出雲旅のスタートは、
笛作家の先生のお宅へ行った後、←ここでの話は後ほど。
出雲市斐川町にある仏教山という山の中腹にある
「伎比佐(キヒサ)の大岩」を目指しました。
キヒサというのは神様の名前。
『古事記』の中に出雲国を造った祖として【岐比佐都美(きひさつみ)】という名前で出てくるそう。
案内をして下さったのは、
出雲に在住の石の語り部・巨石ハンターの須田郡司さん。
目的地の大岩まで
山を登ります
そもそも…私、山を登ったことがないような??
フルート持って、
導かれるままに、エンヤコラ
私、成長過程で肉体的にワイルドな遊びの経験はあまり無かったかと…泣
走り回ると喘息出てたし
不慣れながらも木をまたぎw、
山深く入っていきました🌲🌲
須田さんと大國さんが汗一つかいていない中、
心臓はバクバク🫀
汗と冷や汗と両方をかいて
途中で何度も休憩を入れさせてもらったのでした
私、、行きの電車で胃液もどしまくりで、、
まだ今日何も食べていないですぅ、、←危険w
でも、ちょっとでも休憩して水飲めば
すぐに回復しました。
何回休憩させてもらったことやら
途中で見えた景観…山から見える田園風景が素敵だ。
町全体に自然が多いのもわかる。
何回か身体が極限を迎えながら
一旦死んでは再生の繰り返し
目的地が見えてきました
登山口から40分は歩いたでしょうか。
高さ8m・周囲約30mほどの磐座(いわくら)。
カメラに収まりきりません。
岩の周囲は平坦地になっていて、
古代祭祀の場であったと考えられているそう。
その存在感と深い静けさは、
古代からそれを信仰してきた人たちの祈りのエネルギーも共鳴している気がする。。
大國さんが撮影して下さった写メには、
神秘の光が沢山入っていました。
いよいよキヒサの大岩の元で演奏してみることに
フルートケースを開けた瞬間、
空からゴロゴロと音が…
ミッチ「雷?!」。急いで演奏の準備をする私
雷様は龍神様でもあるらしい🐉
まるでこれから「聴いてやるぞ」と言われんばかりの合図に
気が引き締まる思いながら、奏で始めたのでした
はじめの方で風音が入ってますが。。
奏でながら、
風の音や鳥の鳴き声に耳を澄ませていると👂
そろそろ終わりかな…と思える合図も自然と感じる不思議さよ
そして即興演奏が終わってから、
はじめの風の音とは違った
木々の擦れる音たちが
まるで拍手をしてくれてるように聞こえる、、
※その音は動画に入っています
・
演奏できたらなんだか心も体もスッキリして
下山の足取りは軽く
行きの辛さはどこいったのかと笑
というところで、、
途中から(かなり激しめの)夕立に合いました
大粒のどしゃぶり、、
傘をさしてどうこうよりも、
登山口目指して黙々と歩く
ただならぬ雨で
ずぶ濡れになりながら(これまた人生で一番濡れたのでは?!)、
行きと帰りでは別の自分になったような感覚すらあったのでした
雨による禊、、
そして車で帰る途中、、
空には虹が、、、🌈✨✨
祝福してもらたような、
ご褒美のような虹の出現
まるで自然と対話ができているような…
自分のために地球が回ってませんが笑
そんな風に思えてしまうような出来事でした。
きっと、
自然のリズムに合ってきたのは、私なのかもしれない
*
長いような短いような一日目。
もうほぼ満月に近い月を眺めながら。
島根の美味しいお料理を頂きました
宿泊先のホテルに着いてからも。
今日一日にあったことが
全て奇跡のような、神話の中にいるような…不思議な気持ちになりながら。
この一つの聖地で奏でた時点で、
とある確信を得てしまったことに、自分自身で衝撃を受けつつ…。
まどろむ私でした。
・
p.s.
結果論ですが、
行きの列車酔いで身体空っぽから、
山登りで極限状態、
下山での夕立…
それらは
まるで出雲旅の洗礼を受けたような気がします。
禊のよう。
出雲旅エッセイは続きます
ではまた