前回、メタルシルバーでの下地作りを進めてきたハリケーンソニック。
今回は、この上にTS-26 ピュアーホワイトを重ねて塗装します。
「ホワイトの下にシルバーを塗っておく意味はないんじゃなの?」
そう感じた方もいらっしゃると思います。
ここで、何故 メタルシルバーで下地を作るかについて触れておきます。
1.光の透過を防ぐため
ミニ四駆のボディはお世辞にも分厚いものではありません。
光にかざすと光が透けて見えます。
これは模型作りにおいて非常に大きな要素であると考えています。
光源と目線の間にミニ四駆を置いた場合、ボディが透けてしまい(安っぽく=)おもちゃっぽく見えてしまいます。
それを伏せぐ(光を遮断する)上で、一度 真っ黒にする作業が必要です。
2.下地としての機能
透過を防ぐだけであれば、ブラックだけで完結できます。
ブラック → メタルシルバー →ピュアーホワイト
ブラック → ピュアーホワイト
白を発色させる上で、この2つには大きな違いがあります。
ここでは、メタルシルバーは下地に別の塗膜を必要とする性質があるので、先の真っ黒にする工程とも矛盾しない点も示しておきます。
比較した写真があればよいのかも知れませんが、ここではあえて載せません。
興味のある方は、ご自身でお試し下さい。
3.走行モデルとしての美観
走らせないで飾る場合には、関係のないお話しです。
塗装したボディを実際に走行用に使用する場合、いつか どこかで 必ず傷が付きます。
これは避けられないことです。
クリア層は剥がれ、ステッカーも傷むでしょう。
そんな時、ホワイトの下にシルバーやブラックを塗っておくとどうなるか?
自然なピッチング効果が得られます(ややこしい)!
※ピッチング…剥げチョロ塗装なんて呼ばれることもある、塗装の剥げを再現するテクニックです。
どういうことかと言うと
表面の塗装が剥げた時に、ボデイ地を露出せずに済みます。
この剥げた箇所に奥行きを出せる点も気に入って、この工程を踏んでいます。
さて、本題に戻りましょうか。(笑)
【1回目】
ピュアーホワイトは非常に隠蔽力が低く、なかなか進みません。
しかし、焦って 無暗に吹き付けてはいけません。
塗料が乗ったことが視認できるくらいで留めておきます。
綺麗に塗ったメタルシルバーを塗りつぶすのは勿体ないような気もします。
クリアーホワイトのような塗料があって、キャンディ塗装できれば、面白い表現ができそ(文字数
【2回目】
まだまだ シルバーが目立ちますが、白くなっていく過程を味わいます。
表面はザラザラした状態で進めてきましたが、この辺りから 仕上げも意識して平滑な表面作りに移行します。
また、凹部分は塗料が入り込みにくいので、先に着色しておくとムダな塗布を減らせます。
ハリケーンソニックのボディで例えると、キャノピー周辺のくぼんだ部分は優先して色を付けておきたいですね。
ただし、例外も。
フロントウイングの影になるブリッジの部分。
極端な話、この部分はホワイトで仕上げる訳ではないので、塗料が届いていなくて構いません。
必要のない部分を狙うあまり、本当に必要な部分を失敗しては本末転倒です。
【3回目】
徐々に白くなってきましたね。
I??A「お前たちのHSって醜くないか?」
ここで埃が混入です。
クォーツァーさん、平らにしてください。(笑)
塗装面に埃が付着した状態というのは上記のようになっていることが多いです。
厚塗りしてしまっていたり、そもそもボディに付いていて、塗料で巻き込んでしまった場合は…。(笑)
※画像はイメージです
削り取るというのは極端な表現ですが、層の上側(図のピンク部分)ごと埃を取り除いてあげればよいのです。
まだ、仕上げの段階ではありませんし、複雑なマスキングを施した訳でもありません。
ホワイト層を薄くして、ホワイトを塗り直すだけのことです。
目の細かい耐水ペーパーで、濡らしたボディを擦れば簡単に除去できます。
缶スプレーであろうが、エアブラシであろうが、埃の混入というのは共通して直面する問題。
どんなに静電気を取り払おうが、入念にボデイから付着物を取り除こうが、空気中の埃をISSYOに吹き付けてしまう可能性は往々にしてあります。
もちろん、埃のない環境を整えるのが望ましいですが、付着してしまった場合に対処できる手段を身に付けておくことも大切です。
【4回目】
写真を誤って削除してしまいました…。
【5回目】
ゆず肌を解消するために、少し厚さを持たせるように吹き付けてゆきます。
【6回目】
表面の質感には課題がありますが、ホワイトの発色は納得できるレベルになってきました。
次は、ハリケーンソニック プレミアムの指定色 パールホワイトを塗ります。
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