Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

4カ国首脳会談「クァッド」を評価する

2021-09-25 20:49:00 | 国際・政治

米現地時間の昨日、我国時間の今朝、インド太平洋地域に係る 4カ国首脳会議「クァッド」が行われ、我国の菅(すが)総理も加わっての有意義な議論が持たれた様だ。

菅総理にとっては来月初めの退任を目前にしての 最後の外交公務となった訳で、折しも流行続く 中国大陸他由来の新型コロナ・ウィルス感染症禍対策にも決して気が抜けない状況は理解するも、経済面も外交安保面も脅威を高めんとする中国大陸の対外姿勢を考えれば、我国に近い関係諸国が連携して対峙を図って行くのは然るべき流れだろう。以下 今日の時事通信ネット記事を引用して、みて参りたい。

「民主主義国の結束確認=中国(大陸)念頭、会合定例化へ➡重要技術で声明・日米豪印会議」

日本、米国、オーストラリア、インド 4カ国 (通称クァッド) 首脳は 9/24、米ホワイトハウス (大統領官邸) で初の対面による会談を行った。各国首脳は半導体など重要・新興技術の開発や利用に関する声明を採択。会議を毎年定例化することも合意し、インド太平洋地域で影響力を増す中国に対抗するため、法の支配や自由で開かれた国際秩序を重視する主要国の団結を示した。

菅 義偉(すが・よしひで) 首相は 2H20Mにわたる会合で、中国が軍備強化を進める東・南シナ海情勢や香港、新疆ウィグル自気候変動治区の人権状況を取り上げ「深刻な懸念」を表明。「台湾海峡の平和と安定の重要性」を訴えた。

菅氏は終了後、宿泊先のホテルで記者団の取材に応じ「新型コロナ・ウィルス(感染症)、気候変動、新しい技術、地域情勢など インド太平洋地域が直面する重要課題について率直な意見交換をした」と述べた。日本政府関係者によると、各国首脳はインフラや宇宙、サイバーの分野で新たな協力枠組みを設置することで一致した。

バイデン米大統領は席上、クァッドについて「価値観を共有し、気候変動や新型コロナ(禍)、新興技術などの重要課題に取り組む民主主義国のグループだ」と言及。菅氏は会議開催に関し「4カ国の強い結束と 自由で開かれたインド太平洋へのコミットメントを示すものだ」と述べた。

バイデン氏は、インドが生産するコロナ・ワクチン 10億回分を途上国などに配分するクァッド主導の計画が「順調に進んでいる」と強調。また、STEM (科学、技術、工学、数学) と呼ばれる技術系教育分野で、修士・博士課程の学生を 4カ国から米国の大学院に受け入れる奨学生プログラムを創設すると発表した。

4首脳は 3月、オンライン形式の首脳会議を開催。(1) コロナ・ワクチン (2) 重要新興技術 (3) 気候変動の 3分野で作業部会を設けたほか、サイバー・セキュリティや海洋安全保障の分野で連携することで一致した。対面での首脳会議を年内に開くことも確認していた。(引用ここまで)

前述会合に関連して発足した、米・英・豪各国による安全保障枠組み「AUKUS (オーカス)」についても菅総理は大いに評価の姿勢といわれる。ただ 豪の原子力潜水艦技術供与につき、当初の仏国から米国への乗り換えに、意思疎通不足からくる不具合もあって 仏国の不興を招いている様だ。当事国間の問題につき、我国は事態の推移を見守る他なかろうが どうか平穏かつ円滑な解決を願いたい。足並みを揃えるべき民主主義諸国側同士での揉め事は、中国大陸の思うツボとみるからだ。

そうした事を踏まえるとしても、今回のクァッド会合は一定の緊急度を持った重要なものであり、各国首脳の対面での会合が実現した事も 併せて評価したく思う。前回取り上げた環太平洋経済連携協定 TPPへの影響力確保の意図をも含め、中国大陸のインド太平洋地域への露骨な進出意図とは 現状はやはり対峙して参るしかないのだろう。特に台湾海峡の情勢は、我国安保にも直に影響するだけに、真摯に向き合う必要があろう。

クァッド会合が毎年定例化される運びとなったのも好感だろう。菅総理は間もなく退かれる事となるが、この「開かれた道」なる良き置き土産が 確かに次期政権へと引き継がれる事を切に願う者だ。

ここで名指しは致さぬが、次期自民総裁 4候補中 確実に「クァッド」の意図と精神をよく理解し、関係諸国とも強い意思疎通を図りながら実践できる人物が総裁に、そして次期内閣総理大臣に選ばれる事を 強く望む者だ。今回画像は、今春静岡県下の富士河畔にて仰いだ 雲を侍らす霊峰富士の様子を。手前を行くは 東海道・山陽新幹線。


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4 コメント

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Unknown (のん子)
2021-09-26 16:46:33
日・米・豪・インドの4か国なんですね。
対中には連結が欠かせないですね。

菅さんも最後に良いお仕事をされました。次期総裁にも是非繋げてほしいものです。
インド太平洋地域の安定の為にも (HAKASE(jnkt32))
2021-09-26 21:01:24
のん子さん、今回もご見解をありがとうございます。

仰る様に、日・米・豪・印のクァッド 4国は、対中面
でも、又それ以外のインド太平洋地域の安定の為にも
、健全な連係を要する時が来たと心得ます。

批判も多い菅総理ですが、この様に「為すべき事をした」
所は評価されるべき。きっと今より後世に評価される
政権となる事を期待する次第です。まずは お礼まで。
集団安全保障体制 (onecat01)
2021-09-28 00:09:59
 HAKASEさん。

 日本、米国、オーストラリア、インド 4カ国 (通称クァッド) は、日本にとっても重要な体制です。

 日本だけでなく、オーストラリアも、インドも、それぞれ単独では、自分の国を守れません。もちろん日本もそうです。この体制はやがて、NATOのような、同盟関係になると思います。

 こうなりますと、憲法改正をし、軍隊を正式に持たなければ、やがて相手にされなくなります。当面の敵対国は、中国、北朝鮮ですから、本気で取り組まねばなりません。

 そうなりますと、媚中の河野氏は無論のこと、優柔不断の岸田氏も無理、まして何のリーダーシップのない野田氏もダメですから、残るのは高市氏ということになります。

 反日左翼の政界に、「武漢コロナ」と戦いながらの船出ですから、苦労は目に見えています。国民の一人として、支援していきたいと思います。

 霊峰富士の様子背景にした、東海道・山陽新幹線のように、スッキリ爽やかな日本にしたいですね。
目指したい「NATO」の立場 (HAKASE(jnkt32))
2021-09-28 22:19:17
onecat01さんも、ご見解を有難うございます。仰る様
に「クァッド」は集団安全保障体制の顔も持っています。

「自由で開かれたインド太平洋地域」実現の為には、
今回参加の 4カ国だけでは叶わないのは当然で、ここ
からより多くの諸国に参加願わなければという事でしょう。

勿論中・朝・露の各国は対立側。健全な対峙の為には、
やはり我国も一参加国として 安保面でも他の諸国
と対等な責任を果たせなければなりません。

そうなれば憲法改正を断行して、少なくとも自衛隊
の憲法上の立場をきちんと担保しなければという所
ですね。

画像の方も一礼です。霊峰富士と、輸送規模世界一
の高速鉄道、東海道・山陽新幹線との共演は、我々
鉄道ファンにとり永遠のテーマといえます。当然の
事ですが、常に天候に恵まれる訳ではなく、霊峰の
英姿が拝めるタイミングで列車が来合わせるタイミング
は、そう多くありません。

この日も今一の状況で、居合わせた他のファンとの
会話から「この所はいつもこんな感じ」と複数の方
が嘆かれていましたね。懲りずに 又トライ致します。
まずは お礼まで。

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