有本氏香氏「最もやってはいけない悪手」~東京都知事の太陽光パネル設置義務化~ | 加納有輝彦

有本氏香氏「最もやってはいけない悪手」~東京都知事の太陽光パネル設置義務化~

ようは是々非々で

 

 ロシアのウクライナ侵攻に関し、保守の分断について少し投稿を続けましたが、「電力危機」に関しては、昨日の虎八の有本香氏の「小池都知事」への鋭き舌鋒に、小生、大いに留飲が下がったのでございます。

 

 小池都知事が実現を目指している太陽光パネルの設置義務化について、有本氏は、「最もやってはいけない悪手」と批判をした。

 

小生が有本氏を本格的に知ったのは、有本氏の著作『「小池劇場」が日本を滅ぼす』を読んでからでした。

 

 小池都知事への不信感は募るばかりの有本氏であった。

 

 昨日の虎八。

 

~経済産業省は17日、電力需給の逼迫が予想される前日に家庭や企業に節電を促す「注意報」や、前々日時点でその可能性を伝える「準備情報」を今夏までに新設する方針を固めた。~

 

 この記事の解説をはじめるにあたり、有本氏は、ご自分の年齢に言及した。

還暦である。ほぼほぼ私と同世代。

 

 なぜ、年齢を言ったか。

それは、60年生きてきて、有本氏は、停電の記憶がそんなにないという。これは私も同じだ。それがいま、大停電が心配される危機的状況に。

 

 日本の電力の安定度は、世界一と言ってもいいものだった。

 

「電力の鬼」松永安左エ門等が構築した電力のインフラ、とりわけ発送電一貫の「総括原価方式」が、電力の安定供給を担保してきた。価格面の安定にも大いに寄与した。

 

 その体制が「電力の自由化」、

東日本大震災後の再エネ普及のためのFIT法、

さらに「脱炭素」といういわば三重苦により電力インフラが解体されてしまった。

 

 とりわけ太陽光発電の「爆増」により、もはや太陽光発電は、電力の安定供給にとって、不安定要因、リスクとなってしまった。

 太陽光のきまぐれな発電を、その穴埋めをさせられる火力発電は、脱炭素政策により悪者にされ(特に石炭火力)、ますます電力システムは不安定化してしまったのである。

 

 その結果、昔にはなかった電力供給の逼迫という事態に追い込まれ、家庭や企業に節電を促す「注意報」「準備情報」を国が出すという異常事態に至ったのである。

 

もちろん、ロシア制裁の影響もあります。

 

 日進月歩ならぬ、日退月退?

 電力自由化ならぬ、電力不自由化となった。

 

しかも、我々国民は、FITにより、不自由化のために賦課金を負担している始末。

 

 世の中の進歩のためなら百歩譲って辛抱しよう。しかし、退歩のために賦課金を負担させられているのである。

 

 もっとも、幸福実現党は、こうなることを政策で訴え続けてきた。

 

 このような文脈のなか、小池都知事は、東京都の新築建物に太陽光パネル設置を義務化しようとしていうのである。

 

 とち狂った都知事の狂気の沙汰である。

 

正真正銘、

『「小池劇場」が日本を滅ぼす』のである。

 

 有本香氏は、杉山大志氏の「脱炭素は嘘だらけ」なども読んでおられ、しっかりと理解しておられる。

 

ウクライナ問題では、有本氏と我々は袂を分ったが、電力危機に関しては、同志である。(御本人は、幸福実現党にそのような気はお持ちでないであろうが)

 

 同志としては、最強の論客かもしれない。

 

ようは、是々非々。

 

 

 

 

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