若いころは、いくらでも眠れたのになあ。

 

高校生のころ深夜ラジオが流行っていたが、私は夜更かしは絶対無理で、聞いたことがなかった。

 

子供が幼いとき、夜、熱を出して苦しそうでも、横で眠ってしまって、「冷たい母親だな」と罪悪感を感じた。

 

子供が友達と遊べるようになると、眠れない日が出てきて、「子供と一緒にばたばた動かなくなって、運動不足なんだな」と思った。

 

外で仕事を始めると、疲れてまたよく眠れるようになった。

 

しかし、年をとるにつれ、次の日に何か大事な用(仕事とか、単にババモンの病院の付き添いでも)があると、前夜眠れなくなった。

 

 

私が40代のころかな。市販睡眠導入剤のド〇エルが発売されて、ときどき使うようになった。けど、飲んでも眠れないときは眠れないし、翌日あまりにも眠くなって困る。

 

ババモンは、60代、70代はお医者さんで睡眠導入剤をもらって、それを持って旅行に行っていた。私も、60代の今、運動不足もあってか、ますます寝つきが悪くなり、中途覚醒でそのまま眠れないとかで、ほとんど毎日、一日中眠い。たまによく寝て元気になってしまうと、今度はその晩眠れない。

 

最近はコロナ禍で他人と話す機会が激減したから、たまにそういう機会があると、神経がたかぶって眠れなくなる。

 

 

ババモンは以前、

 

ババモン「人といっぱいしゃべるだけでも、よく眠れるんねん。疲れるんやろな」

 

と言っていた。悪いけど私は、ババモンの聞き手になりたくない。イライラしてこっちが眠れなくなる。

 

 

私は今夏から、アフターコロナ(いつ来るのかまだわからないけど)を目指して、早朝ウォーキングを始めたのだが、そうすると夜はバタっと寝られても、朝4時ごろから目が覚める。よくある”朝早くから雨戸を開ける迷惑な年寄り”のようだ。うちは雨戸はないけれど。

 

真っ暗ななかで、起きているのにベッドの中にいるのはしんどい。そんなとき、ババモンがいつも、

 

ババモン「朝4時ころから、窓を全部開けて換気するねん」

 

とか、

 

ババモン「夜中の2時に目が覚めて、そのまま全然寝られへんねん」

 

と言っていたことを思い出す。

 

このままずっと、私もババモン同様、睡眠の悩みをかかえて生きていくしかないのか、と思うと哀しい。

 

 

TVでは「睡眠不足だとこんなに身体に悪い!」という番組が多くて、そういうのは見ないようにしている。高齢者向けには「そんなに寝なくても大丈夫!」というような安心できるメッセージをお願いしたい。

 

 


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