PATEX HUNTER

マルクス経済学の視点で、「パテック・フィリップ」と「ロレックス」の世界を中立的私見で、社会科学的に分析しています。

日経「ロレックスに走る人びと 冒険・スポーツ、広告に 沈黙と雄弁の経営戦略」

2022-01-15 | ニュース
(Rolex DATEJUST Ref.1600/0 circa.1977)




昨日の日経から。

確かに、1920年代からのロレックスのような広告戦略はそれまでの業界にはない斬新なもので、

スポーツエレガントを打ち出した、オーデマピゲ社やパテックフィリップ社はこの手の広告は

後発であったといえよう。

ロイヤルオークをラインナップに加えようとした際に、当時のオーデマピゲ社の会長は異を唱えた

という。

つまり、腕時計は機械式で革ベルトでエレガント、ドレッシーでなければいけないという、固定観念にとらわれて

当然の時代であった。

が、我が国の、クオーツ時計部隊が、世界の機械式時計を軟弱にさせた。

つまり、日本の技術力がスイスをはじめとする時計メーカーをふるいにかけさせたのだ。

ロレックスの歴史は、買収の歴史であったと言える。

当然、自前でなんでもかんでもやろうとすれば、企業買収は選択肢の一つとなるだろう。

だから、パテックやAPのように家族企業のような創業家企業とは違って、歴史を話すことができないのだ。

誤って伝達されるぐらいならしないほうがいいのである。

またバブルバックをみればよく分かるが、文字板も多く作りすぎた。

ラインナップの多様さもしかり。

素材もしかり。

それでも、世界最高水準の時計をキッチリと作る、製造体制。

量産された質実剛健な時計を女性の力を多く借りてつくり上げてきたロレックス社

パテックやAPの顧客台帳を必要としない販売スタイルと、販売代理店の多さがその個体管理を不可能にさせた。

だから、本社とのオンライン照合で、かつてメーカーメンテができたにもかかわらず、今になって、ケースシリアルとムーブメントシリアル

が合わない、といったことでメンテナンスを断られる、といったケースも出でてくる4桁も多い。

私はこれが嫌なので、4桁は新規には買わない。

話を元に戻す。

でも、ロレックス社は故ハイニガーJr.が三代目社長になってから、それまでとは違い、だいぶ情報を開示してくるようになってきた。

と、感じている。

この、金無垢ヨットマスターを考案した彼は、PTデイデイターでアイスブルーの118206をこよなく愛していたようだ。

そして、ドイツ銀行から後継の社長がやってきた。というところまでは知っている。

創業者と二代目ハイニガー、そして彼、さらに、現在ロレックス社に勤務しているという、娘さんと息子さん。

私はハイニガーくんに期待をかけたい。

追伸、日ロレやその枝の卸しが取材拒否は予想されるが、スイス本社は取材の質によっては疑問を応えてくれるはずだ。不明な点はスイス本社に問い合わせをするべきだと心得ている。ただロレックス社においては、経営に関する質問はエチケット違反だろう。どこでも株式公開していない企業は当たり前だ。
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