かつ

その横に迂回路を作ってくれていました・・・ ありがたいです・・・ 

感謝しながら通りました。

 

 

そこから尾根にでて三国峠(454.6m)へ向かいました。

すると、さっきまであれほど快晴のお天気が急に崩れてきました。

今日に限って私は雨具を何一つ持っていません・・・

いつも慎重な私も今日の真夏日にすっかり安心していました・・・ 

失敗です!

 

急に空が暗くなってきたかと思うとポツリポツリ・・・

それがやがて急にものすごい風と共に横殴りの大雨になってきました。

すぐに大きなヒノキの下に雨宿り・・・

しかし、今日の雨はまさに暴風雨の様相です・・・すごい嵐です!

あっという間に頭から足先までずぶ濡れです。

 

それに恐かったのは、上から強風にあおられて枯れた小枝が、バラバラ

落ちてきたときです・・・

中には7-8M位の中枝もあって・・・ さっきの大ケヤキどころではあり

ません。

 

その時、ドカ~ン! バリバリ・・・ とものすごい大音響でカミナリが

鳴り響きました・・・真上です。

大きな木の下にいると危ない! と分かっていても動けません・・・

上を見ながらもう必死です・・・! 

 

やがて雨が小降りになったかと思うと森が明るくなってきました・・・

アレヨアレヨと思うままに山道に木漏れ日が差し込んできました・・・

何とも言えない素晴らしい光景です!

 

照葉樹林の葉っぱの上の雨露に太陽の日差しが当たると、まるで

宝石の輝きのように虹色に輝きながら森をキラキラと照らすのです・・・

こんな素晴らしい光景を独り占めしていいのでしょうか・・・!

私はずぶ濡れの服を着たまま唖然としてその自然の営みに酔いしれて

いました。

その時、風にあおられてまた枯れた小枝が落ちてきて我に返りました・・・

 

先週は聖天の森を歩いている時、帽子にパラパラと小さなドングリの実

落ちてきたので、それを拾って秋の風情を楽しむ為に家に持ち帰り

ましたが、今日は落ちてくるものが大きくて危険です。

 

そう言えばこの冬の寒い日の事、この道の南側にある前鬼谷で、20m

以上の高さのあるヒノキ林で一休みしていたときに、目の前に大きな

雪の固まった氷魂が落ちてきてビックリした事があります・・・ ドスン!

手の握りこぶしぐらいの大きさです・・・

もし私の頭に当たっていたら怪我どころの騒ぎではありません・・・

ゾッ! としたものです。

降った雪が枝の上で固まり氷魂になって20m以上の上から落ちてきた

ですから、たまったものではありません。

 

まだありますよ・・・

これはまだやわらかい話ですが・・・

ババタレ坂を上ってこもれびの森へ向かっている時になにやら雨露・・・? 

上を見上げると何匹かのお猿さんがおしっこを私めがけてしているんで

すよ・・・

イタズラ好きな若猿でしょうが、これもたまったものではありませんでした。

谷川の水で頭から洗い流しましたがね・・・  (笑)

 

もう一つ思い出しました・・・ これも恐かった! 

あの台風の後ですよ・・・落合谷から後鬼谷を上っていると急に右斜面の

山上から頭大の岩がゴロゴロと目の前に落ちてきて、あっと思うままに

左下の谷に流れる渓流に落ちていった時・・・これももし直撃していたらと

思うと ゾゾッ! としました。

 

森の中では足場の悪い山道ですからどうしても足元を見て歩きますが、

それ以来 頭上にも気を配りながら歩くようになりました。

山や森など自然界での行動は全てが自己責任ですから何事も慎重に、

気配りして歩かねば・・・ と 自戒したものでした。

 

あちこちに警戒の目が必要です。

いつも人事のように思いがちですが、今日の突然の嵐と枯れ枝の落下

に、改めて身を引き締めたのでした。

森の中では頭上にも目が必要です!

 

あれからずぶ濡れのまま山を下りてやっと車に乗る頃には、暑い太陽

に照らされて服から湯気が上がっていました・・・ 

蒸し焼き芋状態です!  (笑)

 

でも、貴重な体験を通していつも学ばされ、いろんな危険もありますが、

でもあの嵐の後の神秘的な森の光景を見てしまうと、改めてまた自然の

素晴らしさを思い、箕面の森が大好きになるのでした・・・ 

今日もいい森の散策でした。

 07-9・18 (完)


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石澄の滝へはどこから行けば・・・?  

2021-07-17 | *編集・夏/8月

石澄の滝(いしずみのたき)へはどこから行けば・・・? 

 教学の森から散策路の西尾根コースに入り、第一キャンプ場を過ぎた

所の木の幹に一枚の紙片が取り付けられているのが見えました。

 

紙片には・・・

「 石澄の滝へは やぶこぎ(登山道のない藪の密生地をかき分けて

進むこと)が必要です。  右側の正規ルート(西尾根---六箇山山頂)

お勧めいたします。  光衛門より 」 とありました。

やぶこぎ・・・ と言う言葉を初めて知りましたが、その意味を(  )して

書いてありましたのでよく理解できました。

 

その通りなのです。

何年か前に初めてこの道を通った時はまさに藪との戦いでどうしようか

思いましたよ・・・

道に迷い・・・ と言っても元々道の無い所ですから闇雲に滝の音の

する方に進んだだけでしたがよく脱出できたものだと思いました。

最初は興味深々ですから恐いもの知らずですが、今思うとよく入って

いったものです。

 

そしてその都度、自分の無責任さを棚に挙げて、山を管理する行政が

悪い・・・  こんな危険な所に表示でもしておけよ・・・ なんて! 

他人を非難し、高慢にも怒っていたものです。

全てが山では自己責任である・・・ と分かるまで、一年ぐらいかかり

ましたね。

赤面の思いです。

 

あるご婦人が箕面の山を歩いていて猿に出会い、ビックリして転んで

ケガをされ・・・

その責任追及に箕面市や行政を訴えた裁判がありましたね・・・

当然ながら判決は棄却でしたが・・・

私も初期は同じような考えでしたから人の事を笑えません。

 

あれから6年・・・

今、「みのお里山プラットホーム」のボランテイアの皆さんが、箕面の森

あちらこちらの要所々に道案内版を取り付けてくれています。

木片に焼印をした表示板で、麻紐で近くの木の幹にしっかりと取り付け

られていて、ハイカーの心強い道しるべになっています。

木の幹が大きくなってもいいように麻紐の先にはスプリングが着いていて

伸び縮みができるのも、樹木や自然に優しい心配りで頭が下がる思い

です。

 

六箇山(395m)へ向かう山道の西側には細い4ケ所の石澄の滝

(いしずみのたき)へ下りる道が見受けられます。

あの紙片のあった道の次には石の立て看板のある道・・・ 

これも曲者の道? 

次いで古いかまぼこ板に 「石澄の滝へはここが近道です」 と書かれ

たものが、枝にぶら下がっています・・・ 

ここは何とかいけそうですが・・・?

そして最後は 「海の見える丘」 の前にある笹薮の細道から下っていく

もの・・・ 私はここからは行った事がありませんが・・・。

 

いずれも滝へ下りるまでの道は細く険しく大変ですが、それだけに馬の

尾っぽのような細長い石澄の滝を前方に見たときは感激です。

今まで私はここで一人として人に出会ったことがありません。

穴場ですね。

 

年間120万人が訪れると言う箕面の大滝とは全く違った様相を呈して

います。

 

 

「大阪・自然の歴史」(菅野 耕三著)にある「石澄の滝」の記載には

その大昔、箕面山地から流れ出た三つの川、箕面川、石澄川、

如意谷才川・・・  それぞれに滝があったようですよ。

その滝の誕生は地質時代区分から言うと今から2000万年前の新生代

・第三記の頃とか・・・この近くの六甲山や生駒山などは箕面山から

1500万年後の事とか・・・ 想像できますか?   

余りの昔に絶句! (笑)

まだ日本海が広い陸地だった頃、今の箕面渓谷の入り口付近で海に

面した崖っぷちから海に向かって勢いよく滝が流れていた・・・

はず?   とか。

 

地質学者の先生はものすごい事を研究しているのですね。

なんとも壮大なロマンを感じさせてくれる滝物語ではありませんか・・・!

 

石澄の滝への案内紙片からの小さな発見でした。

 07-8・20 (完) 


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森の(人)に癒される

2021-07-17 | *編集・夏/8月

森の(人)に癒される・・・

 今日は勝尾寺・旧巡礼道の七町石碑の前で、昼食にしました。

 ボランテイアの方が作ってくれた、丸太を組んだ簡素なベンチながら、

休める所があるのはありがたいことです・・・

こんな所が随所にあって、黙々と手弁当で作業されている方を

お見受けすると、頭が下がります。

 

木漏れ日も余り差し込まないような、真緑となった森の中に座っている

と、涼風もいつしか冷風になり、思わず大きなクシャミがでました(笑)

もっともこれは私だけではないようで、その後 谷間からもっと大きな

クシャミが聞こえてきた時は、ふきだしてしまいました(笑)

急に涼しくなりました。

 

谷山を超えるために登り口に差し掛かった時でした・・・

前方で一人の方が、何か切っている様子です・・・?

何かの採集かな?

近づいてみると、斜面の山道に、木の階段を作る作業をされている

ようです・・・

・  こんにちわ!  ご苦労様です!  ありがとうございます!

   それにしても大変な事をされていますね・・・

   お一人でですか?

      *  いえいえ暇なもんですから・・・

         以前にここを通った時に、思い切りここで滑りましてね

         上がりはまだしも、下りが危ないんで・・・

         この先にもありますんで・・・

         順々にやっていこうと思ってます・・・

・  以前、この近くで同じような事をされている方に出会いましたが・・・

(このブログでも、最近ご紹介した事がありますね・・・

  「谷道を作る人、怒る人!」 09-7-1付)

 

      *  私はあの方の作業に感銘を受けまして、自分の出来る

          範囲でやってます・・・

          健康維持と暇つぶしです(笑)

・  そうだったんですか・・・ まさに善意のつながり、広がりですね!

   でもそれを実際に実行されておられる事はすごい事です。

しばし立ち話の後に・・・

・  それではありがたく通らせてもらいます・・・

私は完成した手作りの木の階段を最初に上らせてもらいました・・・

      *  お気をつけて・・・! 

そう見送られながら、なぜか心苦しさを覚えました。

しばらく上って振り向くと、枯れ木を切りながら、黙々と作業の続きを

されています・・・

言葉にならない ジ~ン と胸に迫るものがありました・・・

私もここで何度も滑って、危ない思いをしただけに・・・

ありがたいことです。

 

谷山を超え、尾根伝いに谷間に下りてきました・・・

分岐点に着くと、谷川を双眼鏡で眺めている方がいます・・・

横にはカメラ機材があり、野鳥の撮影でもされているのかな?

見ると、近くに奥さんもおられ、両肘を抱えてウトウトと居眠りをされて

います・・・ そんなお二人の構図にひきつけられました。

老夫婦のなんとも穏やかで温かい光景です。

 

後からお見受けすると・・・

お二人とも、もう30年以上も箕面の森を撮りつづけておられる

カメラマンご夫婦のようです・・・?

先週も、清水谷で撮影されているのをお見かけしました・・・

もう何回となく森でお見かけしていますが、いつも仲良くご一緒で、

老後のご夫婦でのライフワークとしても、羨ましい限りです。

次回の個展や写真集も楽しみにしています・・・

 

才が原池に着くと、池面が一面 藻でおおわれていて、小さな白い花が

咲いています・・・ 

きれいだな!  バイカモかな?

しばしそんな光景を眺めていると、対岸に人が一人いました。

 

見ると、藻のない僅かな池の間に向って釣り糸を垂れ、じっと浮きを

眺めています・・・

セミの声は賑やかながら、不思議と池畔は シ~ン として静寂感が

漂っています。

爽やかな涼風が、池岸に咲くススキの穂をゆったりとなびかせて

います・・・ そんな中で・・・

藻に覆われた池の、梅の花に似た小さな白い花を見るめる私と、

対岸で、小さな空間の池面に釣り糸をたれ、浮きを見つめる青年と、

二人だけの池畔・・・

その時間はどのぐらいだったろうか・・・?

長い間、そうした静かな時がゆったりと流れていく・・・ いいな!

私のまさに至福を感じる一時です!

この空間、間、距離感・・・静か! それでいて人を感じ、自分を愉しむ、

心が通じるような、穏やかな初秋の風情です。

 

新聞のコラムにこんな事が書いてありました・・・

  「孤独は山にはない・・・ 街にあるのだ。

 一人の人間の間にあるのでなく、大勢の人間の「間」にあるのだ・・・」 

 

孤独は山にはない・・・ これには深くうなずきました。

山や森の散策を新しい趣味? としてから、私はいつも一人で、

気の向くままに愉しんでいますが、今まで一度も山や森の中で

孤独を感じた事はありません・・・ 不思議です。

小さい頃から孤独がちで、寂しがり屋のこの私が・・・? (笑)

そこには森と言う、母の胎内にいるような安心感と穏やかな空間が

あると共に、人の温かさをいつも感じるからでしょうか?

 

今日は森の自然に癒されるだけでなく、その森にいる(人)と、

その静かな行動に癒される一日でもありました・・・

 09-8-23 (完)


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森の中のセールスマン?

2021-07-17 | *編集・夏/8月

森の中のセールスマン?

 今年もいつの間にか白雲愁色の季節になりました・・・

野草の花の穂が日の光を浴びています・・・

白、紫、紅赤色した名も知らぬ、小さな花が咲いています・・・

 

涼しい風を感じて滝道を歩くと、箕面渓流の音と、ヒグラシの鳴声とが

なぜか不思議な静寂感を覚えます。

早や去り行くような夏の姿を感じ、その哀惜の情に思わず

たたずんでしまいます。

 

滝道の落合谷から後鬼谷(ごきだに)を登り、尾根に着いた所で

一休みをしていました。

半分朽ちかけた木のベンチに座り、汗だくの顔を拭いていると・・・

 

    *  こんにちわ!  ええ季節ですな~

        山歩きですか?  ええですな!

と、一見ハイカーのような?  セールスマンのような?  

そんな格好の中年男性が声をかけてきました・・・

こんな山の中で、改まって声をかけられたのは初めてです。

・  そうですね!  気持ちのいい季節になりました・・・

 

    *  ところで田舎の家に興味ありませんか?

・  田舎の家ですか?  どういうことですか?

 男性はリュックから丸包みを取り出し、一枚のチラシを私に見せ

ながら説明を始めました・・・

何でも、箕面から車で40分ぐらいで行ける亀岡(京都府)の

森の中の家・・・

100坪近くの土地に、二階建ての家付きだとか・・・

    *  森に囲まれた最高の別荘ですわ・・・ との事。

そしておもむろに・・・ 

価格は大サービスの 800万円・・・ どうです?  と。

心の中では 安い! と思いつつ・・・

写真をみればついつい見とれ、ヨダレが垂れそうで(笑)

夢がわいてきそうな物件です。

 

    *  一度見に行きませんか?

       気にいってもろたらもう少し安くします・・・

       この山 下りたとこに車止めてますんですぐ行けますし、

       またここまでお送りしますさかいに・・・

なんと言う段取りのよさ・・・ (笑)

 

森歩きをゆっくりと楽しんでいるのに、その誘いはないと思うのだが、

そんな森の好きそうな客の心理を巧みにつかんだトークに、

思わず乗りそうになってしまった(笑)

・  すいませんが・・・ 私、別荘はもう持ってるものですから

   いりません!

よくそんなウソがつけるものだが、これも方便! 

仕方ないよな・・・(笑)

 

私は六箇山方面へ向いながら、あのパンフレットを何度も

頭の中で思い浮かべていました・・・(笑)

いいな!

あんな別荘があったらな~

森の中の家なんていいよな!

やっぱり見るだけでも、見ておいたらよかったかな・・・(笑)

何とも優柔不断な自分の性格に苦笑です。

お陰で家路につくまで、その情景と夢物語が頭を離れず、せっかくの

季節を感じることなく、とんだ森の散策になってしまいました (笑)

 

  森の中でセールスなんかするな! 

  大迷惑だ!  (笑)

 

ツク ツク ボーシ  ツク ツク ボーシ~ 大きな鳴声のセミが・・・

そんなこと 勝手や! 勝手やボーシ! ? と聞えました・・・(笑)

 「歩きつつ 森の別荘 夢浸り」   (花詩)

 09-8・22(完)


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夏の森・・・それぞれを楽しむ!

2021-07-17 | *編集・夏/8月

夏の森・・・ それぞれを楽しむ!

 勝尾寺の旧参道からウツギ池に着いたのは、丁度お昼時でした。

真夏の入道雲がモクモク~と湧き上がり、特有のダイナミックな

盛り上がりを見せています・・・

その雄大な雲の姿をくっきりと浮かび上がらせているのが、抜けるよう

青い空の色です・・・

そして、その空と雲の姿が周りの杉木立と共に、きれいに池面に写り

込んでいるのが見えます。

 

誰もいない静かな大きな池・・・

かすかに池が波立つと、ほぼ同時に木立も少し揺れています。

森の中でこの池の周りだけが、ポッカリと空が開けた広い空間です。

暑いギンギラギンの太陽が池面を照らすと、その波紋に光が反射し

て、キラキラキラ~ と輝き、美しいオーラを放っています。

セミの合唱隊の合間に、久しぶりにウグイスの鳴き声を聞きました・・・

最近はウグイスももっぱらセミの伴奏に回っているようです (笑)

 

リュックからおにぎりを出して口にほおばると、塩味がきいていて

美味い!

流した汗の補給をしてくれるようで、一気に一個 丸ごと口に入れて

しまうと、とうとうムセてしまい胸をトントントン・・・ 

あわててお茶を流し込んでホッと一息です・・・ (笑)

そんなにあわてなくても、ゆっくりと食べたらいいものを・・・

ゆっくりでいい時にはせっかちで、あわててもよさそうな時にはゆっくり

で・・・

相変わらずの不器用なドンくさいカメさんです (笑)

 

ボンヤリとただ池に写り込んだ雲や木立の動きを眺めていると・・・

突然!  バシャ~

大きな魚が飛び跳ねてビックリです・・・ 魚がいるんだ!

その大きな波紋が岸に届く頃に、また先のほうで飛び跳ねました・・・

池の中ではパーティでもやっているのか?  

なにやら賑やかそうです・・・

 

 

池の土手に大の字になって横になると、上空は真っ青な空に白い

入道雲がゆっくりと動いていて、それがいろんな形に変化していって

面白いのです・・・

ついウトウトウトとしてしまいます・・・

目の前にシオカラトンボが行ったり来たり・・・ 起き上がって周りを見る

と、結構沢山のトンボが飛んでいます・・・

そんなノンビリとした森浸りを楽しんでいると・・・

遠くから何やら人工音?  

近づいてくるとどうやらバイクの音らしい・・・ 嫌な予感です?

 

この先の林道はこの池で行き止まりですが、一般車乗り入れ禁止で、

民有林の林業者の車が時々ここを通る位なのですが・・・?

やがてバイクは池の下で停まった・・・

 

そして、二人の方が釣り道具を背負いながら土手を上がってきま

した・・・

私のいる西の土手と、彼らの来た北の土手ではかなり離れている

ので、お互いに挨拶するような事はありませんでした・・・

正面には 「・・・釣り禁止・・・水利組合」 の大きな看板があるのに、

これだけは目に入らないようで素通りです (笑) 

 

何げなく釣りの準備をしている二人連れを見ていると、手馴れた様子

次々と道具を組み立てていきます・・・

釣りを知らない私には何をやっているのか分かりませんが、そのうち

斜面に逆L型の台をつけ、枝のない傘を頭に載せるとエサを

つけた竿がしなり、池の中央にポトン! と着水してウキが立ち、

波紋が広がっていきます・・・

この間、二人の大声で喋る会話に聞き入ってしまいましたが・・・ 

どうやら兄弟のようでお互いの孫や嫁の話などをしています・・・  

楽しそうです!

 

先程まで賑やかだった魚たちはどうしているのかな?

人間と魚の知恵比べの始まりですね・・・

そんなゲームの始まりですが、私はもう浸るどころではないので、

腰をあげました・・・

すると、林道下から5人の若者がマウンテンバイクを肩に担いで上って

きました・・・ 

みんな気持ちのいい挨拶をしてくれて、マナーもいい人たちです・・・ 

これからのツーリングにワクワクしていて嬉しそうです。

 

古参道に入ってもしばらくは、あの釣り人二人の笑い声が森に

こだまして聞えてきました・・・ 仲のよい兄弟のようです・・・

( 先年、仲のよかった弟を亡くした私にはとても羨ましく、つい思い出し

寂しさに涙してしまいました・・・  一緒に森を歩きたかった・・・ ) 

 

 

心地よい風が森を吹き抜けていき、汗ばんだ額を拭ってくれます・・・

地上の風と違い、森の風はどうしてこんなにも清涼で気持ちのいい

ものなのでしょうか・・・?

帽子をとり、胸襟を開いてその新鮮な空気を思い切り吸い込み深呼吸

すると、足の指先から頭のてっぺんまで ビ~ン と血が巡り、

邪気や諸々の滞っている体の空気を総入れ替えしてくれるようで、

気持ちのいいものです。

 

この古参道は旧参道の裏道のようですが、特に何ら整備されたものは

なく、昔々の参道で自然のままですが・・・ 

自然が自然である事に価値があり、そんな自然の中では人は謙虚な

姿勢で臨み、自然と静かに対話する事ができます・・・

だからここは、私の好きな森の散策路の一つなのです。

 

途中から愛宕の森へ入り尾根道を下っていました・・・

すると下のほうから男女の声がしたかと思うと、すぐ目の前にお二人

駆け上がってこられました・・・

・ こんにちわ・・・

    *  こんちわ!  すいません!  お先です・・・!

 

お揃いのランニングウエアーで、お互い腰にペットボトルの小さいのが

見えただけで、あっという間に見えなくなりましたが・・・ 

足の筋肉が隆々としているのが印象的でした・・・ 

まさに野山を駆け巡るウサギさん!  ドンカメの私には到底真似の

出来ないものです (笑)

 

今までに箕面の森で過ごされるいろんな方々を見てきました・・・

ハイキングや自然観察、昆虫や植物の採集、バードウオッチング、

犬の散歩(兼、山歩きの番犬)、キャンプ・バーベキュー、マウンテン

バイク、モトクロス、トレイルランナー、山岳競歩、写真、戦争ごっこ、

絵画、音楽や楽器の練習、野点、カラオケ、釣り、ツリーグライミング、

ハンモックで読書、デイト、耐寒ハイキングと自然教育、木登り、

障害者活動、清掃、森の整備を含めた各種ボランテイヤ活動、

太極拳、私のようにフォレスト ランブリング(森の散策)まで、

挙げればきりがないぐらいに、人それぞれの楽しみ方があります・・・

そして、そこにそれぞれの満足があれば、それはとても素晴らしい事

ですね。

 

 

夏の森・・・ 

箕面の森は、今日もここを訪れるそれぞれの人たちに、沢山の

心の糧を与えてくれているに違いありません・・・

先程の釣り人さん・・・!  いつまでも兄弟仲よくお過ごし

ください・・・!

それにしても字の読めるお孫さんを一緒に連れてこなかったのは

正解ですよ・・・

きっと・・・!? (笑)

 08-8・15 (完)

 


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暑い夏・・・夏の森へ!

2021-07-17 | *編集・夏/8月

暑い夏・・・ 夏の森へ!

 今日も35℃を越える猛暑日です・・・ 暑いです!

私はリュックを肩にかけ、帽子をかぶり、トレッキングシューズにストックを

もって、いつもの山歩きの格好で「外院」(げいん)のバス停に降りました。

 

すると視線を感じて前を見ると、コンビニの車の中から若い二人の男女が、

何か言いながら私をまるで珍しいものでも見るようにじろじろと見て

います・・・

どうやら、 ” このクソ暑いのに物好きな奴やな・・・? ” と いった

呆れた様子です (笑)

すると、前の店の店員さんは・・・ 暑いのに ご苦労なこって!・・・ 

と、言う感じ?

余りの暑さに、涼しい所にいる人を見ての、私のヒガミかも

しれませんが・・・(笑)

 

そんなにおかしな格好してるのかな? と、店のガラスに自分の姿を

写してみると、確かに ” カメが風呂敷包みを担いで、どこかで泥棒して

きたような格好・・・” ?   (笑)

確かに不恰好でむさぐるしい・・・ 

見てるだけで汗が出てくる・・・ (実際にもう汗だくのゆでだこ!?)

他人のほっとけない・・・ と 言う視線に理解を示しつつも・・・? 

カメはそんな事には我れ関せずに、外院の里山に向かいました・・・ (笑)

  

里山に入るとムッとする生暖かい風と共に草の匂いがしてきます・・・

水田の稲はもう60CMぐらいに成長していて風になびいています。

田畑には真っ赤に熟れたトマト、そしてナス、キュウリ、ゴウヤ、

オクラなどの野菜が、太陽をいっぱい浴びて健康そうに育っています。

 

つい半年前にスズメたちが井戸端会議をしながら最後の残り柿を

ついばんでいた池のほとりの柿の木・・・

今 沢山の青い実をつけています・・・

あと数ヶ月で、また鳥たちの憩いの場所になることでしょうね。

その下にはピンクの秋桜(コスモス)が3輪・・・ 可憐な花を咲かせ、

ゆらゆらと風にそよいでいます・・・ 

もうそんな季節なんだな・・・ ?

 

大きな農業池の土手を上がり、振り向くと大阪市街が一望でき、暑さの

せいなのか、ゆらゆらと陽炎(かげろう)が漂っています。

池にはカメが悠々と泳いでいます・・・

甲羅干しも暑くてかなわん・・・ のか? 水の中が気持ちよさそうです。

カメにはなぜか近親感を憶えます (笑)

 

足元の草むらは、この時とばかりに草群が急成長しています・・・

そこを歩くたびにバッタや虫が一斉に飛び立ちます・・・

子供時代になじんだ懐かしのイナゴを探しましたが、最近はめった

見かけなくなりました・・・

 

 

私は先年に自分で探した細い道へ分け入り、ウツギ谷へ迂回する

つもりで森の中に入っていきました。

村人作の手製のイノシシ柵を開け、電気柵の間に入ると、もうどっちが

動物なのか錯覚しそうです?  いつも複雑な変が気持ちになります (笑)

 

急に大きなクモの巣に頭を突っ込んでしまい・・・ ワアーこりゃ大変!  

やっと糸を取って歩いていくと、また突っ込んでしまった・・・ ドジ! (笑)

やっと通り過ぎていくと今度はやぶ蚊と虫の大群・・・ 

追っても追ってもついてくる・・・ 

どうも虫たちにはいつも好かれる体質のようです (笑) 

好いてほしいものにはそっぽを向かれて・・・ 私の人生と似ています (笑)

幸いこんな事もあろうかと、昨夏から持っている携帯用電気蚊取り器の

スイッチをオン・・・

効果抜群でやっと抜け出しましたよ (笑)

 

 

竹やぶの横を小さな疎水が流れています・・・

少し開けた所に出たときでした・・・汗だくのゆでだこ頭を拭いていると・・・

私の目の前を一頭の蝶々が飛んで行きます・・・ きれいだな ~

目で追っていると、また戻ってきた・・・そして、目の前の枝にとまりました・・・

 

まさか・・・! 

再度よくよく見ても まさか です・・・ 「オオムラサキ」 です!

 

先月、手塚治虫少年の文章から箕面の森でオオムラサキを追いかけて

いたことを、このブログを紹介したばかりです・・・

あれから図鑑や標本で何度かオオムラサキを見たので、私の老眼でも

間違いありません・・・  

実は、本当は分かりません? (笑) 

余りの予期せぬ偶然に、もうビックリしてしまいました。

 

こんな所に?  なぜ?  どうして? 

どこをどのように飛ぼうが蝶々の勝手ですが・・・ (笑) 

私も少年時代にこんな美しい蝶と出会っていたら今頃は~~? に

なっていたかもしれません (笑)

すぐにオオムラサキは南のほうへ飛んでいってしまいましたが、しばし

感動しながら行き先を眺めていました。

こんな予期せぬ感動や感激があるので、暑い夏の森でも全く苦に

ならないのです・・・

 

 

ウツギ谷へ入ると早速 獣道を下り、渓流に両手を入れて顔、両腕の

汗を流しました・・・ 冷たくて気持ちいい!・・・

濡らしたタオルで体の汗も拭います・・・

 

ホッとして耳を澄ますと相変わらずのセミの大合唱!

もう慣れてしまいました・・・ 夏の風物詩ですね・・・ 

それによく聴いてみると、この賑やかさでもなかなか味深い響きを感じ

ます・・・

セミ一匹づつ同じようでいて、音色や音程が微妙に違うのですよ・・・

 

先日、滝道で私の前を歩く親子がいました・・・ 

どうやら初めてセミ取りにきたようです・・・ 

すると小さな子供が道に落ちでいた死んでいるセミを拾い・・・

大きな声で・・・ 「お父さん! これ電池切れや!」 ・・・ 

お父さんは回りの手前あわてていました・・・ これはマジな話ですよ (笑)

 

話がそれましたが・・・

一休みをしている岩場に、真っ黒な川トンボが10数匹飛び交っています・・・ 

黒一色は初めて見ました・・・ 私の好きな上品な美しさを感じます・・・(笑)

小刻みにハネを震わせて嬉しそうに舞っています。

 

川にはカワムツが泳いでいるのが見えます・・・

岩の間からゆっくりとサワガニが出てきました・・・

杉木立の多い鬱蒼としたウツギ谷には、木漏れ日以外に太陽が余り

届かず、その緑いっぱいの木蔭の下にはさわやかな風の流れがあり、

更に岩にあたる水しぶきとせせらぎの水音で、静かな清涼感に溢れて

いるのです。

 

クーラーの涼しさと違った、自然の奏でる優しい風や、音や、緑豊かな

森の空気が、実際温度をはるかにしのいで涼しさを体感できるのは

不思議な事です・・・

自然の営みを見ていると我を忘れてしまいます・・・

そして、静かに自然と対話するという・・・ それが何とも贅沢な一時

なのだと感じます。

 

暑い夏です・・・ 私の夏の森には沢山のドラマがあり、感動があり、

いつも安らぎと癒しを与えてくれます。

 

 

このクソ暑い時に、物好きなやっちゃな・・・ (笑)と、哀れみに近い

目つきで私を眺めていた朝の若い二人連れにも、是非この森の至福感を

味わってもらいたいものだと思っていますが・・・  さて反応やいかに・・・?

 

コマーシャルでやってるみたいに・・・

「森の中にもローソンありまんのか・・・?」

森のなかにローソンは  ありまへ~ん・・・!

 08-8・11 (完)

 

 


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