コンクールのことをもう少し(笑)
私の出たコンクールは本当にアットホーム?な雰囲気のコンクールで。
「メッセージ制度」っていうのがありまして、受付でプログラムと一緒に「メッセージカード」というのをもらうんです。
そこに、出場者にあてたメッセージを書けるようになっていて、そのメッセージはロビーに設営されている「個人あてのポスト」に投函できるようになっていました。
でも、それはきっと応援にきた身内の人くらいしか書かないんだろうと思っていました。
が。
私のポストにメッセージが2通。
聴きにいらしていた会場のお客様から。(プログラムみたけど、他の出場者の方ではないお名前入り)
うわあ♡と嬉しくなりました。
ドレスがお似合いです。ということと(まぁ、そこくらいしか褒められないかなww あ、でも声が綺麗って書いてくださいました)
でも、でも、すごくうれしいメッセージが・・・
『イタリア語の発音が美しい・・・』
本当に?!
舞い上がって先生に見せたら
「あー。よかったね、最後歌えなかったからそこ、聞かれなくて」(斬)
・・・そうですね・・・
はい。
時間切れで打ち切られ、歌えなかった最後の
di cangiar l’ingrato cor
のcangiar の r が、何度指摘されても上手く巻けなかったのは私です。
はい。
もうね、師匠、容赦ねえな。
と、思いました。でも、それが先生の先生たるゆえんというか。
前日も最後の最後までギリギリまでダメだしでしたし。
内心「前日なんだしそんなに言わなくっていいじゃん」と思ったことは・・・そのまま伝えました(笑)→ダメな生徒。
「いや、そりゃ、私だって本当は、気持ちよく送り出してあげたいと。まぁ、いいかと目をつぶって舞台に上げた方がいいのかなって思うんだけど、そこで目をつぶるのは、音楽への冒涜になるのよ。だめなの、私が我慢できないの。」
・・・はい。そうですよね。先生は常に音楽に誠実です。わかってますよーーーー(涙)
自分の出番が終わった後は、他の人の歌をゆっくり聞く気持ちの余裕が生まれます。そんな中、これいいなって思った曲が2つ。
1つは、ラクメの鐘の歌。
もう1つは、ワリーより「さよなら、ふるさとの家よ」でした。
先生にそれを言うと
「うーん、ワリーはあなただと声が細くってなー、もう少しドラマティックに歌って欲しいから、どちらかというとドラマティコ向き。(私は今のところ声種としてはリリコです)鐘の歌は・・・まぁ、頑張ればいけるかもね。でもフランス語だよ?」
・・・・・・・・とりあえず、しばらくはイタリア語の歌で・・・・・・・・・
こんな師匠についています。
文字にするときつい人に見えますが、見た目はいたって可愛らしい感じだし、きついことを言っていても笑顔です。(しかも、目が笑ってないとかいう感じじゃない。きわめて無邪気。)
何よりも「音楽」に誠実でありたい。追究をしていきたい。という気持ちにあふれている人なのです。
だから、どんなに厳しいことを言われても、直前まで絶対に追究の手を緩めなくても、とにかくこの人についていこう、って気になるのです。
そして、結果は問わない。どちらかというと、ギリギリまでどれだけ音楽や自分と向き合えたかを問う方です。
なので、今回私が「参加賞」の結果だったことも全く否定しません。
「いいじゃん、別に。楽しかったでしょう?舞台。それでいいと思うの。極限までは頑張る。舞台に乗ったらあとは楽しむだけ。」
ということで、現在次の楽譜の連絡待ちです。
何を歌うことになるのかは、神のみぞ知るww
9月~10月にかけては先生が忙しいので、レッスンの日が間遠になりそうです。が、この悔しさを忘れず自分なりに練習するモチベーションを保っていきたいと思います。