第5回公認心理師国家試験の合格点は何点になるのか。
第3回試験までは不動の138点だったので、合格点が上昇する可能性についてはそこまで意識しなくても済んだのですが、第4回試験で143点もの点数が更新されたため、「今年も138点以上になるのではないか」という不安に苛まれ続けておられる方が多数いらっしゃることだと思います。
昨晩、ツイッター上で、「今年の合格点は何点になると思うか」という投票結果を目にしました。
様々な憶測や考察が飛び交っている第5回公認心理師試験、あなたは合格点、何点になる可能性が一番高いと思いますか?(期待も込めて)
— 矛盾さん (@eIXfsHNRaLC5AYn) August 6, 2022
約5割の方が138点を選ばれていましたが、141〜143点が26%もあることから、昨年度同様の点数になることを想定されている方も多くいらっしゃる様子がうかがえました。
合格点がどうなるのかは本当に最後までわかりませんが、希望の灯火を宿し続けられるようにこのブログは存在しております。
今回は、自己採点が絶望的な結果だけれども、逆転合格を果たされた方の体験記を紹介します。
試験は違えど、相対評価の国家試験である2013年の宅建試験に合格されたMさんの軌跡は、何度も読んでも胸が熱くなります。
何度も何度も挑戦して、絶望に打ちひしがれながらも希望を最後まで持ち続けた末に合格を勝ち取るまでのMさんの生声をお聴きください。
Mさん(女性 再チャレンジ受験 対策講座を受講) 自己採点32点(50点中) その年の合格点33点
※宅建受験日は10月の中旬です。
受験前のエピソード
9月までとんでもなく忙しくて、ほとんど過去問しかやっていませんでした(LECのウォーク問が大好きなので、ほぼそれのみ)。
それで、予想模試をやっていないから、自分の実力がどれくらいかわからないからとても不安でした。
講座の先生からは10月になると、講義でもメルマガでも、
「これからは予想模試や予備校の問題集は有害なので、絶対にやらないように!過去問しかやらないこと!」
と再三にわたって言われていました。
私はそれを守っていました。
試験当日の2日前のまでは・・・・・・(笑)
当日、2日前の金曜日は会社からお休みをもらい、朝から年度別過去問を解いていました。
だいたい45~49点(50点中)くらいは取れるので、先生がすすめていたTAC予想模試第二回をやることにしました。
同じ受講生に相談したら、
「あれは第二回までは基本的だと先生が言っていたから、やったほうが良い」とアドバイスをくれました。
きっと最低でも35点は取れるだろうと思って、臨みました。
その結果は、まさかの26点。
しかも試験の前々日・・・・・・。
もう自身喪失で、何をやっていいかわからなくなり、翌日の塾で講義前に先生にこのことを話したら、
「だからやるなと言ったじゃないか!!」
と、怒り気味で返されました。
それでそれからは試験の直前までは、ウォーク問をバラバラにして、苦手なものやよく間違える問題をあらかじめ厳選しておいたものだけに集中しました。
かなり精神的には動揺していた中でです。
そして、本番を迎えました。
試験終了後の自己採点は31点(50点中)。
そのときは、「落ちた!」と思いました。
転記ミスを3つして、絶望的な中での採点でした。
あとでもう1度採点すると、〇の数を数え間違え、32点だったとわかりました。
それでも、もちろん落ちたと思っていました。
それから毎日、宅建合格ライン情報を集める毎日。
5ちゃんや宅建ブログを1日に何度も何度も閲覧して、サンプル平均点が出るたびに、徐々に予想合格ラインが下がっていくのを見て、「どうか32点になりますように・・・・・・」と、毎日祈っていました。
毎日宅建のことしか考えられず、見た目もぼろぼろ。
試験当日から2~3週間ほどは、合格点が33点で落ちたという夢を毎日見ていました。
いよいよ合格発表というとき、私は落ちる覚悟ができておらず、この1か月半も廃人だったのに、さらに落ちるということが怖くてたまりませんでした。
0時過ぎに、合格点だけが出ることはわかっていましたが、私は見ずに床に入り、眠れぬ夜を過ごしていました。
誰か連絡してくるかな?
と思い、携帯を音にしていたら、6時台に宅建を受けていない知り合いから、
「33点って合格ラインが出てるみたいだよ」
とメールがきました。
ほら、やっぱり。
わかっていたことじゃん。
それでも、1週間前、合格する夢を見ていたのです。
夢の中で、「夢じゃないよね!?夢じゃないよね!?」って何度も何度も確認したのに、起きてしまった。
あのときのがっかりした感じは今でもはっきり覚えています。
はあ、これからどうやって生きていこう。
すべてが灰色に見えるなか、会社へ向かいました。
不合格を目の当たりにするのは、帰宅してポストをあけたときと自分の中で決めていました。
会社にいる間は何も見ない。
しかし、11時ごろ、いくつか見ていた宅建ブログにて、
この年の割れ問だった問5の正式解答が「3」又は「4」になりました。
わたしの解答は、4。
複数正解は噂されてたけど、まったく期待しなかった。
でも、もしや!もしや!
ふるえながら、受験票を取り出し、自分の番号を確認しました。
「あった・・・・・・」
その瞬間涙があふれました。
隣にいた栄養士の資格を持っている女性が一緒に喜んでくれて、
「私が証人になります!」
と、再度一緒に番号を確認してくれました。
両親にも、泣きながら報告。
そしてお昼になると、塾で一緒だった自己採点36点の友達から、
「問5、複数正解になってるけどどうだった?私は受かってたよ!」と。
すぐに電話して報告したら、こっちもうれしくなるくらい喜んでくれました。
受験勉強をまともにしなかった私にとっては、今までの人生で味わったことのない貴重な成功体験となりました。
~~~ここまで~~~
もう9年も前のことですが、今回再び記事にまとめた今でも熱い気持ちがこみ上げてきます。
今、試験終了後から自己採点で不安な方も、蓋を開けてみなければ分かりません。
第5回公認心理師国家試験合格発表はいよいよその時まで20日を切りました。
これまでの不安が歓喜に変わるように、イメージングを重ねて待ちましょう!