思い込みから自由になるための魔法の質問

前回は、
「刺激と反応の間にはスペースを作ること」
「STOP」について書きました。

本日は、ネガティブ思考に気づいた後の
次のステップについて解説しますね。

グルグル考えすぎてしまう方
ネガティヴになりがちな方のお役にたてる
渾身の内容です。

(後半、新企画のお知らせもあります)


こんなことありませんか?

・ 終わったことをグルグル反芻してしまう

・ 私は正しい、相手が間違っている!と頭の中で裁判してしまう

・ 理想とは違う自分自身を責めてしまう


このような思考の癖に気づいたら。
 
ネガティブな自動思考と距離をとって、
以下の4つの質問をしてみましょう。

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〜ワークのやり方〜

1 それは本当か?

2 その考えが本当であると、絶対に言い切れるか?

3 その考えを信じる時、どんな感じがする?

4 その考えがなければ、どんな感じがする?


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「4つは覚えられない」と感じたら

4の「その考えがなければ、どんな感じがする?」
だけでも構いません。

やってみるとわかりますが、
これは思考との関係性を変えるためのパワフルな問いです。

とくにグルグル悩んでいる時は、
自動思考をノーガードで鵜呑みにしないで、
止まって、疑ってみることを習慣にしてみてください。
人生がすごく楽になります!!


「でも、なぜ自分の思考を疑うの?」
って不思議に思われた方のために少し解説しますね。



なぜ苦しいとき、
自動思考を疑う必要があるのか?




その答えは…

ネガティブな自動思考が
「苦悩」を生み出しているからです。


私たちが抱える苦悩は、
現実に起きていることではなく、
起きていることに対する思考(妄想、ストーリー)から生じます。

 

思考とは、色眼鏡のようなもの。

黒い色眼鏡をつけていると世界が黒く見えるのと同じで、
現実と言い争うような見方(色眼鏡)をしている時に苦悩が生まれます。

現実と言い争うような見方(色眼鏡)がない時や、
思考が止まっている時には、苦悩はありません。


苦悩とは、心が作り出す摩擦熱のようなもの。

あるがままの現実に対して
「〜こうあるべき」「こんなの嫌だ!!」と、
抵抗することで苦悩(=摩擦熱)が生まれるのです。


でも私たちは思考と同一化している状態が、
基本設定(デフォルト)になっているので、
自分で苦悩を生み出していることに気づいていません。

だから、

「この考えが存在していなかったら…」

「その考えがなければ、私はどうなる?」


と考えてみるのです。

フリでいいです。
苦悩の原因となっている考え方が
完全に消えた演技をしてみるのです。


もしも、
仕事を首になったことや、
働けていない自分を責めて苦しんでいるとしたら、

その「ダメ出する声」が湧いてなければ、
どんな感じがするでしょう?



もしも、
結婚していないや、子供がいないこと、
離婚したことを責めて苦しんでいるとしたら、

そのような
善悪の判断基準(モノサシ)が幻想で、
全く悪いことではなかったとしたら…

どんな感じがするでしょう?

(実際、幻想なのですが(笑))



これを何度か繰り返すと…

・ 思考が感情を作り出している

・ 思考はただの思考であり真実ではない

・ 苦しみの源になる正しさや思い込みは手放すことできる


といった真理に目覚め、

あなたは瞬時に、観念を自由自在に切り替えることができるようになるでしょう!!

 

 

と、

言いたいところですが、

長年繰り返されている思い込みやパターンは

すぐに変えることはできません(笑)


気づいても、何度も何度も、

引き戻されてしまうでしょう。

でもそれでいいのです。

 


完全に手放すことが難しかったとしても、
気づいて、疑うことで、その思考を信じるレベルを
引き下げていくことはできます。

つまり、苦しくなる自動思考を
ノーガードで鵜呑みにしなくなるのです。

 

その代わりに、
思考と感情の背後にある

信念や価値観を疑ってみることができるようになったり、


カウンターパンチで自動思考が揺らいだ隙間に、
これからの自分に相応しい価値観や信念を
しれっとインストールすることができるようになったりします。


例えば、
仕事を首になってもいい。
働けていなくてもいい。

結婚していなくてもいい。
子供がいなくてもいい。
離婚していてもいい。

そんな表面的なもので、
私の存在そのものの価値は変わらない。

私はありのままの私を許し、
受け入れ、認め、愛します。


といったような、
愛のある言葉を自分自身に向けていくと、

日に日に、苦しくなる声の
影響力、登場回数が減っていき、


日に日に、あなたを応援し、
勇気づける声が脳内に増えていき、

 

臨界点を超えたあたりで、
今度はそっちがデフォルトになって、

実際に、そのような人になるでしょう。


 

自分を縛りつけている思い込みから解放し、
自分らしく生きるためにプログラムを書き換える。

そのコードを書き換えるキーが、
「気づき」なのです。



マインドフルネスって本当に奥が深いですね〜。

このような幸せになるための智慧を学び続け、
今もこうして、あなたと共有できていることに
喜びと誇りに感じています。

一緒に、内側に優しい好奇心を向けて、
自分自身を愛し、人生を祝福していきましょう。


以上、本日の記事は、
バイロン・ケイティのワークをベースに解説しました。
ぜひやってみてください。

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 〜新企画のお知らせ〜
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〜編集後記〜

私はもともとネガティブなんです(笑)

だからこそ、
ネガティブな人の気持ちがわかるし、

そこから抜け出す秘訣やプロセスを、
細かく描写して、言語化できる才能があると自負しています。

だから断言しますね。

自分自身を変えて
人生を好転させるための鍵は、
「思考と脱同一化」にあります。

ただ気づくだけでもいのですが、
マインドフルネスの実践にプラスして、
本日お伝えしたような知識や考え方を知っておくと、

その場に応じた効果的な問いかけができるので、
相乗効果で変化を実感できるようになるはずです。

内側に優秀なカウンセラーが見守ってくれていて、

一緒に伴走してくれる感じです。


自動思考に対する問いかけには、
さまざまなバリエーションがあります。

認知行動療法の1つである
ACT(アクセプタンス&コミットメント・セラピー)では、

「この思考は自分の役に立つだろうか?」

「自分の望む人生を実現する行動をとらせてくれるだろうか?」


と問いかけることを推奨しています。

この問いかけも、私のお気に入りで、
めちゃくちゃ役に立つのでおすすめです。

自分の人生の役に立たないだけならマシですが、
自分を苦しくするような思考にはとくに注意していきましょう。

他にも様々なバリエーションがあるのですが、
ここで全て書くと一冊の本になってしまうので、
次回の講座で余すことなく解説していこうと思っています。

最後まで読んでいたただき、ありがとうございました。
吉田マサオでした。

 

〜近況報告〜

先日開催してヨガフェスタ横浜2023


 

 

 

ダノンジャパン講演会

 

ポンパドール フルーツハーブティー新作発表会

飲む瞑想

 

コロナも落ち着いて、リアルイベントでの

企業案件や講演会も増えてきてありがたいです。

 

1分間瞑想法フォレスト出版の増刷も決定。
 

ロングセラー9刷目。

Kindle版&オーディブル版大好評。

 

ちょうど今、続編を執筆中。

次回のテーマは、書く一分間瞑想ノート。

11月末の発売を予定しています。