ささやんの天邪鬼 座右の迷言

世にはばかる名言をまな板にのせて、迷言を吐くエッセイ風のブログです。

やる気がないキシダくん

2024-04-23 10:57:29 | 日記
情けない話である。内弁慶のキシダくんの本性を見たと思った。

アメリカではウケねらいが当たり、面目躍如の岸田首相だったが、帰国すると一転して窮地に立たされ、嬉々としたその姿はすっかり鳴りを潜めた。
きのうの衆院予算委員会の席で、岸田首相は森元首相への聞き取り結果について問われ、こう答えたという。

うわさの域を越えて森元総理大臣の関与を確認できる発言はなく、追加の聴き取り調査でも確認できませんでした。
(NHK NEWS WEB 4月22日配信)

この発言は、訪米前の4月4日に記者団に語った自分の発言を、ただリピートしたに過ぎない。

今般、一連の聴き取り調査を行った上で私の判断で森元総理大臣についても私が直接電話をかける形で事情をお聴きした。しかしながら引き続き森元総理大臣の具体的な関与については確認できていない。多くの皆さんの関心が寄せられている点を勘案して私の判断で聴き取りを行った。
(NHK NEWS WEB 4月4日配信)

要するに、真相解明など、端(はな)からやる気がないのだ。岸田首相は森元首相に電話をかけ、恐る恐るこう口を開いたに違いない。

「あ、森先生、キシダでございます。お元気でいらっしゃいますか。私の方は、我が自民党の裏金問題で四苦八苦しておりまして、先生には何かご指導・ご教示をいただきたく、お電話を差し上げた次第なのですが、そう、この件はだいぶ昔のことになりますので、もちろん先生はご存知ありませんよね、はい」

現役首相の威厳を取繕おうともせず、まるで借りてきた猫のような低姿勢で、岸田首相は先輩の安倍派のドンにお伺いをたてたに違いない。
こんな具合では、百戦錬磨のこの古狸は「はい、私がやりました」などと自白するはずがない。猫の首に鈴をつけようとするネズミのようなビクビクぶりでは、小ネズミのキシダくんはどら猫の森爺にナメられるばかり。こいつはどうせやる気がないのだ。やる度胸がないのだ、と。
窮鼠の自覚がないこの小ネズミは、完全に足元を見透かされている。

この小ネズミが窮鼠となり、火事場の馬鹿力をだす日は来るのだろうか。やれやれ・・・。

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海自のヘリコプター事故 命を落とした防人たちを悼む

2024-04-22 10:12:52 | 日記
きのう夕餉の食卓で、次のニュースを聞いた。

20日夜、伊豆諸島沖で海上自衛隊のヘリコプター2機が訓練中に墜落し、隊員1人が死亡、7人が行方不明になっている事故で、海上自衛隊トップの酒井良 海上幕僚長は21日午後に会見を開き、事故調査委員会を設置したうえで、原因の究明と7人の捜索を急ぐ考えを示しました。
(中略)
事故当時、2機はほかのヘリコプターも含めて合わせて3機で海上自衛隊の潜水艦を目標に潜水艦を探知する訓練を行っていたということで、2機が著しく近接していたことを示すデータがあったことなどから、空中で衝突した可能性が高いとしています。
(中略)
酒井海上幕僚長は『このような状況になり無念でならない。国民の皆様に大変なご心配をおかけし心からおわびを申し上げる』と述べ陳謝しました。
(NHK NEWS WEB 4月21日配信)

痛ましいことだ。私はニュースを聞きながら、思わず心の中で手を合わせ、黙祷していた。

こんなことをバカ正直に書くと、「おまえは右翼か!」とお叱りを受けるかもしれない。「右翼」とは何かが私はよくわからないが、日々、国を守るために働いている人たちに敬意を払うことが「右翼」の特徴だとすれば、私はたしかに「右翼」と呼ばれて然るべきなのだろう。

「右翼」という言葉をネガティブに感じたり、使ったりする人と、そうでない人、私のような人とは、事実認識の点で大きく異なっていると、私は思っている。
「右翼」という言葉にネガティブな感情をいだく人は、国と国との境界、つまり国境をめぐる諍いなど、異常なことであり、平時には起こり得ないことだと考えている。この人たちから見れば、国境にこだわり、国土の防衛にしゃかりきになる人たちは、ことさら波風を立て、戦争を起こそうと企むトンデモな人たちに見えるのだろう。

私はそうは考えない。国境をめぐる諍いは日常茶飯事であり、それは日本の場合、特に中国との間で日々くり広げられている事実だと認識している。覇権を拡大することに熱心なこの国は、日本の領土内にある島々を、隙あらば実効支配し、自国の領土内に組み込もうと虎視眈々狙っているのだ。中国の軍艦や潜水艦が我が領海内への侵入を何度も繰り返しているのが、その紛れもない証拠である。

先日、我が海上自衛隊が起こしたヘリコプターの事故は、中国のそうした領海侵犯の企てを食い止めるべく、海自が日々ひねもす展開している日常業務の、その一端で起こってしまった不幸なアクシデントにほかならない。
海自のそうした自国防衛の努力がなければ、我が国はたちどころにかの膨張主義国家の餌食にされ、ウクライナと同様、悲惨な境遇に陥るに違いない。ウクライナの境遇は、決して他人事(ひとごと)ではないと私は思っている。

と、まあ、私は常々そんなふうに考えている。だから今回の事故で命を落とした海自の方々を、悼まないわけにはいかないのである。

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イランとイスラエル 報復合戦の真実

2024-04-21 12:04:14 | 日記
イランとイスラエルとの報復合戦。その全貌がしだいに明らかになってきた。以下、簡単に事の経緯をふりかえっておこう。

事の発端は、イスラエルがシリアにあるイラン大使館を空爆し、イラン革命防衛隊の准将ら7人を殺害した事件(4月1日)にある。

では、イスラエルはなぜイラン大使館を攻撃したのか。唐突に見えるが、イスラエルからすれば、これは「さもありなん」の展開だった。
イスラエルはそれまで、ガザ地区へ非人道的な攻撃を執拗に続けたことで、国際社会から爪弾きにされ、激しい非難の的になっていた。後ろ盾だったアメリカまでが「いい加減にしろ!」と言い出す始末。
そこでイスラエルは、この非難の目を外に逸らすべく、シリアのイラン大使館を攻撃したと考えられるのである。

イスラエルのネタニヤフ首相はこう考えたはずだ。
我が軍がイランの大使館を攻撃することで、メンツをつぶされたイランは、我が国への反撃を企てるに違いない。そうなればしめたものだ。国際社会は大騒ぎだろうが、イランは今、長引く経済制裁で疲弊しているから、どのみちそれほど本格的な反撃は仕掛けられないだろう。我が方も泥沼の長期戦は望まないから、イランの反撃も、それに対する我が軍の反撃も、程々でよい。国際社会の目をガザ地区の外へと逸らすことができれば、そう、それでよいのだ。
それに、イランは目下、アメリカにとっては目の上のたんこぶ。そのたんこぶと事を構えることで、アメリカのバイデン大統領も機嫌を直し、これまで通り、我が国を支援するようになるだろう・・・。

ーー以降の事の展開は、ネタニヤフ首相が思い描いた通りだった。予想通り、イランは4月14日、イスラエルに反撃を加えたが、その規模はほんの形ばかりで、イランのアブドラヒアン外相も「作戦を継続するつもりはない」と発言している。こうした発言からも、イランが早期の幕引きを意図していることが窺える。

けさの朝日新聞は、現状を次のように伝えている。

イスラエルが19日にイランを攻撃したと報じられたことについて、両国の高官らは『沈黙』を守っている。攻撃の規模は限定的とみられ、互いの非難を避けることで、一定の緊張緩和を図る狙いがあるとみられる。
(朝日新聞4月21日)

こう見てくると、イランとイスラエルの報復合戦は、ナアナアの馴れ合いで演じられた戦争ごっこのように見えてくる。核戦争へとエスカレートする気配などみじんも感じられない。

なんだか拍子抜けするような事の展開だが、核保有国のイランが核兵器を使おうとしないのは、結構なことだ。それがこの国の経済的困窮のせいだとしたら、経済制裁=兵糧攻めの和平戦略も、あながち無駄ではなかったことになる。

まあ、これでめでたく一件落着、ひとまずよかった、よかった、と、私は今、胸をなで下ろしている。

それはともかく、今回の騒動が大事にならずに済んだのは、イランとイスラエルの当事者の間に〈理性〉が働いたからではないか、と私は感じている。
お互い、ガチのタイマンを仕掛けたのでは、お互いが消耗して、共倒れになる、そうなれば、元も子もない。ーーイランとイスラエルの当事者は、そう気づいたのではないか。そんなふうに思えるのである。


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イランとイスラエル 核戦争の可能性はないのか

2024-04-20 10:14:03 | 日記
きょうの朝日新聞を読んで、私はひとまずほっと胸をなでおろした。イランとイスラエルとの報復合戦は、大掛かりな核戦争にまでは発展しないだろうと思えたからである。朝日新聞は次のように報じている。

米国のブリンケン国務長官は19日会見で『米国はいかなる攻撃作戦にも関与していない。主要7カ国(G7)全体として事態のエスカレートに歯止めをかけることに注力している』と話した。
ロイター通信によると、イラン政府高官はイランが即座に報復する予定はないと話したという。
今回の攻撃の規模は限定的とみられ、イスラエルがイランに対し、警告する意味合いが強いとの見方が広がっている。

(朝日新聞4月20日)

記事によると、アメリカは今回の(イスラエルによるイランへの)攻撃には、全く関与していないという。のみならず、他のG7諸国と協力して、事態のエスカレートに歯止めをかけることに注力しているというのだ。
当のイスラエルも、後ろ楯であるアメリカの意向に従ってか、攻撃を限定的な規模に抑えているという。

だが、疑り深い私の中に、すぐに疑念が湧き上がった。アメリカは今回のイランへの攻撃に全く関与していないというが、これはホントだろうか。仮にアメリカが黒幕として攻撃に深く関与していたとしても、アメリカはその事実を公にしようとはせず、むしろ隠蔽しようとするはずだから、「我が国は今回の攻撃には関与していない」というアメリカ・ブリンケン国務長官の言葉を信用することはできないのではないか。

また、イスラエルによる今回の攻撃の規模は「限定的とみられる」というが、記者がこう書く推論の根拠は、「イランの核施設には被害がないことを確認している」というIAEA(国際原子力機関)の証言であるらしい。
だが、仮にイランの核施設に被害がなかったとしても、それは「イスラエルがイランの核施設を攻撃しようとする意図を持たなかったこと」を証拠だてるものではない。イスラエルはイランの核施設を攻撃しようと意図したにもかかわらず、ターゲットの場所を正確に特定できなかったか、ミサイルの攻撃能力に問題があったかで、所期の意図を達成できなかったのかもしれないのである。

そもそも、バイデン米大統領の制止を振り切ってまでパレスチナのガザ地区を執拗に攻撃し続けるネタニヤフ首相の残虐な性格を考えれば、イスラエルが今回のイランへの攻撃を限定的なものに抑制したとは、とても考えにくいのである。

唯一の望みは、「イラン政府高官はイランが即座に報復する予定はないと話した」というロイター通信社の情報だが、そのイランの政府高官だって「イスラエルをやっつけろ!」というイランの民衆の憎悪の声を前にして、どこまで自分のポリシーを貫けるか、わかったものではない。

なんだかなあ・・・。

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イランとイスラエル 核戦争の可能性

2024-04-19 15:58:00 | 日記
二、三日前のことになる。テレビのワイドショーで、イランとイスラエルとの間の戦争の可能性が話題として取り上げられていた。

イランの攻撃に対して、イスラエルは報復の反撃を行うのかどうか、行うとすれば、それはどういうものになるのか。ひょっとすると、イスラエルはイランの核施設を狙うのではないか。実際、これまでもイスラエルは何度かイランの核施設を攻撃したり、核開発に携わる科学者を殺害したりした前歴がある、ーーそういう話だった。

昼の番組だったが、そういう話を聞くうち、私の中に一つの妄想が浮かんできた。(自慢ではないが、妄想を膨らませるのが私の特技であり、趣味でもある。)

私の中に浮かんだ妄想、それは次のようなものだった。イスラエルがイランの核施設を攻撃するとすれば、それは、イスラエルがそうするように、アメリカが裏で糸を引いて仕向けた結果だろう。

振り返れば、「イランの核」はアメリカにとってはずっと頭痛の種だった。イランが核開発をやめるよう、アメリカはイランに経済制裁を課し、「核の開発をやめれば、経済制裁を解除する」との合意を取り付けたりしたが、この交渉は結局、功を奏さなかった。
かといって殊更イランを攻撃する口実も見つからず、やきもきしていたアメリカにとっては、今回の「イランによるイスラエル攻撃」は、イランの核施設を攻撃する絶好のチャンスと映ったに違いない。イランから攻撃を受けたイスラエルに、「報復」という錦の御旗を掲げさせ、敵の本丸の核施設を攻撃させる、ーーアメリカはきっとそういうシナリオを書いているはずだ、と私は妄想を膨らませた。

けさのことである。折しも、イスラエルがイランに攻撃を行った、というニュースが入ってきた。昼食時に妻からこのことを聞いた私は、「この攻撃は核施設を狙ったものかどうか」を知りたいと思った。あとでネットで調べることにしよう、と思ったちょうどそのとき、NHKのお昼のニュースが「攻撃の対象になったのは、核関連施設ではありません」と伝えていた。

もっとも、このNHKの情報は確たるものではなく、その後、私がネットで調べた限りでは、関連の情報はかなり錯綜していた。さもありなん。イランは国家機密に当たる核関連施設の所在などは極秘にしているはずだから、それに関連した情報はすべて憶測の域を出ず、よけいに錯綜したものになるのだろう。

気になったのは、ネットの情報を渉猟する中で出遭った次の情報である。

イランの精鋭軍事組織『革命防衛隊』で核関連施設の防衛を担当する幹部は18日、敵対するイスラエルがイランの核施設を狙う場合、核政策の『基本原則』を見直すこともあり得ると発言した。イランメディアが伝えた。イスラエルがイランに対する報復攻撃を検討する中、核の軍事利用の可能性を示唆することで抑止を図る狙いがあるとみられる。
報道によると、この幹部は『シオニスト(イスラエル)の核施設を特定した。必要な情報はすべてある。我々は強力なミサイルの『引き金』に手をかけている』とも発言。イランの核施設が攻撃を受ければ、対抗措置としてイスラエルの核施設に『高度な兵器で報復を加える』と主張した。

(毎日新聞4月19日配信)

報復は報復を呼び、(イスラエルによる)核への攻撃は、(イランによる)核を使った反撃を呼ぶ。中東が火の海になる前に、アメリカはG7の諸国と協力して、この戦争をやめさせる手立てを考えなければならない。残念ながら、我が岸田首相には、その能力がない。


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