遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

半夏生

2022-07-02 16:47:48 | 鶴舞公園へ行って来ました
令和4年7月2日(土)
半夏生 : 半夏雨

七十二候の一つ、夏至から十一日目。
太陽の黄経が丁度100度の位置を通過する時。
カラスビシャク

サトイモ科の半夏(カラスビシャク)がこの時期に生ずる
ことからこの名が付いたと云われる。
田植えの終了する時期をこの日とするのは、これ以降の田
植えは、時期的に遅くなり収穫が儘ならなかったためと云
われ「半夏半作」という。

亦、この日は農家にとっては様々な禁忌が在り、物の忌み
をする風習が伝わる。
半夏生の時期の雨「天から毒が降って来る」といわれ、
ジメジメした梅雨時の雨を嫌う。
この時期に降る大雨のことを「半夏雨」という。

三重県の熊野・志摩地方の湾岸部では半夏生の頃「ハンゲ」
という妖怪が徘徊し忌み嫌われ、農作業を控えるという。
東北の一部には半夏生の後に田植えをすると収穫が減ると
いう伝えがある。

蛸、

関西では蛸を供え豊作を祈願した。蛸の足にある吸盤の様
に根付きがよく、稲が豊作になるという。その後これを食
べる風習が在る。蛸はタウリンが豊富で、農作業後の疲労
回復効果があるといわれる。
奈良県では、半夏の頃に収穫した小麦で餅を作り「半夏生
餅」と言って田植えの後に黄粉をまぶして食べる。
福井県の若狭地方では、この頃の脂の乗った鯖の丸焼きを
食べる風習がある。

長野県の山間地域では、長芋汁やとろろ汁を食し滋養強壮
疲労回復、夏バテ防止として食べられる。

半夏生草

ドクダミ科の多年草で、水辺に白い根茎を伸ばし群生する。
先の尖った心臓型の葉は互生する。7月初めの半夏生の頃
に葉の付け根に花が咲き、上部の茎先の2,3枚が白くな
る。葉が白くなるのは虫を呼ぶためといわれる。

また、葉が半分だけ白くなるのを「半化粧」と捉えて、
表現する事も在る。
ご近所の寺の庭にも半夏生が生けてあり開花した。
徳川園、白鳥庭園などでは見頃を迎えている、、、、、。

今日の1句

歯が立たぬ蛸足ながめ半夏生   ヤギ爺

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