2015年10月13日火曜日

私が感じた日米大学院の講義の違い

アメリカの大学院では、最初の2年位はコースワーク(要は授業)がある。私は日本の大学院でも授業を受けているので、私なりに感じた違いをまとめてみた。学部学科は工学部電気系です。以前在籍していた日本の大学院と比べ、

アメリカの大学院は、

・学生からの質問が多い。
授業の途中でもかまわず、質問が出ます。授業終わってから先生のところへ行くシャイな学生もいるけどね。

・宿題の分量が平均的に多い。
私がいた日本の大学院は研究を重視していたので、あんまり宿題は出なかったけど、こちらはコースワークという枠組みもあって、比較的宿題が出る。教科書300ページくらいを予習することが宿題としてあてがわれた科目もあるけど、私は50ページであきらめた(笑)勿論先生によるけど。

・座学一辺倒ではなく、プロジェクトが多い。
プロジェクトというのは、プレゼンテーションや実験のことをさしています。
たとえば、電子回路という授業を例にしてみると、日本の電子回路ではもっぱら座学、テストだったが、こちらでは座学、テスト、グループでの回路提案、設計、デモというセットになっている。友達なんていないので(笑)、TAにお願いしてグループを組んでもらうが、グループのメンバーによってプロジェクトのやりやすさが変わってくる。

※日本の大学院では、1教科は1週間に1回ということが多いと思うが、こちらは1教科が週に2、3回ある。米国大学院では1セメスターに3,4科目しかとらない人が多いので、色々な分野を幅広く勉強するというわけには行かないけど。

・オフィスアワーにくる学生が多い気がする。
自分はまだTAをしたことがないのだが、同じ研究室のTAのもとにはよく学生が質問にくる。毎週1人は現れるのだが、テスト前だと4,5人きていた。

どちらがよい悪いではなくて、研究に集中したい方は日本の大学院がよいかも知れません。大学院の研究にもなると、かなり細分化されてくると思います。アメリカの大学院ではコースワークがあるのですが、自分の研究と関係ある科目なんて、ほんの一握りです。研究に必要な知識は自分で勉強したほうがきっと早いです。ただ、質問を自由にする雰囲気はアメリカの大学院のほうが好きです。

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