『ジュディ 虹の彼方に』 | ピア 人工関節と難病と猫と

ピア 人工関節と難病と猫と

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人工関節の脚、肝臓の難病、慢性疼痛と闘っています。
時々は保護猫出身の愛猫のことも。
人生終盤、余生を悔いなく送りたい。
ブログを綴って、脳の衰えを緩やかに。


アマゾン・プライム
2019年
1時間58分



私もかなり古いが、ジュディ・ガーランドは古すぎて
「オズの魔法使い」のジャンパースカート姿と、

ライザ・ミネリの母親だってことぐらいしか知らない


エルヴィス同様、エンターテイメント大国アメリカで
やっぱり食い物にされた人



子供のころから食事制限や薬漬けで働かされ
ささやかなデートにも見張りがついて、ハンバーガーさえも禁止される


そんな生活を経て大人になれば、情緒不安、精神を病んでも無理はない



4度の結婚・離婚、自殺未遂をくりかえし、借金まみれで落ちぶれていくが、彼女には幼い子供が二人いた(ライザ・ミネリは父親側で成人している?)


子供と暮らすために、しばしドサまわりで稼ごうと
別れた夫に子供たちを預けてロンドンに渡る

ロンドンではまだ人気がある



子供と離れての薬漬けの生活は荒れて、たびたび問題を起こすが
ステージに立てば、そこはプロとして立派にこなす

しかし、若い恋人と別れた直後ステージに大幅遅刻して
客からのブーイング

ステージに物が投げられて侮辱され、結局はクラブもクビになる

(でも、紳士の国イギリスのロンドンで、それもステージのあるクラブのお客があんなに不作法かな??)




ロンドンを去る日、最後のお別れにと、お世話係の女性と、バックバンドのピアニスト(いい人たち)に誘われたレストランで
ケーキを食べるシーン

迷いながら、震える手で、

小さい一切れをやっと口に入れて

「美味しい…」とつぶやくシーン


ケーキの一切れも許されなかった子供時代が思われて涙を誘う



去りがたくクラブに出向き、1曲歌わせてと頼み、ステージで歌う「オーバー・ザ・レインボウ」

感極まって歌えなくなった彼女を助けるように、ゲイのカップル(追っかけ)が続きを歌うと、

次第に大合唱になっていくシーン、

彼女の喜びと寂しさを思うと、涙なしには見られない



レニー・ゼルウィガー(今はレネーと表記するらしい)

あのぽっちゃりしたブリジット・ジョーンズが、すごく痩せて筋張って皺だらけ
背中も丸く、苦労がにじみ出る容姿

驚くほどだ


レニーらしさは、ちょっと舌足らずなしゃべり方ぐらいしか見つからない

さすが女優!


私は「シカゴ」や「コールドマウンテン」で見せた彼女のしたたかさ、強さが好きだ



ジュディはロンドン公演の半年後に47歳で亡くなったそうだ
 

47歳ってちょっとびっくり

60歳ぐらいかと思った…って人のことは言えないけどね
(80歳ぐらいに見える…って言われていそう、特に歩く姿)