表情が伝わる! 腫れぼったい奥二重のフラダンサー用舞台アイメイクの方法・コツ

この記事の所要時間: 1539

フラの舞台メイクでは、表情が豊かに伝わることがとても大事。アイメイクに苦労しがちな分厚い・重たい奥二重のフラダンサーでもしっかり遠くまで表情が伝えられるアイメイクのコツについてお伝えする。

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「そうだ、二重にしよう」腫れぼったい奥二重がアイメイクに開眼

私はかなりの奥二重で、特にまぶたが分厚く、腫れぼったいタイプ。何をどう塗っても目を開けると全部隠れてしまうし、隠れないように塗ると厚化粧の印象になってしまう。二重部分に濃い色を塗ると、必ず! 下まぶたについてパンダに。ビューラーをかければ、途中から直角に曲がるような感じになって不自然。

そんなわけで、長年アイメイクは諦めてきた。しても極細のアイラインに目尻部分だけのつけまつげ。肌が敏感で、濃いメイクが苦手だったというのもある。

しかし、アラフォーとなった私は趣味としてフラを始めた。

最近、フラダンスにハマッている。フラダンスは私にとって、エクササイズや訓練としてだけでなく、深いところでの癒しとしても大きく役立ってくれてい...

初舞台に上がることとなり、さて舞台メイクと最大限塗ったものの、先生には「アイメイクをもっと盛れ」と言われてしまった。以来、私のアイメイク探求の日々が始まった。

知らぬ間に時代は進み、メイクグッズも進化していた。そこに舞台メイクという前提が加わったため、今までの縛りが吹っ飛び、選択肢が一挙に広がった。そこからは感激の数々。到底できないと思っていたことが、次々にクリアできていくのだ。

濃いとか言ってる場合ではない。舞台の強い照明の下、遠くから見ても感情がしっかり伝わるような目にしなければいけない。フラは感情表現が命だ。

そうだ、二重にしよう。今の私にならできる! がんばれ私!

というわけで、半月ほどの研究の結果、ついに私の奥二重に負けない、表情が映える舞台アイメイクにたどり着いた。同じような目で悩んでいる諸フラシスターに全力で捧ぐ。

スタート:私の奥二重の現状

まず、私の奥二重がどんなものかから。いろいろな美容記事では「奥二重でもぱっちり!」とか言ってメイク法を紹介しているが、モデルになっているのは私からすればいささか生まっちょろい奥二重ばかりで、鼻で笑いたくなるような感じだ。

わかりやすくするために二重幅を広めに描いているが、実際には目を開けたときに見える二重幅は、目尻部分で1ミリあるかないかだ。たいていはまつげで隠れていて、離れて見ると腫れぼったい一重に見える。まぶたの肉がすごい。いつもなんとなく上方向の視界が狭い感じで、目を大きく開けるのに苦労するほど。書いてて泣きそう。

伏せ目にするとこんな感じ。青い線が私の二重ライン。これが、目を開けて前を見るとすっかり隠れてしまう。普段はだいたい、まつげの生え際から1センチ強隠れている感じだ。

私はこの本でいうところの「ぽってりA」タイプ。まぶたが分厚く、かつ二重幅が狭い。ちなみにこの本は一重・奥二重をまぶたの厚さと二重幅の広さで合計4つに分けており、それぞれのタイプの鉄板メイクが一覧表にしてある。とても参考になったのでおすすめ。

1.硬めアイテープで欲張らない二重に

さて、舞台で映えるぱっちり二重に向けて、レッツチャレンジ!

エリザベス バイオリアアイテープで腫れぼったい奥二重に勝つ

憧れの二重を目指して、いままでアイプチやらメザイクやら絆創膏やらルドゥーブルやら、さんざん試してきたがどれもうまくいかなかった。私の強力なまぶたがすべて跳ね返してしまうのだ。試行錯誤のうちにまぶたが刺激で腫れ、元よりももっと腫れぼったくなるという悲劇を繰り返してきた。

これは舞台メイク。近づいたときバレたからといってなんの問題もないのだ」と自分に言い聞かせながらたどり着いたのが、サージカルテープタイプの片面接着式アイテープだった。

サージカルテープとは、包帯などを固定するためのテープ。いろいろなタイプがあるが、半透明な薄いプラスチックフィルムでできたものがある。バイオリアアイテープは、それを二重形成用の形に切ってある商品だ。

エリザベスバイオリアアイテープの素材はしっかりしている。何しろサージカルテープなんて、まぶたなんかに貼ることを想定して作られてはいないのだ。おかげで、このアイテープは私の知る中で唯一、私の手ごわい奥二重に負けないものに仕上がっていた。貼って目を開けた瞬間にパッチリ二重になったのには感激した。

しかし、奥二重を二重にする最高の素材は、同時に最悪に目立つ素材でもある。単なる薄いプラスチックなので、いかにもプラスチックですというテカりとハリがある。そして、全くメイクが馴染まない。貼る前にアイシャドウベースを塗り込んでおくなどでマシにはなるが、普段使いには無理があるように思う。肌色に塗ってもブラウンに塗ってもプラスチック感は否めない。

あちこちのレビューを見ていると、バレリーナなどに人気のようだ。バレリーナは、ダンス系の舞台メイクの中でも最も濃いであろうメイクをする。

エリザベスバイオリアアイテープは、あくまで舞台メイクにおいて、腫れぼったい奥二重にとっての最適解だと思われる。

エリザベス バイオリアアイテープの貼り方

まぶたが分厚く、かつ二重幅の狭い奥二重の人がバイオリアアイテープを貼るときには、特にコツがいるようだ。二重幅を欲張ってはいけない。かつ、遠慮しすぎてもいけない。伏せ目にしたときにできる自分のもともとの二重線に重ならず、かつ離れすぎない位置を見極めて貼るのだ。この図のように。

※ブルーの線= もとの二重線
赤い部分= アイテープ

あくまで、もとの二重線につかず離れずが大事だ。

やってみるとわかるが、上すぎる場所に貼ると、きれいな二重線ができない。不自然になったり、二重にならずただ貼っただけのようになったりする。かといってあまり下に貼ると、テープがもとの二重線にはまってしまう。貼る意味がなくなるばかりか、目を開けたときにテープが重なったまぶたの重みに負けてズルッと落ちてきて、まつげにかぶるような状態になってとてもみっともない。

たっぷりの二重幅を持った、モンゴロイド離れした目元には憧れる。しかし、ここで欲張っては美しく仕上がらない。まぶたの皮と肉の余りが多い私は、アイテープを使ってさえ「奥二重に近い細幅の二重」にしかならない。しかしそれでもかなり劇的な変化なので、それで良しとした。

貼って目を開けた状態はこんな感じ。どうせまぶたがかぶってくるならテープを隠してくれればいいのにと思うのだが、二重幅部分も地味にズルっと下がってくるのでこうなってしまうのだ。我がまぶたの肉の柔らかさと重み、恐るべし。改めてまじまじと見たら本当に強力であった。

2枚重ね貼りしたらマシになるかと試してみたが、かえってまぶたの重みが増し、テープの硬さが増してまぶたに馴染みにくくなった結果、もっとズリ落ちてきて目立つという結果になった。個人的には「考え抜いた位置に一枚だけ貼る」をおすすめする。

2.作った二重幅に沿ってダブルラインを

ダブルラインで二重幅を強調

ダブルラインとは、目のキワに1本(普通のアイライン)、目の二重線に1本、合計2本のラインを入れ、二重に見せたり二重を強調したりするメイク方法のこと。ここでは、1でアイテープを使って作った二重幅を基本にラインを引いて、二重の印象を強化していく。

※緑= アイテープで作った二重線
茶= アイライン

私の場合、目尻部分の二重幅がいまだ心もとないので、目尻部分は作った二重線よりもほんの少し上にラインをとる。ここはそれぞれの二重のクセによって調整してほしい。

延長線上に自然に延ばした二重線の先を、目のキワに入れたアイラインの延長線につなげる。ちょっと違和感があるかもしれないが、ぱっちり二重の人は遠目から見るとこのような感じの影が入っていることが多い。見本のためにぱっちり二重の写真を載せておく。

開き直ろう。これは舞台メイクだ。とにかく綺麗な二重に見えればそれでいいのだ。これは、ぱっちり二重の人の陰影の特徴を、自分の目もとに再現していくお絵かきである。

下まぶたのキワにも目尻側3分の1ぐらいにラインを入れよう。ぱっちり二重の人の下まぶたの目尻側には、上まぶたと上まつげによる影が入るのだ。このあとのステップで下まぶたにも陰影をつけていくので、覚えておこう。

二重幅の部分は絶対に塗りつぶさないように! このあと目尻側のアイラインを太くして強調していくが、今の時点ではラインは細く細く、きれいに。

私が使っているアイライナーはこのリキッドタイプのもの。フィルムタイプと明記してはいないが、説明をよく見るとたぶんフィルムタイプに属すると思われる。

奥二重の人にはフィルムタイプのメイクグッズが向いていると言われる。にじみにくく、パンダ目になりにくいからだ。また、特に重たい奥二重の人には、ペンシルよりも筆タイプのリキッドかジェルが、まぶたを引っ張らなくても描けるので描きやすい。

リアスラスティングアイライナーは、筆にコシがあるのがいい。まぶたに油分があると即落ちてしまうので、塗る前にティッシュオフしたりおしろいでサラサラにしておくなどの対処が必要。

私はイエローベースの肌なので、ブラックブラウンという色味はありがたかった。真っ黒ではなく、かつしっかりと濃い。

目尻側を強調して目をさらに大きく

さて、目尻側のアイラインを強調して、目の印象を大きく広げていく。

二重幅を塗りつぶさないように注意しながら、目尻にかなり大げさにハネ上げラインを描いていく。下まぶたからほぼ平行に延ばした延長線を、目尻から1cmほどハミ出したあたりでスッと上のハネ上げラインにつなげ、中を塗りつぶす。

強調部分は、伏せ目にしたときにつけまつげで隠れきらないぐらいを意識する。つけまつげはあとでつけるので、加減がわからない場合、強調はつけまつげのあとに回してもいい。

3.シャドウで彫りの深いまぶたを

今度はシャドウの多色使いで、まぶた全体の彫りを作り込む。

影色を作り込む

※茶= ダークカラー(締め色、アイライン色)
赤=ミディアムカラー(ダークカラーの次に濃い色)
黄土色= メインカラー(アイホール全体に塗る薄めの影色)
黄色= ハイライトカラー(ポイント的に入れる、光を模した明るい色)
☆シャドウの色の呼び方は場合によって違うので、名称はあまり気にしないように

まず、アイライン部分にダークカラーを重ねていく。アイラインを塗ったところを優しくトントンと押さえて定着させるような感じで。こするとアイラインがポロポロと落ちてしまうので注意。

次に、ミディアムカラーをまぶたの中央ぐらいの高さまでのばしていく。ポイントは、黒目の上の位置には極力塗らないこと。光が当たっているように見せたいからだ。色を載せるときは目頭から中央へ、目尻から中央へ、というふうにチップを動かし、端から中央に向かって明るくなるグラデーションになるようにする。

最後に、メインカラーをアイホールを中心に塗っていく。アイホールとは目のくぼみのこと。わかりづらいときは指でまぶたを触ってみて、骨と眼球の境目まで。目尻部分はやや斜め上にはみ出して強調する。塗り方のポイントはミディアムカラーと同じ。

色と色の境目にチップや筆を何度かすべらせてぼかしたら、影色の完成。

光色を作り込む

ハイライトカラーを使って、高い部分に光が当たっている様子を演出して仕上げ。黄色がハイライトカラー。

まず、今までのステップで大事に塗り残していた二重幅を最も明るく塗って、二重幅を強調

次に、やはり塗り残していた黒目の上部分にもハイライトを入れていく。うまくいけば、このステップで突然、光色と影色が効果的に組み合わさり、「彫りの深いまぶた」が出現する。

最後に、眉下にもハイライトを薄く入れて完成。メインカラーぐらいの色でノーズシャドウも入れるとよいが、詳細は割愛。

図で塗り忘れたが、目頭寄りの下まぶたのキワから涙袋部分にもハイライト、涙袋の下部分に薄い影色を入れるとよい。このパッチリ二重の陰影を参考に。

私が使っているアイシャドウはこれ。一重・奥二重の人でも指示のとおりに塗れば目が大きくなるというふれこみ。

色味もコンセプトもなかなか良い。指示のとおりに塗ればまずまずの効果があるが、同じ奥二重でもまぶたの分厚い私には最適解かというとそうでもなく、多少のアレンジは必要と思われる。

イエローベース奥二重用のグラデーションメイク用アイシャドウというと、ルナソルのこれがめちゃくちゃ人気のようだ。そのうち買ってみようかと思っている。

冒頭近くで紹介した本によると、分厚い・重たい奥二重の人には、パール感のあまりないマットめの質感のものが締まって見えるそうだ。アイシャドウを買うときの参考までに覚えておいてほしい。

番外編:ビューラーとつけまつげ

感激の奥二重用ビューラー

ビューラーとつけまつげは、それぞれ使いやすいタイミングで使ってもらえればと思う。私の場合、ビューラーは最初にかけてしまって、つけまつげは最後につけることにしている。

声を大にしておすすめしたいビューラーはこれ。

奥二重用のビューラーなんていつの間に出てん。ていうか昔からあったやつは奥二重には無理なやつやったん? 私がヘタやったのと違かったん?

私が最後にビューラーに触れたのはティーンの頃。校則が厳しかった当時、何か塗ると怒られるのでせめてと思ってビューラーを使ってみたが、どうしても根元からまつげを挟むことができない。四苦八苦の挙句、途中からカクッと直角に曲がったまつげができあがり、見るも無残なのだった。

以降私は二度とビューラーに手を出さなかった。それから早や20年ほどか。技術も進歩したものである。このビューラーのカーブは「まぶたのカーブ」ではなく「まつげの生え際のカーブ」に合わせて作られており、一重でも奥二重でもしっかり根元からまつげを挟めるというふれこみなのだ。ゴムの素材も改善されてより柔軟になっており、ナチュラルにかつ強力にまつげをカールアップしてくれる。

私はこのビューラーのおかげで、生まれて初めて自分のまつげの根元を見ることができた。なにこれ、二重の人みたい。泣きそう。

二重になる? 芯にコシのあるつけまつげ

つけまつげは100均にもあるし、芯が目立たず柔らかいことを強調した透明芯のものなどもあるが、あえてコシのある素材で芯を作ったつけまつげがある。

硬めの素材は痛くなりそうで敬遠していたが、これは目頭部分を適度にカットして使えば痛くないし、フニャフニャと想定外の曲がり方をしたりしないので、目のキワが奥まっていてともするとうっかりつけまつげが変なところに張りついたりしがちな重たい奥二重の私にもとてもつけやすかった。まつげの毛質自体も適度に艶とハリがあり、とてもきれいに仕上がる。

「つけまつげで二重にする」というメイクテクがあるぐらいで、コシのある芯のつけまつげには、まぶたを持ち上げてくれる力があるらしい。Amazonのパッケージ写真では描かれていないが、ドラッグストアで見かけた商品には「まぶたを持ち上げる!」などという宣伝文句が書かれてあった。

最適解アイメイクで、腫れぼったい奥二重でも憧れのぱっちり二重を

同じ奥二重にもいろいろタイプがあるので、私のように重たい・分厚い奥二重を持っている諸フラシスターにおかれては、それはそれはご苦労のあったことと思う。

二重部分からアイホールに向かって濃→淡とグラデーションにするメイクがある。これはモードに仕上がる。ファッション的には良いかもしれないし、私も好きだ。しかし、フラの舞台でこれをやると、重たい奥二重の目元は真っ黒につぶれて見え、フラで大事な感情表現がうまく伝わらない可能性がある。というわけで私は二重幅部分を明るくするメイク法をとった。

この記事のメイクが私にとっては最適解だったが、答えは人の数だけあるのかもしれない。この記事で紹介したメイクも含め、いろいろとチャレンジしてみて、あなたなりの最高を極めてほしい。

塗ってみたものの効果的なのかどうかいまいち自信がない、という場合は、塗った状態で自撮りし、それを写真アプリなどで強力に明るくトバすレタッチをして、強い照明に当たった状態を真似てみてほしい。正解がわかりやすくなるだろう。

Digiprove sealCopyright secured by Digiprove © 2018 Yoshiko Soraki
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