旅の途上

かはせみの奔るを見しか秋時雨

何年ぶりだろうか。

雨が来て引き返す途中、目の隅に一瞬間カワセミをとらえたのだ。
志貴川といかにもたいそうな名前をもっているが、実は小さな流れ。信貴山からしみ出る水を集めて急峻な山裾をうがいた谷が大和川になだれこむ。
最近大きな改修がおこなわれ、大きな段差をいくつも設けて流れをゆるやかにしたところをカワセミが登ってゆくその背中をとらえたのだった。ただ、コンクリートで固められた部分が多くては、はたして餌場となるような場所があるだろうか。
今の時期は今年生まれの若鳥がテリトリー求めて放浪の旅の途上であり、定着の場となるのかどうか。
これからはしばらく流れから目を離せない。

“旅の途上” への2件の返信

  1. 今の時期にカワセミを見ることは珍しいんじゃないですか。
    もう一度見られると良いですね。

    1. カワセミは留鳥なので一年中見られます。ものが枯れてくるとさらに発見しやすいです。
      しかし、春から夏にかけての恋愛、子育てシーズンが目撃のチャンスが多くなる季節です。深いところはダイブしても餌に届かないので水深1メートル以下で、河岸に草や木の枝が覆いかぶさっているところを集中的に探せばチャンスはあります。

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