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観客席で思ったこと ~200文字限定のスポーツコラム~
 



<スポーツ雑感+ 2024/3/7>
東京2020組織委副会長で、理事であった山脇康氏(現日本財団パラサポセンター会長)が証人として出席した「東京五輪汚職疑惑」公判を傍聴した。一般傍聴券35枚のところに、5、60人の傍聴希望があったが、運よく傍聴券をゲットできた。
午後1時15分に開廷。冒頭、裁判長が検察、弁護側、双方に「今日は長くなりそうなので、3時ごろに休憩を入れたい。それをふまえて質問を進めてください」と言ったのだが……。実際は、検察側が約1時間、弁護側が約15分、その後裁判官からの尋問と今後の手続きを確認して、午後3時前に閉廷となった。
前回同様、立証趣旨は「理事の職務権限」と「理事がみなし公務員であることの認識」。検察は、理事の役割や活動範囲等を確認することにより、高橋被告のような業務執行権すなわち職務権限をもたない理事の「理事としての影響力の大きさ」を立証しようとしたようだ。しかし、副会長・理事として「職務権限」を有していた山脇氏に聞くこと自体がおかしい。さらに、そもそも「職務権限をもたない」ことを前提としているので、まるで弁護側が立証しようとしていることを補強するかのようにも思えた。
「みなし公務員」について、山脇氏は「理事会か、事務局スタッフからか、書面か、のいずれかで知った」と答え、理事本人への伝え方の甘さは払しょくされなかった。
入念にリハーサルを積んだと思われる検察と証人のやりとりはスムーズだったが、理事の選考、理事の役割、理事会運営の緩さが、あらためて浮き彫りになったかのような内容だった。弁護側の証人尋問が短時間で終わったのも当然だった。
次回は3月27日。証人は、武藤敏郎元組織委事務総長と文部科学省から総務担当として出向していた溝部康雄氏。元事務総長の登場で一般傍聴券の倍率は高くなりそうだ。



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