こんにちは!!

 

 

 

 

今日はブログタイトルのとおり

後味の悪い一冊を読みました。笑

 

 

書店の売れ筋ランキング2位とかになっていて

タイトルも気になって手に取りましたが

んまぁ〜〜これが辛い一冊で。笑

 

 

正直、知りたくなかった

現代社会の「不都合な真実」が凝縮された

一冊でした。

 

 

『無理ゲー社会』の

主旨を無理やり一言でまとめるとしたら

 

 

生きやすい世の中にしようと

努力すればするほど

生きづらい人が出てきてしまう

 

 

という感じになります。

なんたる矛盾!!

 

 

以前読んだ

『FACTFULNESS』でも

触れられていましたが、

 

 

この世の中は時を経るごとに

どんどん生きやすくなっている

ことは間違いありません。

 

 

 

 

どんどん便利なモノが生まれてますし

スマホ一台でなんでもできちゃいますし

 

 

いまだに課題はあるとはいえ

昔よりも多様な価値観が

受け入れられつつあります。

 

 

そんななかで

何がどう「無理ゲー」なのか?というと

 

 

努力すれば夢は叶う

自分の人生は自分で決めよう

自分らしく生きよう

 

 

と言われながらも

そうできない・できなかった人にとって

「無理ゲー」だと言っているのです。

 

 

多様性が重視されて

寛容に・自由な社会になる一方で、

すべてが「自己責任」として処理されるため

挫折してしまった人にとって

いまの社会は

自分を追い詰める要因でしかありません。

 

 

本書は

社会のリベラル化が進む一方で

「自分らしさの呪い」「知能格差」という

副作用が出ている現状と、

 

 

どう頑張っても

「格差」はなくならない

という不都合な真実を

明らかにしているのです。

 

 

「自分らしさの呪い」は

上記に書いたとおりですが

「知能格差」とは

「自分らしく生きる」ことを

強く推し進められるからこそ

生まれる格差のことを言います。



昔は階級社会で

自分らしく生きる(階級を無視する)

ことはできませんでした。



息苦しい階級社会から脱却して

みんな平等の立場になれば

全員ハッピー!になるはずが



階級に代わって

「知能」が人間関係の

判断・評価軸となり、

わたしたちはそれに

振り回されることになったのです。


 

わかりやすい例が

大学卒の新社会人と

高卒の新社会人では

給料に差が出ること。



面白いやつが

クラスの人気者になることなど。



(コミュ力が高くないと

面白いやつ=人気者には

なれませんよね)



ここで誤解してはいけないのが

知能格差は

「学歴至上主義」ではないことです。



知能格差のポイントは

モテるかモテないか。



モテるは恋愛のモテもそうですが

稼げている(市場でモテる)

ことなどもそうです。



わたしたちは

有能な人に魅力を感じるように

設計されているため

(メリトクラシーと言うそうです)



有能であるかどうかが

モテるための重大条件になります。



つまり

現代社会は

身分による格差はないぶん

「有能かどうか?」を競わされ、

モテる人/モテない人の格差が

生まれてしまっているのです。



ですが現代社会の有能さは

遺伝で決まる要素も多く、

みな平等のスタートではありません。



本書では

現代社会で沸き起こる抗議活動や

人生に絶望した人間が起こした

凄惨な事件をとりあげ、

現代のモテ競走の理不尽さと

「負ける」ことの絶望が

より強くなっていることを

指摘しています。



あれ?

みんなが生きやすい社会に

なるように改善されて

いってるんじゃないの??

 


結局競走社会になって

自分を追い詰める風潮が

強まった上に

格差はなくならないの??



と読みながら

暗い気持ちにさせられました。。



本書には

格差是正のための政策も

とりあげられますが

(富裕税やベーシックインカムなど)



どの政策も問題点があり

「みんながハッピーになる政策」は

見つかっていないのが現状なのです。


 

本書の結論はずばり



頑張るしかない!

です。

 

 

今のところは

こうした理不尽な現状を受け入れて

自分でなんとかするしかないのです・・

後味悪っ!!



読後、悶々とした気持ちになりながら

わたしが思ったのは



自分がモテる場所を

大切にしよう・・

ということでした。



ここでの「モテる」は

自分を受け入れてくれる場所のことを

言います。



縁があって出会った

パートナーや友人たち、

縁があってつながった

仕事など・・



いまの自分があるのは

受け入れてくれる場所があるから。



家族、友人、与えられた環境に

感謝して、大切にしながら

努力していくしかないなぁと

思わされたのでした。



いまある環境で頑張るしかない

精一杯ジタバタ生きるしかないんですよね。

(↑シンエヴァのセリフです)



本書のあまりの救いのなさに

逆に清々しさを感じました。笑



元気がないときは閲覧注意な一冊なので

8時間ぐらいぐっすり寝たあとに

読むことをおすすめします。笑


 

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