気づいたら片想い -Last Episode-10 | じゅりれなよ永遠に

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じゅりれな・坂道小説書いてます。

(西野七瀬side)

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その夜、私は珠理奈さんから

名古屋への転勤の話を電話で直接聞いた。

 

「でも、珠理奈さん…もう一度玲奈さんに

想いを伝えなくていいんですか?」

 

「うん、もう何度も告白してきたから、

私は今の関係で満足だよ。私が成長することが

玲奈ちゃんへの愛に報いることなんだ」

 

珠理奈さんは落ち着いて答えた。

 

「そうですか・・・でも、珠理奈さんがいなくなると

寂しくなりますね。」

私は心の中で未練を抱えていた。

 

「名古屋と東京なんて新幹線ですぐだよ。

ちょくちょく帰って来るから、

それより、七ちゃんも、

もう一度、玲奈ちゃんに告白しないの?」

 

珠理奈さんは私に問いかけた。

 

「・・・また振られたら今度は

友達の関係が壊れそうで怖いんです。」

 

私は心の葛藤を打ち明けた。

 

「玲奈ちゃんは絶対に友達関係は崩さないよ。」

 

珠理奈さんは自信を持って言った。

 

「それはわかっているんですけど・・・

でも、未央奈さんも珠理奈さんも

前を向いて一歩進んだんだから、

私も頑張らないといけませんよね。」

 

私は自分に言い聞かせた。

 

「そうだ、頑張れ。」

 

珠理奈さんは励ましてくれた。

 

「はい、でも珠理奈さん、本当に今まで

支えてくれてありがとうございました。

珠理奈さんがいてくれたから、

私は玲奈さんと仲良くなれました。」

 

私は感謝の気持ちを伝えた。

 

「そんなことないよ。

七ちゃんが魅力的だからだよ。」

 

珠理奈さんは優しそうな声で発言した

 

 

そして3日後珠理奈さんが

名古屋に発つ日がやってきた

 

私はその日、

玲奈さんと未央奈さんと

駅のホームに立っていた。

 

私の視線の先には珠理奈さんがいた。

 

彼女は、

名古屋へと旅立つための列車を

待っていた。

 

私の心は、

切なさと寂しさでいっぱいだった。

 

私たちは、珠理奈さんが

新たな人生のステージに

進むことを祝福していた。

 

しかし、私たちの心の中には、

珠理奈さんと離れる寂しさもあった。

 

列車がホームに到着すると、

珠理奈さんは私たちに向かって手を振った。

 

「じゃあ、行ってくるね。」

 

「辛かったらいつでも連絡してよ。」

 

未央奈さんが発言した。

 

「珠理奈さん。がんばってね。」

 

私も声をかける

 

そして玲奈さんが珠理奈さんに近づき

力いっぱい抱きしめる

 

「本当に立派になったね。

今の貴方ならなんでもできるよ。」

 

「うん、頑張るよ。

玲奈ちゃんも体に気を付けてね。」

 

二人は笑顔で別れを告げた

 

珠理奈さんの顔には、

新たな挑戦に向けた決意が見えた。

 

私は、その姿を見て、

心から彼女を応援した。

 

やがて珠理奈さんは列車に乗り込んだ。

 

列車がホームを離れると、

私たちは手を振り続けた。

 

私たちは、珠理奈さんが見えなくなるまで、

ずっと手を振り続けた。

 

その後、私たちはしばらく黙って立っていた。

 

私たちは、珠理奈さんが

新たな人生を歩み始めたことを祝福しながら、

彼女の旅立ちを見守った。