港区高輪にある大木戸跡です。

JR品川駅と田町駅の間、地下鉄泉岳寺の駅の近くです。
2020年に暫定開業する予定の山手線新駅はまさにこの辺りです。

高輪大木戸は
1724年(享保9年)に現在の地に築かれ、
江戸の南の入り口として、旧東海道(現在の国道15号:第一京浜)の両側に石垣と木戸を設け、
昼間のみ通れるようにすることで江戸の治安維持の役割を担いました。





江戸後期に廃止されると、石垣だけが残りましたが、
道路拡張の為、山川の石垣が撤去され、現在の海側の石垣だけが現在まで残ります。



1861年の「芝三田二本榎高輪辺絵図」にも
石垣の跡を見てとれます。






広重の「東海道名所之内 高輪大木戸」では、
今も残る石垣の前を進む隊列の様子が描かれています。



現在のマンションやJRの線路がある辺りは、海でした。



当時、この東海道沿線は、海に面していて、
月見の名所でもあったらしく、品川宿にかけて、
相当な賑わいを見せていたみたいです。

JR新駅の開業に伴い、現在は車の往来に比べて
街の賑わいの少ないこの地域に、再び人の足音が
戻ってくるのかもしれませんね。




撮影時期:2015年8月
カメラ:Canon EOS 5Ds
レンズ:Canon EF16-35mm F4L IS USM
/ Canon EF24-105mm F4L IS USM



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