サキさんの介護日記     (若年性認知症の妻との記憶)

若年性認知症の妻。今までの介護の記憶と、現在の様子を気分のままに書いていきます。

外に出ないと・・

2021年03月03日 18時12分26秒 | 私の日記
先週の金、土、日曜日、そして昨日の火曜日の4日間、家にこもりっぱなしだった。外に出たのは、新聞を取りに行ったのとゴミ出しの時だけ。こもる事で心までこもってくるような感じでした。

サキさんが介護保険を利用する前、一人で留守番をしている時期が結構長い間(多分、1・2年)ありました。テレビを見たり、好きなDVDを見て時間を過ごしていたサキさん。始めのうちは、一人で近所のスーパーへの買い物もできていたのですが、次第にトラブル(レジの列に並ば(べ)ない、通路をふさぐ、しかもそのことに気づいていないので周りの方とトラブルになる)が増え、さらに見当識の障害も激しくなったり(近くのコンビニが分からなくなる)で、一人家にこもる時間が増えてきました。

今回、私自身が家にこもる生活を重ねたことで、何となくですが、その当時のサキさんの気持ちを少しだけ体感できた気がしました。
 どんどん削られていく意欲。
 何をしていいのかわからない。
 ただ時間の流れていくのを追随している。
 日にち、曜日の感覚が薄くなる。
 社会から取り残されている感覚。
 かと言って外に出るのは何となく怖い。
 自分が必要とされていると思えない。

もちろん、サキさんの感覚とは違うのだろうが、明らかにやる気は無くなっている。サキさんも何していいか分からないから結局何もしないままで時間の過ぎていくままに任せていたのではないのかな。でもサキさんは私と違って真面目な人だから、一日家に居てボーっとするのは辛かっただろうな。掃除も、食事の用意も、買い物も、最期の方はDVDもうまくいかなくなったサキさん。辛かっただろうな。だから私が仕事を終え、帰宅した時には「あ~良かった。お父さん帰ってきた」って、なったんだろうな。

サキさんは、病気だったけど私は違うんだから、もうちょっと頑張って外に出ないといけないな。でも外に出ると言っても意味なくうろついてもな。


月曜日に行った年金事務所。私の分の手続き(特別支給の厚生老齢年金)は終わったのですが、サキさんの職域加算の分は共済のもので65歳からなので65歳になる月からでないと手続できないと言う事で4月1日にもう一度手続きに行くことになりました。(1回では終わりませんね)

そして今日、ハローワークに行ってきました。(そうだ、失業者だったんだ)

職業相談をしてもらいましたが、久しぶりの会話だったので関係ないこと(上に書いたような内容)をぺらぺらとしゃべって、まるで人生相談のようになってしまいました。若い女性の相談員の方でしたが、辛抱強く初老のおっさんの愚痴に付き合ってくれました。ありがとうございました。

できるだけ、家にこもらずに外に出ようと思います。
明日は、久しぶりに心を燃やしてきます。
煉獄さん、私にカツを入れてください。(また人任せ、しかも2次元)

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