イタリアの新聞を読むのに役立つ情報、お巡りさんが人気なのは日本だけ?2パゾリーニの死のミステリー
2.作家・映画監督パゾリーニと人々に嫌われる警察官60年代のイタリアでは警察官は嫌われていました。それはピエル・パオロ・パゾリーニの本、Gagzrzanti出版の『Empirismo eretico(異端経験論)』を読むと分ります。以下に内容を紹介します。Il 1 marzo 1968, a Roma, davanti all facoltà di Architettura ci furono violenti scontri fra polizia e studenti che volevano rioccupre la facoltà sgomberata il giorno prima. Fu quello uno dei tanti episodi di violenza che in quello come negli anni successivi movimentò la vita sociale e politica dell'Italia. Il poliziotto era divenuto nel '68 il simbolo della "repressione borghese e capitalista", era il facile "capro espiatorio" per tutti i mali società.1968年3月1日、ローマ、ローマ大学建築学部の前で、前日に明け渡した建築学部を再び占領しようとした学生と警察の間で、激しい衝突があった。それは、イタリアの政治と社会生活を危うくする、ここ何年も続く、数ある暴行事件の1つであった。68年、警察官は「ブルジョワと資本家の弾圧」の象徴となり、全ての社会悪の代わりに、格好の「スケープゴート」にされた。Avete facce di figli di papà~Quando ieri a Valle Giulia avete fatto a botte con i poliziotti,io simpatizzavo coi poliziotti.Perché i poliziotti sono figli di poveri.Vengono da subutopie, contadine o urbane che siano.~E poi, guardateli come il vestito: come pagliacci,con quella stoffa ruvida, che puzza di rancio~(per una quarantina di mille lire al mese);パゾリーニはその事件の学生や、警察官をスケープゴートにしている者を批判します。以下に要約します。君らの父はブルジョワである。~君らは、昨日、警察官とヴァレ ジュリア(場所:Valle Giulia)で殴りあった。<この事件はbatttaglia di Valle Giuliaと言う名前で呼ばれている。>私は警察官に同情する。というのも、警察官は貧しい者の子供だから。彼等はどこであろうと田舎や町のユートピアじゃない所から来ている。~サーカスの道化のような制服を見てみたまえ。1か月約40,000リラなのだ。(安い賃金)人気ブログランキングへ でもまだ下に続いてますが、一休みの方はランキングへ<Raiのパゾリーニのドキュメンタリー番組:イタリア語>2015月11月3日のRai のドキュメンタリー:こちら<パゾリーニの死のミステリー>パゾリーニは洞察力があり鋭いので、最終的には、命を落とすことになります。1975年11月2日、ローマ近郊のオスティア海岸で激しい暴行を受け殺害されます。当時、男娼が1人でパゾリーニを殺害したことになりましたが、これは事実ではありません。ネオファシストに殺されたなど噂もありました。しかし、今日、有力な説は、小説「石油」を書き上げようとしたことが原因で殺害されたというものです。この小説は登場人物の名前は変えているもの、政治家エンリコ・マッテイ飛行機事故の真実を書いたものです。この事故はイタリアのタブーであり、イタリアで最初のテロをパゾリーニは暴こうとして殺された可能性が高いのです。更に、この小説の一部は、パゾリーニの家に泥棒が入り盗まれてしまいました。もし、その当時にパゾリーニが小説「石油」を完全な形で出版できたら、サヴィアーノが小説「ゴモラ」を出版できたおかげで生きていられるのと同様に、パゾリーニも生きていられたのではないかと、ベッペ・グリッロは言っています。サヴィアーノ: マフィアの真実を暴いた小説家ベッペ・グリッロ: Movimento 5 Stelle、五つ星運動党を作ったコメディアン・活動家ベッペ・グリッロのホームページ(日本語): こちら実は先週はパゾリーニが亡くなってから没後40年、イタリアではパゾリーニ特集が組まれ、たいへん盛り上がっていました。パゾリーニに関しては、イタリアでは意見が分かれるところで、先週、映画監督ガブリエル・ムッチーノが、映画監督としてのパゾリーニを批判しました。結局、ムッチーノが強く批判され、自身のFacebookを閉じる羽目になりました。3, パゾリーニの映画映画「Accattone」、貧困の青年が主人公。青年は教育を受けていないため、貧困から抜け出す術を知らない。パゾリーニの初監督作品。お勧めです。日本語字幕版が武蔵野美術大学の図書館にあります。ということで、全国の主要な図書館にあるのではないでしょうか?youtubeのAccattoneの予告等: こちら長文を読んでくださって、本当に有難うございます。パゾリーニのファンの方には物足りないと思いますが、パゾリーニを多くの方に知って頂きたいので、足りないところは許してください。それから、イタリアの新聞を読むのに必要な情報を書いたつもりです。私でもお役にたてたら嬉しいです。人気ブログランキングへ