すっかり四国遍路ブログと化している当ブログですが、たまには初心に帰ってマンホールの蓋の記事でも書いてみることします。といっても舞台は東京ではなくお隣の国の首都、ソウルです。
まずはネット情報をもとに龍山地区にあったという日本統治時代の京城府の紋章のついた消防水槽の蓋を探しに。
このあたりだと思うのですが残念ながらそれらしき蓋は見つかりませんでした。
もう一枚、厚岩洞と呼ばれる地区の排水口の蓋も見に行ってみましたが、石枠は残っていたものの肝心の蓋は簡易的な鉄板に変わっていました。「미래도시 용산 未来都市 ヨンサン(龍山)」たまたま街のキャッチフレーズがそうだったのでしょうけれど、骨董蓋の代わりとしてはちょっと皮肉ですね。
見事な煉瓦造りのソウル駅付近も探索してみました。
いい感じの石枠にすり減った蓋。もしかすると京城府時代のものかもしれません。すり減って当時の紋章が確認できないからこそ残されたのかもしれません。
近くにあった別の石枠のところは鉄板がはまっていました。こちらは紋章が残っていたので撤去されたのかもと推測しています。骨董蓋ファンとしては残念ですが歴史的ないきさつを考えるとやむを得ないことかもしれませんね。
気を取り直して、無事に独立を果たした後の蓋を並べてみましょう。まずは名古屋市型の蓋。
旧ソウル市章
穴の多いタイプ
何のマークでしょうか?
そして東京市型(JIS型)の蓋
ソウル市の新市章とよく分からないマークの蓋
外周の分割が14ではなく16分割のタイプ
裏JISタイプ。오수=汚水
東京市型からの派生型と思われる地紋。日本と同じく電力系の蓋のようです。
ハングルが横向きになっていました。「한전=ハンジョン」韓電すなわち韓国電力
続きます。