神様が棲みついてる庭付き一戸建てを管理しながらスローライフを楽しんでる話、第3巻。

夏が近づき庭も衣替え。に、力を使い過ぎたせいで山神さんが子犬サイズに縮んだり、庭で鯉が滝登りを披露したり、スクラッチで300万などという大金を当ててしまったり即座にワイン(お供え用)に散財したり、隣町の稲荷神とちょっと仲良くなったり、日本神話でお馴染みの大物神様が来訪したりと、細々したことは色々と起きているけれど、主人公の周りは概ね平穏な通常運転。今回は前巻のような「神域へのご招待(強制)」もありませんでした。

2巻でちょっとパワーダウンしてしまったなぁという感じがあって、読むかどうか迷った今巻でしたが、初心に帰った感じの楽しい雰囲気に仕上がってました。今回イチオシだったエピソードは、主人公が作ったお守りを動物たちがバケツリレーのように受け渡ししながら各自のお気に入りのねぐらを浄化して回ってた「お守り大冒険」の話。これ、単体でも面白かったですが、できれば町で活動中の陰陽師さん達が「手こずってた悪霊がいきなり消えた!?」とか騒ぐような小ネタも挟み込んで欲しかったところですねw

というか、今回播磨さんの出番が少なすぎ!手土産持って主人公の護符を受け取りにくる1回だけじゃないですか。この扱いはさすがに可哀想すぎる…。前巻でご家族登場とかもあったから、もう少し出番が増えると思っていたのに、増えるどころか激減している件!
主人公のあずかり知らぬ所で神々が片付けて回ってたり主人公の強運が人知れず排除してたりするトラブルの数々に彼らが絡む形にすれば登場できそうなものなんですけどね?

今回は乱暴者で有名な某神様に鍛えられて風神の力を少し使いこなせるようになった主人公ですが、さて今後大きな事件は起きるのかどうか…。
う~ん…。今巻を読んで、私はこの話に大事件は求めてないんだな、と再確認してしまったし、大きな事件は起きたとしても、それに振り回されて大変な思いをするのは陰陽師軍団だけで良いんじゃないのって気がしてきた(笑)
主人公は「自分に関係ない所で知らない間に大きな事件が起きて解決してた」というスタンスのままでいいと思うよ!活躍するのは護符だけでOKという簡単なお仕事ですね(笑)
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