風に吹かれても14 | じゅりれなよ永遠に

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じゅりれな・坂道小説書いてます。

それから一週間後の昼休み

 

昼食を食べ終わった後

 

ふと体育館を覗くと、

ボールの弾ける音が

聞こえてくるではないか!

 

なんと私とポイントガードの

ポジションを争うであろう

同じ2年の小林由依が

シュートの練習をしていたのだ。

 

なんてこなの・・・

 

お昼休みまで練習するなんて、

私も負けてられない。

 

でも、お昼休みは理佐と

一番長く時間が取れる時だ

 

練習にあてたら、

理佐を支えられないかも

 

いや、理佐はきっとわかってくれるよ

 

私も今が一番大変な時期なんだから。

 

翌日の昼休み

 

理佐とお弁当を食べ終わったとき

私は口を開いた。

 

「理佐…ごめん。

明日からの昼食だけど

お昼も練習の時間に当てたいの。

だから、当分こちらの教室で

一人で食べたいの」

 

その言葉に理佐の顔色が変わった。

 

「え??・・・」

 

「夏以降の

レギュラー争いが熾烈なの

私はどうしても

レギュラーになりたいの。」

 

理佐は暫く下を向いて

悲しげな表情をしていたが

すぐに前を向いて笑顔になり言葉を返す

 

「うん、わかった…

私も応援してるから練習頑張ってね。」

 

「ありがとう。

必ずレギュラーポジションとるからね。」

 

よし、理佐も理解してくれた。

 

私は奮起していた。

 

理佐の寂しさが

限界を超えていることも知らずに・・・