法人営業に最適な『理詰めの営業』で日刊工業新聞社賞受賞の中小企業診断士 齋藤信幸の営業力強化手法 <情報デザイン>

営業自身のシンになる営業手法を確立し、自信に。営業案件の可視化と営業の行動管理を実現。特にコンプレックスセールスに最適。

再掲:「どこでもやれるような事業を優れた事業にすることが大切」(稲盛和夫著「アメーバ経営」より)

2022-09-20 23:44:35 | ・・稲盛和夫のアミーバ経営
稲盛和夫さんが先月、お亡くなりになりました。ご冥福をお祈りいたします。

「どこでもやれるような事業を優れた事業にすることが大切」、胆に銘じています。


稲盛和夫の著書「アメーバ経営」の中に、以下のような件があります。

技術的な優位性というのは、永遠不変ではない。だから、企業経営を安定させようと思うなら、たとえ技術的にさほど優れていなくとも、どこでもやれるような事業を優れた事業にすることが大切である。つまり、誰もがやれるような仕事をしていても、「あの会社はひと味違う」というような経営をすることが、その会社の真の実力なのである。

技術革新には限界があります。半導体業界、パソコン業界、ハードディスク業界など1980年代以降に急速に発展した業界の技術革新のスピードもスローダウンしてきました。
それでも高い収益を上げている企業はあります。半導体のTSMC、ハードディスクのWDなどです。

2年ほど前から技術革新とはほど遠いビル総合管理会社S社の顧問をしています。ビルの空調管理・電気設備等の点検・管理、警備や受付業務、清掃などが主な事業です。
一つ一つの案件の契約金額は、高いものであれば1億円以上。また、一度、仕事が取れれば、よほどのことがないかぎり複数年仕事は続きます。

「理詰めの営業」の「競合分析」「自社分析」をしてみると、S社の強みが見えてきます。

・シニアのスキルと経験(当該業界の経験ではなく社会人としての経験)を活用したローコスト経営
・品質管理体制の確立(製造業では当たり前ですが、この業界では珍しい)
・社員教育の充実(毎日夕方、役員や部長クラスが講師になって業界知識等を教育しスキルアップを図っています)
・有効な社内会議(毎朝、役員、本部、部の単位で30分以内の会議を行い情報伝達)
・外資系企業やホテル、大使館をターゲットにした国際部の創設と実績。それによる日本企業からの信頼の獲得
・強力な社長のリーダーシップ

技術革新のような圧倒的な強みにはなりませんが、競合他社にはない仕組みを作ることにより差別化が可能になる事例です。


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