原動力。 | 言葉と音で綴る 素敵LIFEダイアリー from 神戸

言葉と音で綴る 素敵LIFEダイアリー from 神戸

言葉や音に思いをのせて。
心を、毎日を豊かに。

これまでピアノから学んできたことや、日々の気づきなどを綴っています。

今日、新聞記事を通じて、

あるお方が先月お亡くなりに

なっていたことを知った。


驚きと、でも、もしかしたらと、

虫の知らせのような気持ちがあったことや、

哀しい気持ちが入り交じった、

なんとも言えない気持ちになった。


そのお方は、

働きながらピアノを続けることを

応援してくださっていた。


ある場所で

初めてピアノを弾かせていただいたとき。

遠く離れた場所で

私が弾くピアノの音を聴きつけられ、

お忙しいお仕事の合間を縫って、

かつ、演奏の区切りにも

気配りをしてくださりながら、

タイミングを見計らって

近くまで来てくださり、

耳を傾け、声をかけてくださった。

もったいないほどのお褒めの言葉を

いただいた。

とてもうれしく、大きな励みになった。

その後もバッタリ出会うと、

「ピアノ弾いてる?」

「また弾いてね。楽しみにしてるから」

と、やさしい笑顔で声をかけてくださった。


ご自身も、本業である医師業の傍ら、

チェロをお弾きになり、

声楽でテノールを歌われることもあるなど、

音楽家でもいらっしゃった。

それだからこそ、

畏れ多くも、「雲の上のお方」ながら、

気持ちが通じ合っているように

感じていたのかも知れない。


また、医師としては、

長くお付き合いをされている患者さんが

多くおられたようで、

多くの患者さんから信頼され、

慕われていたようにお見受けしていた。


もうお会いすることも、

お声をお聴きすることも叶わない。

とても哀しい。

けれども、天国にいらっしゃる先生に

喜んでいただけるような演奏ができるように

これからも精進していきたいと思う。


いつも温かく接してくださり、

応援してくださったご恩を胸に。