【アルト(スズキ)】(2022年式)試乗メモ

 

【2015/12/14】～【2019/2/24】

（１話～１００話を５記事にまとめた総集編）

 【アルト(スズキ)】(2022年式)

新しくなった軽自動車で一番お手頃でコンパクトな車じゃないかな？

(装備の関係で残念ながら価格はアップ。この車ではさらに安価なモデルも欲しい気が)

室内はスズキで統一されているパーツが所々あり、全体的にプラスチック感が強いため、上位グレードであっても質感を求める車ではない雰囲気。

収納スペースなども少ない印象で、センターコンソール付近は取って付けたようなパーツも目立ちますね。グレードによりますが試乗車の鍵は差し込みタイプ。

しかし、このファブリックシートがシンプルだけど雰囲気が良い。

隙間がないほどの密着感があるわけではないけれど腰回り意外は全体的に優しく包んでくれる。

カーブの時もシートのサイドサポートがいい感じに優しく支えてくれる。

さらに、安っぽい雰囲気のシートではなく、薄くても程よい固さがあり座り心地は大幅向上しているため、ある程度の長距離でも疲れにくいシートになってました。

そして、何と言っても後席の広さ！アルトでもこんなに広いの？拳は3個ぐらい入り頭も当たらない。後席の解放感も大幅向上！

さらにAピラーが立ち気味に変更となり、窓の面積が前後共に広くなったことで視界も広がるようになってます。

後席のシートもいい感じの質感。背もたれは脇腹ぐらいまでなので小さいのは仕方がない。

後席を倒すとそこそこの収納スペースが確保でき、坂はできるがフラットになるのも使い勝手が良いですね。

エンジンは660㏄のノーマルとマイルドハイブリッド(ターボは設定なし)。

スズキのハイブリッドは発進の一瞬、気持ちのアシストがある程度と、燃費が若干上がるぐらい。

今回のアルトに関してはボディが軽く、かなり軽快に走るためマイルドハイブリッドは無くても十分な加速が出来ました(スペーシアなど車重が重くなれば恩恵を感じやすいけど)。

発進時はエンジンが回転し、回転仕切ってから徐々に加速するのかな？って感じ始める前から加速していくため、車の軽快感がかなり感じられた。

エンジン音は室内に結構響き音楽などは、かき消される感じなので、ゆったり音楽を楽しむ車ではないですね。

しかし、エンジン回転を止めてロードノイズを確認すると、こんなコンパクトな車としてはロードノイズは結構抑えられているのは驚いた(スズキはロードノイズが小さい車が多くホント凄い)。

ロードノイズよりも高周波音がある程度響くぐらいで室内の音はほとんどエンジン音がしめる感じ。

カーブ時の体の持っていかれ感は結構大きいのですが、適度なシートのサイドサポートが支えてくれるためこれはありがたい！

ハンドルはスペーシアやソリオのように軽すぎて手応えが感じにくい味付けより、ややハスラー寄りな若干コシが感じられる味付けで、これはありがたい。

しかし、軽いのは軽いので相変わらず切り戻しはやりにくい印象。

ブレーキはマイルドな感じで、気にせずにカックンならずに止まることが出来るため、スズキさんのブレーキは相変わらず扱いやすい

(効きにくそうとの意見はありますが僕的には同乗者にも優しく止まれる扱いやすいブレーキですね)。

乗り心地は大きな段差では衝撃が入りますが、意外に尖った感じはなく角は丸められた衝撃なので、このサイズの車では十分ですね。

それ以外は細かく小さな突き上げはあるけれど、古くさいガタガタブルブルはそれ程気にならず、ラパンよりも若干重厚感や足回りが固められている感はあるので新しいモデルにレベルアップされた乗り味になってました。

後席スペースは背もたれの高さ以外は十分なので、荷室スペースがOKなら、非常にコンパクトでどこでも行ける扱いやすい車じゃないかな。

★★こんな方にオススメ★★

軽自動車で小さくても後席の広さも確保しつつ、一番コンパクトで安価にゲットしたい方にオススメ(値段が上がると、上クラスの中古車が選択肢に入ってくるのもお忘れなく)。

おしゃれ感や質感はラパンに劣るけど、ラパンよりも若干重厚感があり足回りも固まった感じで新しさは、アルトの方が感じられる乗り味。どちらも、軽快で元気がよい走りは似ている。しかし、エンジン音は結構響くため、音楽などは聞こえにくく、移動のお買い物車としての使うといいですね。

アルトは非常に軽快に走るためマイルドハイブリッドの選択は予算に余裕があればでいいんじゃないかな。

今回は何と言ってもシートのデザインと快適性の大幅レベルアップ&後席の広さに魅力を感じました。