クレンペラー ベートーヴェン 交響曲全集 1970

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こんばんは、
ともやんです。

とうとう買ってしまいました。
オットー・クレンペラーのベートーヴェンの交響曲全集。
それも1970年のクレンペラー最後の全集です。

当時84歳のクレンペラー。
数々の身体的怪我や病気、それに加え人種、思想、宗教などの弾圧と闘い、音楽活動に生涯を賭けたクラシック音楽界の巨人。

その老クレンペラーが最後の命を賭けてニュー・フィルハーモニア管弦楽団と成し得たベートーヴェンの交響曲全集を聴かずして、僕のあの世には行けない。

ただ残されているデーターは、イギリスBBCによる映像ということで、当初からblu-layでしか出ていませんでした。その後待ってもCDやSACDなどで出る気配もないので、僕自身もその内と言っておられる年齢でもないので思い切ってblu-layプレーヤーも持たないの買ってしまいました。

そして後から外付けblu-layプレーヤーを購入してPCに繋いで聴き始めました。

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クレンペラー 圧巻のベートーヴェン

第1番も第3番「英雄」も共に超スローテンポだが、特に第3番は、演奏時間が1時間近くかかることからも圧巻の名演です。

どう表現すればいいのだろうか。仰ぎ見るような神々しい演奏なのだが、巨大な御影石をノミ一丁で丁寧に削っていくようなとでも言ったらいいだろうか。

クレンペラーは、度重なる大怪我で車椅子での生活だったことから、指揮も当然座って行っている。その指揮姿は、不器用でとても華麗とは言い難い。しかし、映像で見るとオケの奏者たちが、一音一音決して無駄にせず克明に再現しているのがよくわかります。

フィルハーモニア管弦楽団は、当初EMIのウォルター・レッグによって録音専門のオケとして出発しました。しかし、その高い技術を音楽性、そしてカラヤンを始め多くの優れた指揮者と録音を重ねたことで、イギリスでもトップクラスのオーケストラに成長しました。

しかし、創立から20年近く経った時、レッグが財政上の理由でいきなり解散を言い出したのです。しかし、その危機を数ったのが当時79歳のクレンペラーでした。クレンペラーは首席指揮者として自主運営を始めたニュー・フィルハーモニア管弦楽団の精神的な支柱として亡くなるまでオーケストラを支えたのです。

映像を観ているとオーケストラの奏者からひしひしとクレンペラーへの尊敬の念が伝わってきます。

blu-layという特殊な形態でのソフトですが、これを聴かない観ないはクラシック音楽愛好家としては大きな損失だと思います。

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クレンペラー ベートーヴェン 交響曲第1番&第3番「英雄」

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン – Ludwig van Beethoven (1770-1827)
交響曲第1番 ハ長調 Op. 21
Symphony No. 1 in C Major, Op. 21

1.(08:25) I. Adagio molto – Allegro con brio
2.(07:42) II. Andante cantabile con moto
3.(04:26) III. Menuetto – Allegro molto e vivace
4.(06:56) IV. Finale: Adagio – Allegro molto e vivace
total(27:29)

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交響曲第3番 変ホ長調 「英雄」 Op. 55
Symphony No. 3 in E-Flat Major, Op. 55, “Eroica”

5.(18:08) I. Allegro con brio
6.(17:53) II. Marcia funebre: Adagio assai
7.(07:13) III. Scherzo: Allegro vivace
8.(14:30) IV. Finale: Allegro molto
total(57:64)

ニュー・フィルハーモニア管弦楽団 -New Philharmonia Orchestra
オットー・クレンペラー – Otto Klemperer (指揮)
録音: 26 May 1970, Royal Festival Hall,London

Blu-ray Disc ベートーヴェン: 交響曲全集 オットー・クレンペラー ニュー・フィルハーモニア管弦楽団

以前クラシカ・ジャパンで放映され、神々しいばかりの『田園』などマニアのあいだで話題となっていたクレンペラー最後のベートーヴェン・サイクル。

新たにリマスターされて画質・音質共に大幅にアップ。演奏の様子をクリアな映像で見ることができるため、楽員たちの献身的というほかない真剣な様子がそれだけでも感動的。1970年のテレビ放映プログラムなので音声はモノラルですが、情報量も十分に多くたいへん聴きやすい音になっています。

このベートーヴェン・サイクルのライヴ映像は、1967年にデッカを退職してBBCテレビ音楽部門の責任者になっていたジョン・カルショーの尽力で制作されたものです。カルショーは米キャピトル時代の1953年にクレンペラーと契約しようとして、上層部に阻まれ断念した過去がありました。

クレンペラーは1966年8月に腰部を骨折して大きな手術を受け、療養のため約6か月間という予定外の空き時間を過ごすことになります。
その長い空き時間に、死や宗教の問題について思いを巡らせ、1967年1月には、47年間のカトリック信仰を終えてユダヤ教に改宗。背景には、イスラエル在住の妹マリアンネの危篤状態に、前年の姉レギーナの死、そしてなかなかうまくいかないイスラエルとの関わり方の問題などもありました。

1967年2月に現場復帰したクレンペラーは、マーラー交響曲第9番のリハーサルの際、近くにあった指揮棒を手に取って気に入り、楽員の意見も聞き入れて三十数年ぶりに指揮棒を使用することに決定。1971年9月の最後のコンサートまでの4年7か月、基本的には棒を使って指揮しています。

クレンペラーの最晩年様式は、死や宗教への強い思いで始まり、指揮の方法も、楽員が見やすい指揮棒スタイルに変更。それが超低速化した演奏を崩壊寸前で食い止め、独自の世界を築き上げることに繋がったものと考えられます。

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