人間的居住空間への挑戦～終活にはまだ早い

片付けに付き物なのが「そうじ」。掃除機や箒を使うとチリが舞って、春先の呼吸粘膜を激しく刺激する。気管支喘息をこじらせた過去があるワタシ、ここは慎重にいきたい。チリの立たない掃除方法に転換することにした。取替シートが使えるおそうじモップを数種類購入したのだ。室内はドライシートにアロマの霧吹き、廊下や階段にはウェットシートを使う。柄が伸びるタイプも大活躍で、天井の隅っこや戸棚の下など、普段は徹底的に見て見ぬ振りをしている場所の攻略に成功したのである。

すっかり上機嫌になった日曜の夜。ハイボールでいい気持ちになりながら、いつものように転職サイトを渡り歩き数社にエントリーした。最近は慣れたもので、条件がそこそこ合えば迷わずエントリー。Web履歴書も数種類用意してあり、職種や条件により使い分けをしている。そして、一度応募したところは「きれいさっぱり忘れる」。返事が来るか来るかと待っているのは精神衛生上悪いので。もし返事が来たら、そのとき改めて募集要項や企業情報を確認するのだ。

そして月曜日。今度は３社！からweb面接のご招待が届いたのである。もう間違いない。気合を入れて掃除と片づけをすることで、アタシは確実に転職への道を進んでいるんだわ！…いや、よく考えるとなんの脈絡もない考え方なのだが、この際そう信じて突き進むことにする。

１社目の面接は45分にも及んだ。細かい仕事の内容から、福利厚生から、会社の次期目標までじっくりとお話することができた。これは、かなりイイ感じ。というか、ほとんど確定なんじゃないかと思うくらいコミコミな話をさせていただいた。が、…やはり採用には至らなかった。
正直、すっかりこの会社でお世話になるつもりだったので、お断りメールを受け取ってからしばらく抜け殻状態だった。プラス方向に振り切った心の針をもとに戻すのはしんどかった。でも、まあ、とりあえず今はまだ在職中だし、毎月お給料も貰えているのだから、そこまで落ち込むことは無いか…。
そんな感じで、片付け→掃除→面接→不採用を３回繰り返し、その都度抜け殻になり、また気持ちを充填する…そうしてワタシの４月は過ぎていった。

この３社はともに北海道内の会社であった。いくらフルリモートが進んでいるとはいえ、やはり何かあったときにすぐ出社できる距離というのは必要なのかもしれない。これからは北海道内に特化して転職活動すべきなのかもなあ…。