2023.05.03 Wednesday

世界インフレと戦争 恒久戦時経済への道 中野剛志

私は政治がテーマの本を読むことが多く、経済がテーマの本を手に取ることはあまりないのだが、急速に進んでいる世界インフレを扱っており、気になるテーマだったので購入してみた。

中野剛志に関してはTPP亡国論で有名な方で、その印象が残っており読みやすいだろうと期待して購入したところ、想像以上に分かりやすく買って正解だった。

書き出しはグローバリゼーションについてから始まるのだが、グローバリゼーションの進展度合いは貿易開放度(GDPに占める輸出入の合計の比率)から判断できるとのこと。

ただこの数値が2008年がピークであり、その後は伸びていないとのことなのだが、という事は新型コロナウイルスやロシアのウクライナの侵攻以前にグローバリゼーションはすでに終わっていたのである。

ちなみに、この2008年というのはリーマンショックの時である。

そしてこのグローバリゼーションの終焉がこのインフレを引き起こしているのだが、そのインフレには

「コストプッシュ・インフレ」供給減少で物価が上昇
「デマンドプル・インフレ」重要過剰で物価が上昇

という2つのインフレがあるそうである。



現在の世界を覆っているインフレはもちろん「コストプッシュ・インフレ」なのだが、こういう状況では積極財政が必要不可欠である。

ところが、どこかのアホな国では増税を検討しているのだから、政治家のレベルの低さを嘆かずにはいられない…

またインフレの話とは少しズレてしまうのだが、リベラリズムに関する説明が分かりやすく自分が他の人に説明しなくてはならない場面で活用させて頂こうと思った。

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