ババモンは80歳くらいからずっと、宣言してきた。
ババモン「私はあと3年で死ぬし」
90歳近くになった今は、
ババモン「みんな普通、93歳で死ぬらしいわ」
まだまだ長生きするつもりだね。
確かに、最近ちらほら来る喪中はがきを見ると、女性の死亡年齢は93歳や94歳くらいが多い。けど、今からの3年は、私にとっては気が遠くなるほど長いわ。
最近、瀬戸内寂聴さんの逝去で、TVでよく追悼番組をやっていた。以前、ババモンは寂聴さんのファンだった。
ババモン「瀬戸内寂聴さんも93歳で死なはったらしいわ。足がふらふら、って私と同じやわ。私も死ぬ前やな」
足腰は別として、99歳まで元気にされていたけどね。
TVで見る寂聴さんも、「私はもうすぐ死ぬわけだから.......」なんてことを言っていたけど、全然いやな感じはしなかった。他人だからかな。
ババモンの「もうすぐ死ぬ」宣言がこんなにうっとうしいのはなぜか? 家族は、ずーっと聞かされ続けるからだろうか。
私「最近はみんな100歳まで生きてはるから、お母さんも100歳まで生きられるわ」
ババモン「そんなに生きてたら、呆けてしまうやん」
無言の私。1度だけババモンは言い直したことがある。
ババモン「(今より)もっと呆けるやん」
私の無言に含まれる意味を感じたかな。