バレエ初心者のためのバレエの階級制度とバレエの礼儀、マナー入門

バレエイメージ

バレエ初心者のためのバレエの階級制度とバレエの礼儀、マナー入門

バレエの階級制度とバレエの礼儀・マナーはあまり関係がないように思われますが、
実はバレエの歴史的・文化的な背景を見ると深い繋がりがあるのが分かります。

今回は、そのバレエの階級制度とバレエの礼儀、マナー・エチケットについて
バレエの初心者の方にわかりやすく解説します。

最後に、私たちのバレエ教室 野沢きよみバレエスタジオで行っている、バレエの礼儀、マナー・エチケットについてご紹介します。

目次

バレエの階級制度について

バレエ階級制度

バレエ団には階級制度がありますが、その呼び方はバレエ団によって異なります。

世界には有名なバレエ団がたくさんあります。

今回は、そのバレエ団の中で、フランスのパリ・オペラ座バレエ団、イギリスの英国ロイヤル・バレエ団の階級制度を参考にご紹介します。

どちらも歴史もあり伝統的な世界のバレエ団です。
当然、言語の違いがあるので、階級の呼び名には違いがあります。


しかし、それぞれのバレエ団によって、どのような組織にすることがバレエ芸術の伝統を守り、最高で洗練されたバレエの舞台を表現できるのかを目指している点では同じです。

ここでは主な階級とその役割を簡単に解説します

バレエの階級制度の歴史的背景

バレエの階級制度は、18世紀後半にフランスで生まれました。当時、宮廷バレエ団には王室の階級出身のダンサーが多く活躍していました。またダンサーには異なる役割を演じることが期待されるようになりました。

19世紀入り、ロマン主義バレエが台頭し、バレエはますます発展しました。
バレエは、役割やストーリーに応じて、階級の異なるダンサーによって演じられ、それに伴い異なるテクニックやスタイルが要求されるようになりました。

このようにして、バレエの階級は、バレエ団の団員の役割や地位を明確にし、バレエの舞台での演技力や才能を評価する基準として制度がつくられ、機能するようになりました。

バレエ団の階級

プリンシパル/エトワール:

バレエ団の中で最高位のダンサーであり、主役級の役割を担当します。
公演の看板やポスターにも名前が掲載されることが多く、舞台上での存在感が強いことが求められます。

ファースト・ソリスト/プルミエ・ダンス―ル:

プリンシパルに次ぐ階級でプリンシパル、主役級の役割を担当することもあります。

ファースト・ソリスト/プルミエ・ダンス―ル:

バレエ団の中で最も高い階級の一つで、主役や準主役を演じることが多く、高度な技術や芸術性を要求されます。
ファースト・ソリストは、自分が担当する役柄のストーリーを表現するために、高度なテクニックや演技力を対照して舞台上で踊ります。

また、他のダンサーや指導者との協力も求められるため、バレエ団内でのリーダーシップも当たります。

ソリスト:

ファースト・ソリストよりもやや下の階級で、主役や準主役その他にも脇役を演じます。
ソリストも高度な技術と芸術性が求められますが、ファースト・ソリストほどの責任やリーダーシップは求められません。

デミ・ソリスト:

上記2つの階級よりも下の階級で、主に脇役や端役を演じます。
彼らも高度なテクニックと芸術性を求められますが、ソリストやファースト・ソリストよりまた、より小さな役割を担うことが多いです。

コリフェ/ファースト・アーチスト:

バレエ団における階級制度において、ソリストやデミ・ソリストに次ぐ階級のダンサーです。
ファースト・アーチストの役割には以下のようなものがあります。

主要な脇役や端役を演じる

ファースト・アーチストは、脇役や端役の中でも重要な役割を担うことが多いです。

ソリストやファースト・ソリストの補佐

ファースト・アーチストは、ソリストやファースト・ソリストのパートナーとして舞台に立つこともあります

コール・ド・バレエ/アーチスト:

一般的にコールドと呼ばれることが多く、群舞ともいいます。

アンサンブルやコーラスのように群舞を踊ることが主な役割です。
プリンシパルやソリストとは異なり、ダンサーのや演技力よりも、踊り全体の統一感や演出力が求められます。

階級制度の目的と役割について

これらの階級は、バレエ団内でのダンサーたちの地位や役割を明確にし、公演の組み立てや編成をスムーズにすることを目的としています。

また、上位の階級に昇格することは、ダンサーとしての技術や演技力を向上させるとともに、精神的にも自己成長するための重要な目標となっています。

階級制度は、各ダンサーの才能とパフォーマンスを評価した上で、各作品が最高の舞台公演を行うこと、各ダンサーの報酬を約束することで安心して公演に集中できる環境をつくることにも繋がります。

一般的に、バレエ団のダンサーの定年は一般社会人よりも早く、40歳〜42前後といわれています。
そのため、ダンサーの生活保証のために、階級に応じ報酬と年金が制度としてあります。

日本では残念ながら、こうした制度は十分整備されていないのが現状です。

多くのファンを持つこの美しく優雅で、気品に満ちたバレエ芸術を守るために、多くの時間をバレエに費やし、自分の限界に挑み、舞台の中で踊るダンサーを守るために、生活を保証しバレエに専念できる環境を築いて欲しいものです。

バレエ歴史イメージ

バレエの礼儀、マナー・エチケットの重要な役割

バレエには礼儀やエチケットが非常に重要な要素として取り入れられています。

バレエの伝統的な礼儀とエチケット

バレエの伝統的な礼儀とエチケットは、バレエの文化的歴史的背景を反映しています。
バレエの芸術性を高めるために重要な役割を果たしています、

  • バレエのレッスンや公演
  • 挨拶
  • 立ち位置
  • 衣装、振付

などが含まれます。

バレエの礼儀とマナー・エチケットの歴史的背景

バレエは、フランスを中心に大きく発展した古典的な芸術形式であり、王室や貴族階級によって庇護され、彼らの社交の場や娯楽として発展してきました。

そのため、それらを守ることが一般的なマナーとされてきました。
これらが礼儀やマナー・エチケットが基本となり、その後伝統的に継承されてきました。
また、礼儀やマナー・エチケットには、バレエの美学や文化的背景を反映しています。

バレエの美学の影響

バレエには高貴なイメージや優雅さ、華やかさがあり美学があります。

たとえば、バレエのポーズや動作の優美さ。
バレエは、美しいポーズや動作を通して表現されるという特徴があります。

また、集合的な動きの美しさが特徴です。
集合的な動きバレエは、複数のダンサーたちが協調して演じられることが多く、バレエらしい美しさです。

このように、バレエの美しさは、姿勢、仕草、立ち居振る舞いが礼儀やマナー・エチケットに反映しています。

バレエの文化的背景の影響

フランスの貴族階級によって支配されていた時代に、バレエは王室や貴族たちの娯楽として発展し、そのために特別な礼儀やエチケットが生まれました。

フランスの宮廷社交やエチケットに由来するものもあります。
例えば、ダンサー同士が挨拶をする際には、手を軽く合わせる「カレ」「バレ」のポーズがあります。これは、フランスの貴族階級によって広まった礼儀であり、当時の社交の場で使われていました。

このポーズは「バッセ・ダンス」または「ロー・ダンス」と呼ばれ、15世紀から16世紀にかけて流行した正式な宮廷舞踊に由来しています。

非常に洗練された貴族の優雅さと上品さを表現する手段でした。

また、バレエにおいては、正しいドレスコードや身だしなみにも注意が必要です。
この礼儀やエチケットがバレエの舞台においても重要な役割を果たし、ダンサーたちは衣装や髪型、メイクなどにも気を遣うことが求められています。

バレエの礼儀とマナー・エチケットは美しく優雅なバレエの伝統を尊重し伝統を守るため

このように、バレエの礼儀とマナー・エチケットにはフランスの当時の宮廷文化の影響が大きく、現在もその伝統は継承されています。

その理由はバレエ芸術の伝統を尊重し、守るために現在も受け継がれ、芸術作品としてのバレエの尊重やダンサー同士、観客との信頼関係を促進するために必須なものであると考えられているからです。

バレエの「礼儀」と「マナー・エチケット」はバレエ芸術の一部であると同時に伝統でもあるのです。

バレエのマナー礼儀イメージ

野沢きよみバレエスタジオの礼儀とマナー・エチケット

バレエ教室には階級はありませんが、礼儀とマナー・エチケットはあります。

私たちのバレエ教室では「礼儀」と「マナー・エチケット」はとても重要なものと考えています。

実際に教室で行っている具体的な例を挙げてご紹介します。

スタジオ内での挨拶

バレエのレッスンや稽古を始める前に、クラスメイトや先生に挨拶をすることが重要です。このような挨拶は、相手への敬意の表れとして考え、とても大切にしています。

レッスン中の態度

バレエのレッスン中には、先生の指示に従い、集中してレッスンに取り組むことが求められます。また、クラスメイトに対しても、礼儀正しく振る舞うことが大切です。

発表会のマナー

舞台に上がる前に、舞台監督やスタッフの方にきちんとご挨拶をします。自分の踊りが終わって、舞台から帰る前に、お礼を行って楽屋へ帰るように指導しています。

着替えやメイク

バレエの公演や発表会の際には、自分が踊る衣装、舞台メイク髪をまとめて整えます。

また、衣装担当のスタッフ、メイク担当スタッフの方にきちんとご挨拶をしてお礼をいいます。

レッスンの始まりと終わりには、必ず【レベランス(レヴェランス)】

野沢きよみバレエスタジオでは、レッスンの始まりと終わりには、必ず【レベランス(レヴェランス)】をします。

この、レベランス(レヴェランス) 「お辞儀」は、生徒たちが自分たちが学んだことや表現したことに感謝するために行われ、バレエの基本的な礼儀として教えています。


私たちの教室では、人に対する礼儀と尊敬をバレエのレッスンと同じように大切な考え方として指導しています。

これらの礼儀やエチケットは、バレエの伝統として受け継がれており、バレエ教室の大切なバレエ教育の一貫として指導しています。

生徒たちが、将来プロのダンサーになったり、社会人として働くようになった時、人間としての礼儀やマナー・エチケットを守り、周りの人への気遣いと尊敬ができる品格のある人間になるように育てることが、私たちのバレエ教室の大切な指導法となっています。

そして、これは私たち野沢きよみバレエスタジオの理念です。

野沢きよみバレエ スタジオ

体験レッスンTrial Lesson

スタジオの雰囲気、先生の教え方、お友達との相性など不安に思うことなどが一気に解消します。
ぜひ、実際のレッスンを体験してみませんか!
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