狙いはZ世代とその他世代の分断・切断?

この記事のアクセス数
44PV
この記事は約5分で読めます。
記事内にアフィリエイトリンク等の広告が含まれています。

『世代の代弁者などいらない』と言いながら、本人はZ世代で流行語大賞に登壇し『Z世代に求められているのは「分断」から「共創」の社会を創ること。』とかZ世代について語りつつ、「あの世代はこうやって対立を深めて日本を衰退させてきた」とか言い出して、Z世代以外を切り捨て始める。

先﨑 大空さんは、かつて「Z世代」で流行語大賞を受賞した際のスピーチで「Z世代は分断を乗り越えて、共創の社会を目指していくことが求められている」と語られました。

大空 私が懸念しているのは、世代内の分断です。私たちの世代の中にも貧富の格差があります。社会には、声を上げたくても上げられない人たちがいる。そのことに目を向けてほしいのです。

例えば、最近の選挙では、投票に行こうと声を上げる若者が見られます。しかし、投票に行く余裕すらなく、今日を生きることに精いっぱいの人がいることにも、意識を向けられるかどうか。票を投じる際、苦しんでいる人の痛みを想像するという姿勢があってもいいと思うのです。

【創価新報】【社会は今 青年の視点から】③ 〈てい談〉NPO法人「あなたのいばしょ」 大空幸星理事長×田島学生部長・先﨑女子学生部長 :聖教電子版
高江ヘリパッド:機動隊が座り込み排除、砂など搬入 | 沖縄タイムス+プラス
【東】東村高江周辺のヘリパッド建設で4日午前、沖縄防衛局は砂や木の棒のような資材、重機などをN1表出入り口から米軍北部訓練場内に搬入した。工事関係車両13台が入った。 市民ら約10人は早朝からゲート前に座り込んだが、機動隊約20人に排除された。市民らは「森を壊さないで」と訴えた。

この人のリベラルどうこうっていうのは、結局はリベラルを『投票に行く余裕すらなく、今日を生きることに精いっぱいの人がいることにも、意識を向け』られず『票を投じる際、苦しんでいる人の痛みを想像するという姿勢が』ない人という定義なのだろう。

あいつら恵まれてて、貧困見えてない人たちみたいな話は別なところでもしていますし。

気候変動への対策を訴えるデモで、「これ以上の豊かさはいらない」と発言した学生がいましたが、まさにその典型です。たしかにあなたにはこれ以上の豊かさは必要ないかもしれない。あなたは親に学費を払ってもらって平日にデモに参加できるのかもしれないけれど、なかには、自分の体を売って学費を稼いでいる人もいる。この日本にも、日々食べるものにも困っている人たちがたくさんいることを、恵まれた彼ら彼女らに伝えたいです。

大空幸星 「豊かさはいらない」と社会に声をあげる若者は1割――「親ガチャ」をカジュアルに使うことへの違和感|社会

対立について『リベラルの排他性に反吐』とか言っていますが、結局リベラルとか『あの世代』を『排他的』として貶す根本的な理由は『そういう姿勢で自分のやってることが邪魔されて嫌いだ』『俺は高尚なことをしてるのにあいつらのせいで誤解される』みたいな話でしかなさそうに見えるのは思い込みでしょうか。

『共創』という言葉もキーワードになる気がしています。

共創というのは「企業が様々なステークホルダーと協働することで、共に新たな価値を創造すること」ということのようなのですが、創造することばかりで、反対勢力については、創造しないからステークホルダーではない、いつかついてくるから無視しようみたいな感じで、見向きもしない感じなんですよね、語られ方が。

で、どこに目を向けるかというと、企業とか行政とかと、協力してくれる消費者、この関係がメインなんですよね、話される中身。

なんか、そういうノリですべて語ってるんだろうな、という気がするんですよね。

すべては行政や企業とZ世代で決めて行くべきで、それ以外の世代は老害で邪魔だから無視しよう的な。ビジネスならそれでいい場合もあるかもしれませんが…

ちなみにそういう概念からすると、今回の話で大空氏はステークホルダーなのだろうか?と思うのですが…

なんというか、自分がZ世代以外に向けている、関係ない人は邪魔するな、みたいな態度を返されてキレているようにしか見えません。

ちなみに今回一番害悪なのは、以下の記事で取り上げられているABEMAprimeのプロデューサーだと個人的には思います。(書いてるのが石戸諭なのが「こういうの好きだよねぇ」的な呆れを感じます。分断を煽って「風穴を開けた」「議論が深まったろう」とか喜んでそうな感じが。)

分断が足りない、分断を煽りたいと公言する番組に出演する「Z世代は分断を乗り越えて、共創の社会を目指していくことが求められている」と話す人間がいる世界。本当に何なんですかね…。

「インターネットには、分断が足りないんですよ」

(中略)

自分はずっと周囲と同じだと思っていたが、友人たちは違うという認識で接していた。当時は、その事実に小さくないショックを受けていたが、今となってはそれでいいと思っている。人はそれぞれに違っていて、お互いに違うという一点を共通点につながったり、仲良くしたり、適切な距離を置いたりすることが可能になるからだ。ネットはむしろ、過剰な共感とつながりを呼び込んでいる。同じ考えで固まっているように見えるが、本当は一人一人、もっと違うはずだ。彼が目指すのは、その先、違いをおもしろがれるメディア空間である。

「僕はもっと〝分断〟を煽(あお)りたい。でも、自分だけが変わっていくだけではダメですよね。メディアも、メディアで作る側も変わっていかないと」

サンデー毎日:メディア空間にもっと〝分断〟を煽りたい ABEMA Primeプロデューサー・郭晃彰=ノンフィクションライター・石戸諭 | 週刊エコノミスト Online

コメント

タイトルとURLをコピーしました