こんにちはカエル

 

今日はギリシャでカエルがちょっと戸惑っていることを・・。

 

以前のブログで書いたこともあるのですが、ギリシャ語にはトノスといって、単語などのどの部分を強く、若干長めに発音するかを示す記号があります。古代ギリシャ語ではこのような記号がもっとたくさんありました。

 

そもそもの由来は、アレクサンドロス大王による東方遠征の後、ギリシャ語が色々な民族に話されるようになり、そのときにギリシャ語を正確に発音できるように記号などで音の強弱や、高低の差などを表したことが始まりなのだとか。

 

現代ギリシャ語ではそれらの記号が簡略化され、先ほど言ったトノスとディアリティカという二つの記号のみが使われています。今回はこのトノスについてのお話なのですが、ギリシャ語ではこのトノスの位置が変わるだけで単語の意味が変わってしまったりすることがあるのです。

 

なので、ギリシャ人、このトノスの位置にものすごくこだわります。。(・_・;)

 

まあ、当たり前っちゃー当たり前なのですが。

田舎育ちでイントネーションとかが標準語などとは違う地域で育ったカエルにとってはあまり馴染みがないのですが、雨と飴、とか、橋と箸、の違いのようなかんじですかね?そのアクセントの違いだけで、意味が変わっちゃいますよね。

 

正確に言うと、日本のアクセントは音の高低で表されるのに対して、現代ギリシャ語は英語のように音の強弱で表されます。

 

それにもかかわらず、ギリシャで日本語を教えたりするとき、必ずどこにトノスがあるの?としょっちゅう聞かれます(・・;)

 

ただでさえ、地元の日本語がなまっているカエルにとって「正しい日本語」の発音て難しい上に、それを音の高低ではなく、強弱で説明しろと言われても・・(・Θ・;)

 

まあ、普通の会話で使うような日本語ならまだ良いのです。たとえ間違ったアクセントをカエルが教えてしまったとしても、きっと文脈から意味は通じると思うのです。(というよりそうであってほしい)

 

でも、一番困るのが、役所なんかで公式に登録する自分の名前なんかです。

 

自分の名前のどの部分を強く発音するか、とか考えたことありますか??

例えば、

 

1)カー(強)エ(弱)ル(弱)

 

2)カ(弱)エー(強)ル(弱)

 

3)カ(弱)エ(弱)ルー(強)

 

の中で、どれが一番日本語に近いかといえば、カエル的には3)なのですが、

全然自信がありません!(´・ω・`)

 

でも!この中から選ばないといけないわけですよ。2)は明らかに外国の方が発音しそうな感じですよね。かといって1)もなんかしっくりこないので、あえて言えば3)かなあという感じでカエルは自分の名前のトノスの場所を決めました。

 

たまに一生残るような書類にこうやってトノス付きの名前を登録するときに、こんな適当な感じでいいのかしら、と思い戸惑ってしまいます。

 

ギリシャでは、自分の身の上を証明するときに、日本のような戸籍ではなく、両親の名前を使います。そして、この両親の名前にも、またこのトノスをつけないといけないわけです。(ノ_-。)困る・・。

 

まあ、でも日本に住んでいる外国の方なんか、アルファベットの名前をカタカナにするというもっと大変な目にあっているわけで、それに比べればちっちゃなことなのですが。やっぱり名前って大切だと思うし、カエルのような状況でも多少モヤっとしてしまうくらいなので、日本でも早く名前のアルファベット表記が認められたらなーって思います。

 

ちなみにギリシャはギリシャ文字だけで書かないといけないときも稀にあったりもしますが、基本、アルファベット表記か、ギリシャ文字表記+アルファベット表記ということが多い気がします。やっぱり移民にも優しい国ですドキドキ