原作は立川志の輔の新作落語「大河への道 伊能忠敬物語」です。
200年前の日本地図完成の事実をコメディタッチで描いてる最高の作品。
2022年製作・日本・G・112分
ネタバレ度70%くらい
ストーリー
千葉県香取市役所に勤める池本保治(中井貴一)は、地域を盛り上げるため、初めて日本地図を作ったという伊能忠敬を主人公にした大河ドラマを手掛ける。
脚本は知事が指名した加藤に依頼しようとするが・・断られてしまう。
こんな感じで笑いが止まりません。
何度も大物脚本家・加藤の家に行きやっと認められる池本。それまでがすでに面白い。
しかし、加藤(橋爪功)が調べると伊能忠敬は地図を完成させていないことが判明。
現代から1818年の江戸になり、幕府に仕える天文学者・高橋景保(中井貴一)は、伊能忠敬の死を知ります。
そして弟子たちから、地図が完成するまで「伊能忠敬の死」を黙っていて欲しい、と懇願されます。
当然、幕府に仕える高橋は断るのですが・・弱みを握られ仕方なく言いなりに。
この流れも笑える。
幕府にしたら地図を完成させるまでに大金がかかり、伊能忠敬の死を隠してたことがバレたら・・死罪です。
色々と幕府から調査も入り、バレそうで危ない高橋景保の慌てぶりが絶妙で楽しい。
皆、現代と江戸時代で一人二役なんですよね。
北川景子は現代では観光課の課長も演じてます。
池本保治の部下・木下浩章/高橋景保・助手役には松山ケンイチ。彼も惚けていて面白い。
橋爪功は江戸時代では和尚さんの役も。
やっと地図が完成!
このシーンは最高!泣けてしまいました。
それまで苦労して作った地図を家斉も感動して認めてくれるのです。
ここ、日本人ならみんな感動の涙を流すと思いますね。
出番の少ない草刈正雄でしたがその存在感は圧倒!
その後、現代に戻り・・大物脚本家・加藤の言葉に池本保治はびっくり。
加藤は、伊能忠敬ではなくて高橋景保を主役にした脚本を書く、と言い出すのです。
確かに高橋景保が1番、苦労して活躍したから。
最後の最後まで夢中で視聴、笑いと涙で素晴らしい作品でした。
これ、立川志の輔が伊能忠敬記念館を訪れた時、日本地図に感動してそれを落語に・・と、思って作った作品なのです。
物凄い人気作品であり、これを鑑賞した中井貴一が映画化したいと熱望。
自分が主演じゃなくても、作品の映画化を望んだ中井貴一だったのです。
それも感動ですね。
私は映画館で視聴、素晴らしい作品なのでいつか見て欲しいです。
最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。
好き度は★5個(満点5個)